松田治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ端的な感想は、「歴史好きにはおすすめできる面白さ。一般には薦めづらい」という所でしょうか。
私には、文学作品や歴史作品はやはり一次文献にあたりたいという欲がありますが、やはり分量的・金銭的・そして時間的制約からなかなか難しいものです。かといって入門書のように紹介やあらすじだけだったり大枠を示しただけでは今一つ深みを感じられないという場合もあります。
本作は広大なギリシア神話・歴史の中でトロイア戦争にフォーカスし、その過程をつづったもの。
本来トロイア戦争の記述は、ホメロスの『イリアス』や『オデュッセイア』、ソポクレス『アイアース』、クイントゥス『トロイア戦記』など、知ってたり知らな -
Posted by ブクログ
神話と史実の境目。
ゼウス、ヘレ、ポセイドン、アポロン。名だたるギリシャの神々が登場するが、神話と一線を画しているのは、その力の顕現について。物語の主役はあくまで神の子供たちであり、神はけっして御身を晒さず、ただ天の災いとしてその力を示すのみ。どのように語り継いでこられたかによるところであろうが、現代に続く人間の物語としての位置づけが伺い知れる。
本書はその伝承の全容を語るものであるので、その変遷については、また別の研究が必要だろう。登場人物が多すぎるうえに前日譚、後日譚が不足しているため人物像は掴みにくいが、物語と神話と歴史を一つに楽しめる一冊。 -
Posted by ブクログ
これねー・・・わたしがばかなだけかもしれませんが、すごい難しかったです。ゆっくり読み薦めていかないと理解ができない。
そしてなんといってもギリシャ神話はとにかく神様が多い!!名前を覚えるのも一苦労です。(名前と誰の子供か、とかを頭に入れておかないと神話読めません)
現地の人の本を和訳してるからなんでしょうか。言い回しと表現がちょっと日本語的に「ん?」な部分が多く、2、3回読み返してしまいます。わたし割りと一回で理解してどんどん読んじゃうタイプなんですが、これはすごいじっくり読まないといけない感じです。
もうちょっと分かりやすくしてくれるといいのにな・・・
折角個性的な神様いっぱいいるのに・・