饗庭淵のレビュー一覧

  • 対怪異アンドロイド開発研究室2.0

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    アンドロイドなら人間と違い呪いを受けない、という斬新な設定に驚いた前作。
    その言葉には間違いはないが小さなズレがある。それは「アンドロイドなら」、という点だ。
    兆候は思い返せば今までたくさんあった。
    新しい視点を常に開拓しどんどん突き進み置いてけぼりにしていく、この面白すぎるシリーズがどうか終わりませんように。いや、姿が見えども掴めない影にはどうか近付けますように。

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    2025年07月10日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室2.0

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    何回隧道をくぐる行為を行えば元の世界に戻れるのか。
    怪異に踏み込み過ぎると元いた場所や知っていたひと、記憶、全てが知っていたこととすり替わってしまう。
    もしも、あちらの世界へ行ってしまったらもう二度とこちらには戻れないかもしれない。
    怪異とはそういうモノも含まれて、隣り合うこことは少し違う世界への入り口をあちこちに隠しているのかもしれない。
    そんなふうに楽しめる物語だった。
    ないわーと思うのが全裸ジョギング。これ絶対ここじゃない世界ってことだし、アリサはまだ戻ってこない。
    続きお願いします!

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    2025年05月08日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室

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    「怪異」をAIで問題とされているフレーム問題(現実世界で起きる無数の出来事のうち当面の問題と関係ある事柄のみ抽出(=フレームの設定)し、それ以外の事柄は無視して思考しなければならないことで、たとえば人間はハウスダウトの動きをいちいち目で追ったりしないし、物を移動する時に壁の色が変わってしまう可能性などは無視し効率よく認知処理を行っている)にからめ、怪異そのものは物理的に存在しているが人間の認知フレームの外にあるから人間は実態を把握できないと定義づけしているという設定が勝利。オカルトとSFという異ジャンルの組み合わせがただの目を引こうとするだけのアイデアではなく、AIだからこそ人間が認知できない

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    2025年01月06日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室

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    怪異に対峙するけど祓うわけではないアンドロイドのアリサ。
    裏世界ピクニックや唐木田探偵社の物理的対応にめちゃくちゃ通じる作品で好みすぎた。
    設定面白かったから続きがぜひ読みたいです。
    出来たら文庫なら良かったのにな〜と思う。
    いちばん気になるのは貝洲理江子さんとビバ・ヒバレッジという会社と久方タクシー。
    この3つはまだあかされていないしこれからまだ続きそうだと思った原因です。
    異界への入り口のはなしが好きなのでそこをさらに描いた作品を読みたい。

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    2024年02月08日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室2.0

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    ネタバレ

    続編。怪異。記憶。中学校。七不思議。鮎川浩紀。夏川。東雲。左が右。右から左に。全裸ジョギング。身捧げ。毎月飛び降りるのが当たり前。桶狭間。かつての仲間?トンネル?

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    2025年08月19日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室

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    ネタバレ

    アンドロイド。アリサ。怪異。検知システム。
    有栖。ゆかり。青島。心霊スポット。電車。ストーカー。AI。

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    2025年08月17日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室2.0

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    様々な不思議現象に対する調査結果が気になり、どんどん先を読み進めてしまった。
    また、アンドロイドであるアリサとその他登場人物との絡みが魅力的に感じた。

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    2025年06月04日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室2.0

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    シリーズ第2弾。今度は学校の怪談。アリサちゃんが小さくなって大活躍(?)。前回にも増して冴え渡るアンドロイドジョーク。中盤の世界がぐにゃりと歪んでいくような展開は人間の認識そのものを揺さぶってくる。そしてラスト1行の余韻よ、、、

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    2025年05月04日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室

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    怪異に感情がないアンドロイドをぶつける発想は面白いし教師データを集めることで怪異かどうか判断するとかの設定も楽しかった。
    AIの絶妙な融通の効かさなさも良かった。
    アイデア一本勝負でなく出てくる怪異もちゃんと不気味で良かったけれど最終章が少し唐突な感じがした。
    次回作が出るならぜひ読みたい。

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    2024年12月19日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室

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    高性能アンドロイドは不気味な怪異なんて恐くなくても、その行動を追って読んでる方はちゃんと恐いんだな…とビビりながら読んだ。大筋はなんだかんだ上手いことまとまって大団円の雰囲気を出しているけれど、締めに至るまでの幾つかの変事件はきっちり解決していないので、余計に恐いというか、嫌な後味が残るので良かった。『異界案内』が何も信用できなくなるので、面白かった。

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    2024年11月12日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室

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    設定勝ち。怪異というゲームイベントの裏側をデベロッパーツールで覗こうとするようで、ゲームデザイナーらしい怪談へのアプローチだと思う。これまで「そういうものだから」と納得するほかなかった怪談の裏側にはじめて頭を突っ込めたような快感がある。
    アリサの先進性、得られた記録の重大さに対する世間の反応があまりにアンバランスで、それに伴って研究所の成り立ちに色々と疑問が生じること、いかにもラノベ/アニメっぽいキャラづけ・口調づけ、会話主体で話を進行させる作品としての軽さは個人的に好きじゃない。
    良くも悪くも設定の面白さ一本で押し通した感がある。異世界アニメみたいなギルティープレジャー。

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    2024年03月17日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室

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    怪異テイストは好きだけどホラーまでいくと苦手、という人にちょうど良い一冊。終盤の湿っぽさは私好みではなかったが、全体を通してとても楽しめた。小難しい用語が散りばめられており、厨二心をくすぐる。総じてハイティーン向けだと思われる。

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    2024年01月26日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室2.0

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    前作と比べてスケールが小ぢんまりしてると思いきや終盤に一気に話が広がるけれど着地が曖昧で正直少し消化不良気味。
    まだまだ話が続きそうで楽しみではあるけれどアリサ以外の登場人物(特に有栖)にもそろそろ変化や成長してほしいなと思う。

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    2025年04月28日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室

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    「対怪異アンドロイド」という胸熱ワードに惹かれて購入。(「最先端科学をもってオカルトに挑む」というのがロマンの塊で大好物なんですよ。)

    近城大学の白川教授率いる研究室は、「対怪異アンドロイド開発研究室」を名乗り、高性能アンドロイド<アリサ>を"いわくつき"の場所等に派遣して、「怪異」の調査を行っていた―――。

    「怪異に対する恐怖心はないし、呪いも受け付けないよ。だってアンドロイド(機械)だもの―――」ということで、ジョークも言えちゃうクールな高性能AI搭載アンドロイドのアリサちゃんが、様々な怪異に接触、調査するお話を期待していたのだが・・・いや、実際それが中心と言えると

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    2025年03月16日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室

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    SFもホラーも好きなので前から気になっていて読んだ。おばけが怖くないアンドロイドが怪異とどう対峙していくのかの描き方が良かった。ヨモツノヘグイのくだりが好きだった。怪異を「認知フレームの外側にあるもの」として扱っているのが自分の考え方に近くて「わかる~」ってなった。
    ラストはこの先も続きそうな感じだったが、続刊が出たりするんだろうか、、、

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    2024年12月07日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室

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    ネタバレ

    近城大学の白川有栖教授が、女型アンドロイドのアリサをつくって、怪異調査をする話。アンドロイドなら祟られないから問題なし とはいかない。充電しないとだめだし、AIは自意識過剰なポンコツなところがあるし。最終章も顔をみたら死ぬおばけの画像でラスボスを退治するのはやや無理がある展開だったので小説的には星三つ。怪異が見える子ちゃんを使って怪異検出AIの学習するアイデアは 上手い。

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    2024年07月22日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室

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    近城大学白川研究室。ここで対怪異アンドロイドを開発している。実は白川教授の妹の有紗に似せたアンドロイドだ。有紗は行方不明になっている。そのために白川教授がアンドロイドを開発して、失踪した妹の跡を探そうともしている。そしてそのアンドロイドには対怪異AIが搭載されていて、怪しいものの怪しさを評価してくれるという。

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    2024年07月19日
  • 対怪異アンドロイド開発研究室

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    怪異を科学的に解明していく話かと思ったら、だいぶ違った。アンドロイドのどんな怪異にも恐怖しない様子は読んでいて小気味良い。

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    2024年06月16日