山口厚のレビュー一覧

  • 刑法入門
     タイトル通り、刑法の意義、役割、適用について概説した本。社会科の授業でも登場した罪刑法定主義、法の不遡及の原則という基本的な部分から詳しく解説する。

    参考になったのは、
    ・「拘留」(軽犯罪法違反に課される短期自由刑(1~30日)と「勾留」の違い
    ・そもそも「犯罪」とは倫理違反(悪いこと)なのか利...続きを読む
  • 刑法入門
    [ 内容 ]
    犯罪とは何であり、なぜ犯罪者には刑罰が科せられるのであろうか。
    また、「罪が犯された」と言うためには、どのような条件が必要なのか。
    刑事裁判に市民が参加する裁判員制度が導入されるなど、私たちも刑法の基本を理解することがこれまで以上に求められている。
    刑法学の第一人者が、犯罪と刑罰をめぐ...続きを読む
  • 刑法入門
    『刑法入門』(山口厚、2008年、岩波新書)

    本書は刑法をわかりやすく解説した入門書です。やわらかい文章で、専門用語もわかりやすい説明がされており、読みやすく理解もしやすいと思います。

    犯罪とは何か。どういう時に犯罪になるのか。また、どういう時に犯罪にならないのでしょうか。たとえば、人殺しは殺人...続きを読む
  • 刑法入門
    2008/12
    刑法とはどのような法律なのか。条文の解説ではなく、法というものはどんな意味を成しているのか、丁寧に書かれている。刑法だけでなく、法律を学ぶ上でまず読んだほうがいいと思われる一冊。
  • 刑法入門
    一言で言うと‘犯罪とは何か’が書かれている著書。色々な具体例を出し、犯罪とは何なのかについて、読者は考えさせられる。具体例が多かったので、イメージしやすかったので、堅苦しくなく読める。刑法だけに法律に寄っているいる著書なので、法律に興味のある人には良いと思う。
  • 刑法入門
    前半は用語の説明に偏っていて、分かりやすいもののあまりおもしろくなかった。
    3,4章は何を犯罪とするかの考え方を解説しているので面白かったが、具体的な事例の割合が多かった感じがする。
  • 刑法入門
    刑法の考え方の入門。

    構成要件、違法性阻却事由など。
    著名な判例をわかりやすく引用していて、読みやすい。

    法律の初学者のとっかかりによい本だと思う。
  • 刑法入門
    難しい、というか慣れない法学の文章に手こずった。

    感想としては、まず法学と文学はやはり肌に合わないなということと、よくこんな勉強を4年も6年もできるよなあということかな。

    好きな人は好きなのかしら。

    でも逆に、確かにすごく役に立つ知識ばかりだったなあと思う。
    特に後半。犯罪の成立要件やら正当防...続きを読む
  • 刑法入門
    全くの初学者の私には、正直このレベルでも難しい。
    初学者は是非にと勧められたが、むしろ最初から入門者用教科書なり予備校本を読んだ方が良いかもしれない。
  • 刑法入門
    2008年の新書大賞で宮崎哲弥氏が推薦していたので読んでみました。犯罪とは何かといった前半の一般的議論はたいへん面白く読めました。後半は各論的な部分は事例がどうも学問的すぎるからか少し退屈でした。こういう問題にエンターテイメント性を求めるのもアレですけれど。
    売春は法律で禁止されているけれども、その...続きを読む
  • 刑法入門
    どう考えても,裁判院制度の発足を前にして,一般市民向けに刑法の基礎を普及すべく企画され,書かれた本である。刑法の本だから,必然的に犯罪とは何かということがテーマとなっている。大学の講義で言う刑法総論の入門といってよい。

    刑法入門としてはとても分かりやすかった。実際に本人の講義を受けたことがあるけど...続きを読む