アトムの保育方針に100パーセント同意はしないが、さまざまな気づきがあった、という意味で星5。
この保育園のキーワードはおそらくぶつかり合いだと思う。読んでいると結構な回数それに類する表現がでてくる。
一方で、ぶつかり合いが目的化しているようにみえてくる。おそらくは信頼関係を築くために、相手の本
...続きを読む心を同定する必要があり、そのためにはぶつかり合いを通して相手の生の心のありようを描き出したい、ということなんだと思う。
でも、それってぶつからないとわからないものなのだろうか。
自分の小さな箱からでる方法という本がある。
軋轢を乗り越え、より高次の関係に昇華するための方法論についての書籍だ。
相手のことをわかる手立てとして、必ずしも正面からぶつかるのではなく、相手の側に立ってみるという方法もあるように思った。
ただ、そういう耳障りのいいロジックを盾にした安易な共感が問題を先送りすることになるんじゃないか、とこの本は言っているんだと思う。