平川新のレビュー一覧

  • 戦国日本と大航海時代 秀吉・家康・政宗の外交戦略
    圧倒的5つ星。
    これまで謎だった
    ・日本はなぜ西欧の植民地にならなかったのか
    ・なぜ秀吉は無謀な朝鮮出兵を強行したのか
    への疑問が氷解した。政宗と家康・秀忠とのやりとりも臨場感を持って伝わってくる。これまで読んだ新書の中でもベストの一つ。
    同時に、もし当時の日本が武士の世でなかったら、もし承久の乱で...続きを読む
  • 戦国日本と大航海時代 秀吉・家康・政宗の外交戦略
    世界史の中に戦国末期の日本を位置づけると、秀吉の朝鮮出兵が何だったのか、それがその後の世界の歴史をどう変えたのかといったことがわかる。
    ポルトガルやスペインも日本の植民地化を考えていたが、その考えを改めさせたのが秀吉の朝鮮出兵だったと。自分的にこの時期はインドやフィリピンのヨーロッパ人たちに意識を向...続きを読む
  • 戦国日本と大航海時代 秀吉・家康・政宗の外交戦略
    秀吉も家康も、日本国内の「天下」だけを見ていたわけでは無く、欧州列強とのゲームをプレイしていた。
    家康の対外貿易方針/キリスト教対策の変遷
    家康・秀忠と政宗との間の熾烈な駆け引き、情報戦
    国内問題であり、対外問題でもあり。

    世界を分割線としていたポルトガルとスペイン
    そのスペインから独立し、アジア...続きを読む
  • 戦国日本と大航海時代 秀吉・家康・政宗の外交戦略
    中国を中心にした東アジアの枠組みではなく、スペイン・ポルトガルの世界支配の枠組みの中で、信長・秀吉・家康・政宗の対外政策を見ていくとどうなるか、という内容。

    特に秀吉の朝鮮出兵や明の征服は、東アジア支配をもくろむポルトガル・スペインへの反抗だという評価が一番印象的。
    秀吉の「天竺を切り取る」という...続きを読む
  • 全集 日本の歴史 第1巻 列島創世記
    考古学者である著者が、ヒトの確かな足跡が発見される旧石器時代から、巨大古墳が築かれる5世紀までの4万年の日本列島の歴史を文字の記録に頼らず、物質資料のみで描いた大作。

    何より新鮮だったのが、歴史科学の再生において「認知科学(ヒューマンサイエンス)」をベースにし、人の心の普遍的特質から人の行動を考古...続きを読む
  • 全集 日本の歴史 第1巻 列島創世記
    文字による記録がほとんどない5世紀までの日本古代史について書かれた本。

    文字資料がない、つまり物質資料しかない時代における社会のあり方や人々の心を読み解こうというのが、本書の趣旨となる。認知考古学という学問があるというのを初めて知った。読み物として非常に面白い。まさにこんな本を読みたかった。

    ...続きを読む
  • 全集 日本の歴史 第2巻 日本の原像
    [ 内容 ]
    遺跡や文字から読み解く古代社会の実像。

    [ 目次 ]
    第1章 「王」「大王」から「天皇」、「倭」から「日本」
    第2章 米作国家の始まり
    第3章 古代人は自然とどのように向き合っていたか
    第4章 資源を活用して特産物を生み出す
    第5章 海の道・川の道を見つめ直す
    第6章 東アジア交流の...続きを読む
  • 全集 日本の歴史 第15巻 戦争と戦後を生きる
    [ 内容 ]


    [ 目次 ]
    第1章 大恐慌と満州事変
    第2章 大日本帝国としての日本
    第3章 総力戦の時代
    第4章 アジア・太平洋のなかの日本の戦争
    第5章 戦争の終わり方と東アジア
    第6章 占領と戦後の出発
    第7章 戦後社会をつくる

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ ...続きを読む
  • 全集 日本の歴史 第3巻 律令国家と万葉びと
    扱っている時代は5世紀から9世紀まで。
    歴史的な出来事や人物を特に取り上げたわけではなく、この400年で人々がどのように変化していったのかと言う点を説明してます。
    史料のみならず、発掘された考古遺物の写真もしようされ、当時を生きた人々の息遣いが聞こえてきそうな内容です。
  • 全集 日本の歴史 別巻 日本文化の原型
    [ 内容 ]
    歌舞伎に旅にと庶民はいかに文化を楽しんだのか。
    江戸の文化をひもとけば今の暮らしが見える。
    歴史が未来を切り拓く。

    [ 目次 ]
    はじめに 江戸時代における庶民の生活文化
    プロローグ 無事と士農工商の世
    第1章 ねぐらから住まいへ
    第2章 暮らしを潤す
    第3章 学ぶ、知る
    第4章 文...続きを読む
  • 全集 日本の歴史 第1巻 列島創世記
    旧石器時代から古墳時代までの約4万年が対象。

    当時の気候や土器、墓等の出土品から人々がどのように歩んで行ったかを検証していく。
    なによりこの本が特徴的なのが、上記要素に加えて「心の科学」認知科学を用いて既成の解釈に囚われずに、新たなアプローチでこの時代を検証しているところ。
    文字による記録が...続きを読む
  • 全集 日本の歴史 第3巻 律令国家と万葉びと
    飛鳥・奈良時代。
    朝鮮半島から中国へと国交の重点が次第にシフトしていく時代。
    日本は律令国家として地方を支配下に治め、次第に「国」として機能し始めていく。
    その中で、地方の豪族が国家の一機関に変貌していく様子や、戸籍や税制、役人のはじまり等、
    今回も豊富な資料をもとに解説されている。
    冠位...続きを読む
  • 全集 日本の歴史 第4巻 揺れ動く貴族社会
    今も歴史遺産の恩恵に与っている京都。
    の始まり。
    平安京。
    今も都市として機能しているため、発掘作業が難しく当時の様子を伝える資料もなかなか見つけづらい。
    そこで、当時の人々が詠った和歌を解読することにより、当時の様子を調べるというアプローチは中々おもしろかった。
    唐文化の影響。
    宗教と...続きを読む
  • 全集 日本の歴史 第2巻 日本の原像
    現在もなお発掘され新発見が続いている日本最古の文字の遺産。
    それを解読するとこによって見えてくる当時の日本。

    「日本」「天皇」の称号を決める際に中国を大いに意識していたこと。
    各地で発掘された行政書類から、その書き方や文字の習得の程度を分析し、律令制度が地方にどの程度浸透していたか。
    等々...続きを読む
  • 全集 日本の歴史 第5巻 躍動する中世
    イエの形成、神仏の興隆、武士の台頭、地方役人の繁栄。
    公家社会から武家社会へ。
    政治が変えたというより、市井の人々を巻き込んだうねりが内側から社会を変えて行ったって感じなのかな。
    歴史の教科書的内容は次巻でどーぞ。
  • 戦国日本と大航海時代 秀吉・家康・政宗の外交戦略
    論旨明快で引用される資料も多く一気に読ませる。けれども、EmperadorやImperioをめぐる議論にはひっかかってしまう。秀吉や家康が西洋諸国から同時代の文書中でEmperador(皇帝)と呼ばれるようになったことについて、「日本の国家としての格は[帝国」であり、その君主は[皇帝」‥だった」「当...続きを読む
  • 全集 日本の歴史 第12巻 開国への道
    本書の前半がロシア帝国との交易と領土交渉過程にあてられ、国防意識の高まりが浮かび上がる。後半は内政問題。飢饉と大塩平八郎の乱、最後に庶民剣士の隆盛と意外なところを持ってきて、幕末へと繋がる流れ。
  • 全集 日本の歴史 第1巻 列島創世記
    日本列島の旧石器時代から縄文、弥生時代までを認知考古学という新しい手法で述べた試みである。認知考古学では、当時の人々の考え方から考古資料を読み解く。例えば、縄文時代は平等ではなく競争社会だったが、それを合理化するための儀式として土偶や祭具が使用されたという。
  • 全集 日本の歴史 第3巻 律令国家と万葉びと
    飛鳥、奈良時代の400年は、日本という国家が確立し、整えられていく時代。暦や文字、年号が使われ、国による支配体制が確立していったのがこの頃。

    仏教が朝鮮半島から伝わり、東アジアとの外交かが始まったのもこの頃で、現代にも生きているあらゆる制度や仕組み、技術が生まれた。

    遠い過去の歴史を紐解き、原点...続きを読む
  • 全集 日本の歴史 第2巻 日本の原像
    日本の出発点である古代律令国家から王朝国家への転換までを描く。
    文字文化や稲作技術など目覚ましく普及、発展するもの。国家の形が変貌する過程で道路規模のように縮小するもの、戸籍制度のように消滅するもの。今は当たり前で当時は存在しなかったという「家」という概念。それぞれには意味があり、歴史に学ぶことは意...続きを読む