桜井鈴茂のレビュー一覧

  • 走る?
    Number Doに連載されていた
    「走る」をテーマにしたアンソロジー

    ある意味読書の対極にあるものが題材ということで、
    なかなかおもしろい切り口だなと思い。

    14本の短編のうち、良かったのベスト3は
    「パン、買ってこい」 中田永一
    「ベランダと道路」 柴崎友香
    「リスタート」 恒川光太郎
    です...続きを読む
  • 走る?
    「走る」をテーマに14人の作家が競作。
    日々のランニングのモチベーションが上がるような疾走感あふれる作品が収録してあるのかと思いつつ手に取りましたが、そこは実力派の先生方。凡人の思い通りにはいきません。思わず膝を打ち、唸ってしまうような「走る」小説が並び、裏切られました(喜)

    14本どれもが個性的...続きを読む
  • 終わりまであとどれくらいだろう
     2003年4月5日。桜が咲き乱れる東京を、6人の男女がさまよっていた――。子猫を隠れて飼うロッカー、恋人との別れに怯えるレズビアン、セックス中毒の経営コンサルタント……。破格のスタイルとドライヴ感溢れる文章で、人間の純粋さと弱さ、痛ましい希望を描いた現代日本文学。「アヴェ・マリア」も併録。
  • アレルヤ
    若いというか、自分と同じ世代の人の軽くて、でも年齢的にどんどん負荷が大きくなっている悩みの種を、独特の語り口調で綴っているので、同じ年くらいの人を想像していたら、42歳だそうな。10年前に書き始めたらしい小説。でも、下北の喧噪とか、バンドをやっている人の不安定感とか、主人公が聴いている音楽なんか、な...続きを読む
  • アレルヤ
    書店さんでオススメって書いてあったから買ってみた。

    一文がバカみたいに長い(笑)
    ずーっとそんな調子だから、読むのにちょっと体力が要る・・・。
    その割に内容は得に珍しくもなく。
    この文体に面白みを感じる人にはオススメ。