杉坂圭介のレビュー一覧

  • 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる

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    今に生きる赤線地帯、遊郭の風情と隠微さを醸す歓楽の秘境・飛田新地。本書は第三者によるルポルタージュではなく飛田の「住人」である筆者がその内部事情を赤裸々につづった貴重な記録でございます。




    飛田―僕がこの界隈のことを知ったきっかけは作家、黒岩重吾の小説がきっかけでした。株で失敗し、原因不明の奇病に全身を冒され、西成で息を潜めるようにして生きていたころに飛田に勤める「おねいちゃん」たちと交流があったのだそうです。

    本書は「遊郭」を10年経営し、現在はスカウトマンとして「飛田に生きる」住人が書いた「裡側」の赤裸々なまでの記録です。以前、ここでも紹介した「さいごの色街・飛田」では遊郭を経営す

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    2024年11月25日
  • 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる

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    自分が生きる世界とまったく違う世界で生きる人たちのことを知ることは大事。できることなら本でなく、実体験として。
    知らずに否定するなんてことはしてはいけない。


    飛田に救われ、この街を必要とする女の子たちも多くいるのだ。


    とにかく美人な子よりも、笑顔がかわいく愛嬌のある子が多くのお客さんを「上げる」。

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    2020年08月16日
  • 飛田の子 遊郭の街に働く女たちの人生

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    用もないのに興味本位でフラフラ歩いてはいけないというような意識があるので飛田周辺にはなかなか行けないので、本で読むだけでも面白い。そのへんの風俗とは、なんか、違う気がする、その違う気て何やろな、と知りたくて、もっと読みたい。

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    2017年11月20日
  • 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる

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    むっちゃ面白い。具体的な数字にリアルなエピソード。本当に親方をやっていたからこそ書ける本だと思う。続編も読んでみよー

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    2016年10月14日
  • 飛田の子 遊郭の街に働く女たちの人生

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    前作より一層女の子だけに焦点を当てた内容。あっという間に読んでしまった。色んな子が居て色んな人生があるなぁ。個々がドラマのような経験してきてるのもあるし、やはり同性が競う職業というのもあってか、とにかくしょっちゅうトラブル!ドラマよりドラマティック!飛田にずっといることは(青春〜年金までのレールに乗ってしまうこと)、やはり不幸なことなんだろうか…そうか、そうだよな。お金って人間を鈍感にさせるなぁ。

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    2015年09月11日
  • 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる

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    「さいごの色街 飛田」とは違い、元親方の書いたもの。より真に迫った、本当のことが沢山書いてあったと思う。特に料亭の中での女の子の内情については、こちらの方が詳しかった。サラッと書いてあるけれど、親方もなかなか汚いことをしているなぁ。でもそれ以上に女の子は強い、したたか。最後のミズホの啖呵が切なかった。

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    2015年09月09日
  • 飛田の子 遊郭の街に働く女たちの人生

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    皆さんは飛田新地をご存知でしょうか。
    戦後未だに現存する大阪市西成区にある日本最大級の歓楽街で、かつての遊廓街としての歴史が今だに残っている地域です。現在も多くのいやーんなお店が「料亭」として軒を連ね、独特の雰囲気を残しています。

    有名なのでご存知の方は多いと思うのですが、女性は非常に歩きにくい通りでして、男女共に写真撮影は禁止。
    スマホを取り出しても注意されるらしいです(真偽不明)
    とにかく冷やかしはお断りなのです。

    しかし、この通りの奥に女性もウエルカムの遊郭をそのまま流用した『鯛よし百番』という真の料亭がございまして、こちらの内部は写真撮り放題です。

    元大阪市長の橋本徹さんの飛田に

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    2025年11月30日
  • 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる

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    ・生々しい風俗街の内情がよくわかる。まさにドラマやとしか言いようがないが…
    ・難しいよね、セーフティネットになっている反面、そもそもそれでいいのか。身体を売ることを認めてしまっていいのかって考えてしまう。
    ・噂には聞いていて、えらく高い料金やなと思っていたけど、本番ありなのか…。しかしシャワーもない環境だとやっぱり病気が心配だよね…
    ・全然知らない世界だけど、やっぱり商売をやっていくのは大変だわ…

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    2025年08月14日
  • 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる

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    ネタバレ

    実際に親方として経営をしていた方が書いた本

    勝手な想像で親方業はほとんど何もしなくても儲かりそうと思っていたが、本書を読んだことで思った以上に精神的にしんどそうだなと思った。

    オバちゃんとお店の子が共謀してお店のお金を持ち逃げしたり
    オバちゃんが贔屓をしたせいで看板の稼ぎ頭が辞めてしまったり
    普通に経営者として働いた方が心身ともに安らかなのではと思ってしまった

    タワーマンションの件はそうなっていないけど、
    後から参入してきた人たちが、自分たちに都合いいように外観を綺麗にしていくのはどうなのかなーと思った
    外観を整えたとしても内に籠るだけで語弊があるが根本的な問題は消えないと思う

    買売春

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    2021年05月30日
  • 飛田をめざす者 「爆買い」来襲と一〇〇年の計

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    この本を書店の店頭で見かけ、飛田新地と増加する中国人観光客というテーマに惹かれ購入。シークレットな部分の多い街なだけに、こうした内部の人によるルポは貴重だと思う。飛田新地の料亭の経営に関して具体的な金額を含めて記されているのは興味深い。

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    2020年09月02日
  • 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる

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    この業界は世間体ネガティブなイメージがある。内側の世界に興味あっても中々踏み込みにくい。
    でも、この本読むと、その世界が垣間見れる。働く事情は様々だけどどんな仕事であれ、働く人は生活のためにみんな必死。ネガティブなイメージを持たれやすい業界だけど実情を知るとまた見方が変わりますね。

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    2020年04月28日
  • 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる

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    著者の杉坂圭介氏は、30歳を少し過ぎた頃にリストラに遭い、深夜のファミレスでアルバイトをしながら就職活動。そんなとき、高校時代の不良先輩から何年かぶりに連絡があります。どこで聞きつけたのか、杉坂氏のお父様が亡くなって、保険金数千万円を杉坂氏が受け取ったことを先輩は知っていました。それを元手に遊郭のオーナーにならへんかと。

    オイシイ話には罠がある。そう警戒はしながらも、甘い言葉に乗ってオーナーに。2002年に店を持ち、10年続け、現在はスカウトマンとして関わる杉坂氏。飛田では、中のことを外の者が触るべきではないと、写真撮影はいっさい禁止、マスコミの取材に応じることもほぼ皆無だそうです。だけど、

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    2017年04月25日
  • 飛田をめざす者 「爆買い」来襲と一〇〇年の計

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    著者の飛田シリーズ第三弾。今回は飛田から引退していた著者が「料亭」の共同管理者として復活し、また引退するまでの模様を描いている。

    今回の話の中心は、売り上げが落ち込んでいる飛田を外国人観光客(主として中国人)を取り込むことによって上向きにできないかと著者があれこれ模索するところである。
    あと、元国際線CAが自分で事業を始めるための資金稼ぎとして飛田で働くようになった、という話も元CAの頭の良さと目的のためにはどんな手段も厭わない、ある種の冷徹さが感じられ、大層面白かった。

    ところで、本書には飛田もNHKの番組で紹介されたとの記述があったが、その件は全く知らなかったので見逃していた。残念。

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    2016年11月05日
  • 飛田の子 遊郭の街に働く女たちの人生

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    再読。
    「飛田に生きる」に続き再読。
    良いエピソードばかり取り上げているとは思うが、面白かった。


    2016.7.11
    「飛田に生きる」の続編。
    飛田で働く女の子たちに焦点をあてたもの。
    読みやすく興味深かった。
    (電子書籍 BookLive)

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    2016年07月11日
  • 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる

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    飛田で遊郭を経営していた元親方が内側から描いた飛田の真実。先に読んだ、井上理津子『さいごの色街 飛田』は外側から飛田を描いた面白いルポルタージュだったが、本書は飛田の内側から描いている分、生々しさがあった。

    非合法と合法の境界線で働く人たちのそれぞれの事情と逞しさ…何故か哀しさが余り伝わって来ないのは大阪という土地柄なのだろうか。

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    2015年03月31日
  • 飛田の子 遊郭の街に働く女たちの人生

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    ネタバレ

    飛田で生きるがよかったので、続きを手に取った
    この本を書かれてからまた世の中はめまぐるしく変わったと思う

    写真を撮るという行為がより身近になってしまった
    飛田の現状はどうなのだろうか

    女性同士の諍いは飛田でも他の職種でも変わらないなと思った
    子を産んだ人と子を産めない人の壁は除かれることはないのだろう
    誰が悪いわけでもない、カナさんの気持ちがわかるので肩入れしてしまうが
    ナオさんが悪いわけではない
    これは誰もフォローのしようがない

    一緒に働く人との相性はどこの世界にもつきまとう
    続きがあれば読みたい

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    2022年09月06日
  • 飛田をめざす者 「爆買い」来襲と一〇〇年の計

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    ネタバレ

    中々興味深い。

    筆者は意図していないのかもしれないが、経済学や経営目線で飛田という風俗街を切り取っていて面白い。
    著名な学者や教授と組んで、風俗経営を真面目に書いたらもっと面白いと思う。単純な経営では〜という策を取るのが定石、しかし飛田の伝統では〜。なんて面白そう。本書では単純なルポになってるのでもったいない。

    しかし最後の最後に明かされた筆者の家族関係も含めて、本書は編集の力量次第ではもう一段上の情緒深い作品になり得たと思う。
    性風俗業界という必要悪の取り扱いに対しても筆者の視点は真摯に感じた。もっと視点を鋭くしてルポではない、社会学、経済学としてリパッケージして世に問いかけたい内容だっ

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    2019年03月31日
  • 飛田をめざす者 「爆買い」来襲と一〇〇年の計

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    善悪は表面に見えていることだけで判断できないんやと。生きるって難しいし、楽しいわけがない。でもいいんやって、みんな一生懸命生きている。

    そんなこんなでなにわの街には色んなこと、もの、ひとが凝縮されている。

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    2017年01月25日
  • 飛田の子 遊郭の街に働く女たちの人生

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    知らない世界があってそこで頑張っている人もいました。警察、組合などとのルールなどトラブルがおきないようなしきたりがあって成立していることが分かりました

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    2016年10月13日
  • 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる

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    中の人の、それも使用者側からのエッセイというだけで
    ちょっと希少価値はある。

    中身はそんなにセンセーショナルではないし、
    目を引くところはなかった。
    しかしそれは率直な記述であろうと
    著者が配慮した結果ではあるだろう。

    特にこの手の事業を立ち上げた人のエッセイには
    「自分はこの件に関して一通り見渡せている」という
    鼻持ちならない感じがプンプンする人もいるので、
    分をわきまえてる感じ好感が持てる。

    ぶっちゃけもうちょっと
    コミュニケーションとったほうがいいんじゃないの
    とか思うとこもあるけど、
    距離感を間違えると怖いので
    近寄れないとかもあるんだろうなぁ。

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    2016年05月12日