山本有三のレビュー一覧

  • 路傍の石

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    極貧の家に生れた愛川吾一は、貧しさゆえに幼くして奉公に出される。やがて母親の死を期に、ただ一人上京した彼は、苦労の末、見習いを経て文選工となってゆく。厳しい境遇におかれながらも純真さを失わず、経済的にも精神的にも自立した人間になろうと努力する吾一少年のひたむきな姿

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    2009年10月07日
  • 路傍の石

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    未完とは知らなかった。明治少年の立身出世物語を構想していたのだろうが、時代に阻まれてついに完成しなかった。決して面白くないわけではないが、やっぱり尻切れトンボなので評価はこれくらいで。時代の雰囲気を味わうにはいいのでは。

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    2025年10月30日
  • 路傍の石

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    つらいことを我慢して、我慢して…
    読んでてつらかった。
    苦労すればいつかそれが糧になる、的な考え方が、いかにも昭和的な一昔前のような印象。
    でもそれぞれの登場人物の思考や言動がリアル。

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    2017年08月20日
  • 路傍の石

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    明治時代の生活がよくわかる。ある意味吾一のサクセスストーリーとも読める。ペンを折るところで、どうしてこういう小説が統制を受けなければならなかったのか、昭和初期の軍国主義の理不尽さを体験することができる。

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    2014年11月10日
  • 路傍の石

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    小学生向けの問題集にちらほらと載っていてそれの吾一がかわいかったので全部読んでみたんだけども、思ったより吾一おっきかったし、かわいかったのは序盤だけで、ずーっとふんだりけったりなだけやった。ふんだりけったりな話は好きなはずなんやけども、それが少年ていうだけで何でこんなに痛々しくなるのか。

    京造いいやつだな。次野先生もいい人やった。文学したい人間はああいうことが言えるのよね。

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    2014年10月20日
  • 路傍の石

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    ネタバレ

    数年前,三鷹の山本有三記念館に立ち寄る機会があり,それ以来,いつか読もうと思っていた本.やはり中学,高校生のうちに読みたかったというのが正直なところ.実際,子供の学校の推薦図書リストに入ったりしている.このような貧しさとほとんど無縁に育った世代がこの本を読んでどう思うのだろう..
    付録として掲載されている青年期の物語は,改訂されたあとの本編とはその目指すものが違ってしまっているようにも思われた.もしこの方向に進んでいくのなら,道徳の教科書か,自己啓発本になってしまったのではないか.そういう意味では未完で良かったのかもしれない.

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    2011年09月11日
  • 路傍の石

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    このころの年齢は、自分が周囲とどうやって調和していけばいいのか、、なんてことを一番考えてしまう年齢なのかも。

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    2009年10月04日