峯山政宏のレビュー一覧
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当時オイルマネーで史上空前の大経済成長期で沸いていたUAEドバイ。そのドバイドリームを追いかける日本人の若者の体験した外国人労働者としての地獄の日々を面白おかしく、時には憤りを感じさせるノンフィクション
前編はドバイでの就職活動、仕事、宗教含め文化や環境などで著者が体験した話。
そして問題は後編。そこからなんと著者はドバイの拘置所にぶち込まれます…!
風呂も入れず悪臭漂い、ご飯は腐ってる、トイレは穴だけドアはなく、200畳ほどのスペースに300人が蠢く収容所
UAE周辺の主に中東やアフリカ諸国の外国人労働者がひしめき合う多国籍な人種の中で日本人一人だけ。
これだけ書いていると本当地獄だし悲惨な -
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ネタバレシンガポールは、なぜできたのか?
その興味深い歴史について、峯山さんが執筆した本となります。
約50年前、東南アジアの国の一つであるシンガポールが、なぜできたのか、資源も産業も軍事力も人材も土地も何もない状態から、国として機能することができたのか、その経緯が詳しく書かれています。
この本には、ご自身の事業や会社にも役立つ成功の秘訣が含まれています。
シンガポールは中華系の方々も多く、アヘン戦争以降、中国の港が多く開港され、中国から海外への道が開かれた際、新自由移民と呼ばれる単純労働者や、戦争、内戦、革命で生活ができなくなった方々が災難を逃れるためにシンガポールへ移住したことが知られていま -
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シンガポールに住んで3か月になり、そろそろ街のいろんなところが見えてきたタイミングでこの本を読んでみた。
マレーシアから追放される形で独立したシンガポールが、資源も食料も技術もない中で、アジアのハブとして大いに発展するまでの歴史がわかりやすく説明されている。リー首相の強力なリーダーシップ、そして何より、国が小さいからこそ、変化を恐れずにスピード感を持って新しいことを取り入れてきたことが功を奏して、現在の発展に至っている。
すでに一人当たりGDPで日本はシンガポールに抜かれて久しい。人口も多く、今でもそれなりに豊かさを享受できておりつつ、保守的になりがちな中高年が多い日本が、変化を恐れずチャ -
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・ドバイショックとは政府系不動産開発会社のナキールとその持ち株会社であるドバイワールドが2009年の11月に欧米の金融機関に対し390億ドルの負債に対する半年以上の支払猶予を求めたこと。これに対し、市場ではユーロが売られ、対外債権を異常なほど持つ日本の円が買われ、円高が進行した。
2009年12月には隣国であるアブダビから200億ドルの融資を受けた。
・7つの首長国から成り立っているアラブ首長国連邦の一国がドバイ。
・夏には気温が50℃を超すことも。
・命名法で、ビンは親父の、アールは祖父の名前のこと。そもそも名前のバリエーションが少なく、ムハンマドだのアリだの5種類くらいしか無いらしい。
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ネタバレなぜ?シンガポールは成功し続けるのか事が出来るのか
■シンガポールの歴史は世界史の奇跡
・シンガポールは技術・土地・食料・水・軍事力・人・国民の連携がない
・100回シミュレーションしても現在のシンガポールにはたどり着かないが、
現実としてアジアで最も豊かな国となった。
■シンガポール人はバラバラな民族の集合であり、団結力が希薄。
→経済を発展させ続けるしか1つにつなぎとめる手はなかった。
■独自の経済成長しようとしても何もなかったため、他国からヒト・モノ・課ねを呼び寄せるための環境整備づくりに全力を注いだ
→世界経済フォーラムが発表する各種の指標でもビジネスをする最高の場所という地位 -
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本のタイトル"なぜ?シンガポールは成功し続けることができるのか"に対しての答えを、現状(第1章)歴史(第2章)未来(第3章)の観点から説明している。本を買った回答のみを得たい場合は第1章のみで事足りることになる。
わたし自身も第1章の"現状の施策"に関してが知りたい内容であったことと、1番驚いた。日本ではほど考えられない状態から、長い目をもって取り組むと現状を打破するどころか特長にまで進化させることができることを如実に示しているのではないか。日本で今から取り組むことは難しいが、シンガポールと同じように参考にできる場面は多々あると感じる。また、政府による -
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アラブ首長国連邦で働いていた会社が閉鎖したため、突然不法滞在扱いになって収監され、強制送還された作者の実話。UAEの社会の不条理さを切々と愚痴っていて、申し訳ないがいろいろ笑える。個人的に仕事でUAEとの関わりが強いので、興味深々で読んだ。面白かった。
前半は、ドバイの暑さや経済発展、文化的背景など、ドバイで働く作者の奮闘の様子が描かれている。後半は、アブダビ拘置所にぶち込まれたあとの、囚人たちとのやり取りや待遇などが面白おかしく書かれている。後半の拘置所の中の各国の囚人の様子や支配関係が醍醐味。
作者は今、日本でどうしているのだろうか。 -
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ネタバレ人も、資源も、土地も、水も、お金もないシンガポールがなぜ成功したのかを描いた本。IRの関係でシンガポールが深く関係してくるため、シンガポールという国を知る為に読んでみた。
元はなかった人、資源、水、お金、、、を集める為に邪魔になるものを排除していった。法人税を下げ企業を誘致し、所得税を下げて富裕層を誘致し、安心して住める環境をつくるためにゴミ一つ落ちていない街をつくった。自国にないものは外部から調達するという思想。
また、教育に力を入れることで内部成長も実現している。シンガポールは国家歳出予算の20%を教育に費やしている。これは日本の4%に比べ遥かに大きい割合である。シンガポールは超選抜主