佐野妙のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
代表作である『森田さんは無口』のように、普通の人間の普通の日常を描くのが巧い佐野先生にしては、ちょっと風変わり、非日常な要素を含んだ作品
そんなイメージがあった分、面白さは強まった気がする
だが、あくまで、私の中の感覚に過ぎないが、普通じゃないのは幽霊であって、同性愛は至って普通だ。友達としての「好き」を装い続ける事が辛くなって、しろのから距離を置いたアイの苦しさに共感できた読み手は多かったんじゃないだろうか。生霊になってまで戻ってきてしまった点も同じだろう
義妹であるアイに本気の求婚をしてしまうほど、愛の形が拗れている怜に許されざる恋心を抱き、やはり、それを隠していた、病的な潔癖家である戸越 -
Posted by ブクログ
くふふふ、と笑えてくる四コマ漫画
タイトルにもある通り、この作品のヒロイン・あゆみは超能力者だ
でも、文字通りのちょい能力。念動力系に分類されるのだが、動かせる距離がせいぜい5cmな上、生体は無理なので、凄い、と褒めて良いか、迷う。WJで好評連載中の『斎木楠雄のΨ難』の主人公・斎木楠雄と比較すれば、非常に可愛らしいレベルだ
超能力者が彼女一人なだけでなく、二人の姉、母も微妙な能力を持っている点が、ストーリーを浅くしていない。また、能力使用に代償を必要する、その設定も現実感を生んでおり、読みやすくしている。ちなみに、あゆむの場合は体力を消費するのか、空腹感に襲われるようだ
英雄にも巨悪にもなれな -
Posted by ブクログ
批判を恐れずに言わせてもらうと、佐野先生の作品には、これと言って、パッと光る華に欠けている
地味と言うか、少なくとも、派手じゃない、絵柄も、キャラも
けれど、日常的なストーリーに、大きな山場が無い分、テンポが比較的に好い単調さを刻んでおり、読み手は肩肘を張らずに読める
読んでいて、リラックスできる、とは言い辛い内容ではあるが、女の子の親友同士が仲良く過ごしている話を読みたい、って思っている人にはお勧めできる
不運と不幸は、似ているかもしれないけれど、「私には優しい友人がいる、それだけで何よりも幸せだ」、そんな気の持ちよう一つで、自分に振りかかるトラブルなんてヘッチャラになるほどのラッキーを見い