坂出祥伸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中国の民族宗教である道教を、主として方術・呪術的実践の視点から概説した書。房中術や導引、呪言や呪符から煉丹術、本草学といった諸分野から道教の姿を解説すると共に、日本への影響や気功をも含めた今日の道教界の様相についても紹介する。
本書は、2005年に中央公論新社より中公叢書として出版された同名書の文庫版である。中華文化圏の民族宗教として、中国本国はもちろん世界各地の華人居住地でも信仰されている道教であるが、実際の信仰の場から見えてくる姿は教理哲学よりも福禄寿といった現世利益を志向した呪術的側面が強い。本書の特徴は、道教の解説をそうした呪術的要素の解読から試みている点である。本書で主に扱っているの -
Posted by ブクログ
「仏滅」「おみくじ」「おふだ」「地鎮祭」——日常に溶け込みすぎて、由来を考えたことのない要素が多い。本書はそれらを"道教文化"として再配置し、神道・仏教・陰陽道という馴染みの枠だけでは見えにくい系譜を浮かび上がらせる。扱う範囲は神格(関帝・媽祖)から、庚申待や泰山府君、暦(六曜・九星)、呪物(籤・札)、養生(導引・内丹)まで多角的で、生活史としての宗教文化を俯瞰できるのが強み。
文章自体は読みやすいが、漢文史料や呪符木簡の文字解析、経典分類(三洞など)には専門的な厳密さがあり、ここは"分かった気にならない"ための踏ん張りどころになる。その代わり図版が豊