倉方俊輔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本著で取り上げられた建築の中で異彩を放つのは、菊竹清訓の京都信用金庫の支店・本店群が挙げられる。1971年以降、20年に渡って70以上の建築を残す事が出来たのは、菊竹自身のメタボリズムの考えに合致していた事もさることながら、金庫の榊田理事長のリーダーシップの元、長年に渡ってぶれずにコーポレートアイデンティティーが行われたからではないか、と思う。
90年代以降その動きが止まってしまったのは、バブル崩壊に加えて理事長が85年に57才で亡くなった事も遠因しているだろうか。
京都信用金庫の章だけでも買った価値のある一冊だった。
京都岡崎蔦屋書店にて購入。