東田勉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
認知症に関心のある人もない人も
とにかく一読してみてほしい良書。
いまこの国で厚労省のお墨付きで行われている
認知症の「標準治療」は
認知症の本人や介護家族のほうを向いていない危ういものだ。
(薬害、といってもいいと思う)
わたしたちは政府や製薬会社の広報によって
「認知症は早期発見・早期診断・早期治療が大切」
とすりこまれているけれど
実際に大切なのは「早期発見・早期情報収集」だろうと思う。
悲しいかな「標準治療」がめちゃくちゃなのが現実だから
介護家族は情報収集して自衛するほかない。
認知症介護ブログで有名なスーパー介護家族さんたちや
家族会への取材も充実していて読み応えがある。 -
Posted by ブクログ
今まさに施設に入ろうとしている親、今は元気だが今後介護が必要になるであろう親、いずれくる自分の番、それぞれのケースを想定しながら読んだ。
個別のケースは地域性や施設により様々であるし、制度の変更もあるのは承知の上だが、選択肢の幅を知ることができた。
以下、覚書。
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全般
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・大切なのは生活習慣を変えないこと。
・在宅できる→小規模多機能型居宅介護(通い、訪問、宿泊が可能)
在宅できない→グループホーム(認知症など)
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在宅向けで覚えておきたいこと
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・デイサービス…通所介護(社会福祉法人、営利法人が多い) -
Posted by ブクログ
認知症は、「病気ではない」ので治らないとの発想をもってあたるべきだとの考え。80才、90才になれば多くの人が認知症になるのは自然なこと。
認知症になったからと精神科系の病院にかかり薬物治療を行うことで益々症状を悪化させる状況が今の日本では普通になっている。
この事への警鐘を鳴らす書。認知症の状態を治すとか進行を食い止めるとかの意味で飲まされる薬や病院での対応などで、多くの患者が苦しみ症状を悪化させている実体が詳しく書かれている。
認知症とは、医学的にはどういうものなのかも分からせてくれる。
認知証治療に於ける、「正しい対応を行う病院や支援グループ」の活動なども紹介されている。