横川和夫のレビュー一覧

  • 降りていく生き方 : 「べてるの家」が歩む、もうひとつの道

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    「べてるの家」のこと
    しかも 取材して書いている方が
    横川和夫さん
    もうそれだけでも
    これは 読むに値する

    自分らしく、人間らしく生きるには、
    どうしたらよいか。
    さまざまな実践を取材し、
    たどりついたのが
    「べてるの家」である。
       ーまえがき より

    横川和夫さんの著作を
    読み続けてきたものとしては
    なぁるほど 
    ここに辿り着かれたのですね
    と深く同意してしまう

    日本の教育行政、学校教育の在り方に
    疑問を抱いている方、
    いや むしろ 
    なんの疑問も抱いていない方にこそ
    必携の書である

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    2022年09月25日
  • 不思議なアトムの子育て アトム保育所は大人が育つ

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    アトムの保育方針に100パーセント同意はしないが、さまざまな気づきがあった、という意味で星5。

    この保育園のキーワードはおそらくぶつかり合いだと思う。読んでいると結構な回数それに類する表現がでてくる。

    一方で、ぶつかり合いが目的化しているようにみえてくる。おそらくは信頼関係を築くために、相手の本心を同定する必要があり、そのためにはぶつかり合いを通して相手の生の心のありようを描き出したい、ということなんだと思う。
    でも、それってぶつからないとわからないものなのだろうか。

    自分の小さな箱からでる方法という本がある。

    軋轢を乗り越え、より高次の関係に昇華するための方法論についての書籍だ。

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    2019年09月12日
  • 不思議なアトムの子育て アトム保育所は大人が育つ

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    アトムの子育てのあり方、中でも保育士の親に対するアプローチが印象的。こんな教育をしているところが、2000年ごろからあったことを驚くとともに、まだまだ広がっていないことへ問いが立てられた。
    「人間臭さ」は読んでいて温まる話だが、自分にそれができているかと言われると...というところに壁がありそう。

    【教育に大切なことは】
    ・幼児期から人間は、遊びやけんかを繰り返す中で、異質の人間とぶつかり、自分と相手の間に距離感を知り、生きる力を学んでいく。アトムの保育の特色は、保育士だけでなく子ども同士、親とのぶつかり合いを大切にしていることだ。子どもはもちろん、家族まるっと支援する姿勢がアトムにはある。

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    2015年06月16日
  • 降りていく生き方 : 「べてるの家」が歩む、もうひとつの道

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    べてるの家のメンバーの体験や取り組みが具体的に語られています。自分の家に放火した人、警察沙汰になるほど大暴れした人、宇宙に飛び立とうとする人、それぞれのメンバーの病気の体験談は壮絶ですが、その事を語れる場所があり、付き合ってくれる仲間がいる事がどれだけすごい事なのか。病気を抱えると生育歴や家庭環境が原因と言われるけれど「ダメな親でもいい社会ができる事を目指す。受け皿があればダメな親でもいい」と言う向谷地さんの言葉が印象的。すべての人が、人間らしく生きると言う事を考えるきっかけになる本。オススメですよ。

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    2013年09月03日
  • 降りていく生き方 : 「べてるの家」が歩む、もうひとつの道

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    「べてるの家」をルポしたノンフィクション。「幸せは私の真下にある」ただひたすら向上することに疲れた人は必読ですよ。

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    2009年10月04日
  • 降りていく生き方 : 「べてるの家」が歩む、もうひとつの道

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    ネタバレ

    この本の初版は2003年。
    出版当時は華々しい紹介をされても、その後は尻つぼみになって消えていくパターンは結構多い。
    例えば北星余市高校のヤンキー先生ブームからの廃校問題。
    べてるの家も、今現在どうなっているか、わからない。

    そう思ってネット検索してみたら、べてるの家、未だに同じように、いやそれ以上に活動していました。
    これでこの本を安心して紹介できます。

    北海道の浦河町、襟裳岬よりちょっと北にある小さな町の活動なんです。
    引きこもり、家庭内暴力、統合失調症などで社会に関わることが難しく、自分に関わることですら自分が当事者になることができず、拘束されたり薬づけにされたりして自分を解放するこ

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    2019年05月26日
  • 降りていく生き方 : 「べてるの家」が歩む、もうひとつの道

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    精神障害者のための地域活動拠点であるべてるの家の記録。
    人間はずっと上に登っていかねばならない、進歩・成長していかねばならないという前向き発想ではなく、良い意味で力を抜いた「降りていく生き方」を模索する人々の話。ものの価値観を見直す良書。

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    2012年03月07日
  • 降りていく生き方 : 「べてるの家」が歩む、もうひとつの道

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    ネタバレ

    「べてるの家」を取材した筆者によるルポ
    発言録をもとに構成されていて、若干の読みにくさはあるけど、内容は興味深い。
    「当事者性」に関する作者の考えは共感する部分も多いが、ルールやシステムを維持するために個が犠牲になることは悪なのか?
    議論してみたいテーマ。

    ・べてるの家は、精神病のために自分で考え、決めて、行動するということができないとされてきた(当事者性を奪われた)人たちが、自分の役割を再発見する場所
    ・本当の回復とは、右肩上がりの高いところにあるのではなく、自分の真下にある
    ・医療技術の発達により、人間の思考を含めすべてを生物学的に説明しようとする、つまり精神病を脳の機能障害と捉え薬物療

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    2021年03月18日
  • 降りていく生き方 : 「べてるの家」が歩む、もうひとつの道

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    北海道の「浦賀べてるの家」は統合失調症など精神障害を持った人々が、その人なりの生き方を見つけていくための場所。集まっている人の人生は、それはもう壮絶なものです。
    オランダの学校では校則は「人間らしく行動すること」なんだそうです。今の日本では、いかに要領よく稼ぎ、人生を充実させるかということに価値が求められ、精神障害者や子供たちの「当事者性」は無視。日本の教育制度は、国家のために役立つ人を育てるカリキュラムと言って過言ではない、という主張はまさに今の日本のエリートおじさんたちの様子を言い表していて、脱力( -.-) =з

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    2011年07月07日