坂出祥伸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「仏滅」「おみくじ」「おふだ」「地鎮祭」——日常に溶け込みすぎて、由来を考えたことのない要素が多い。本書はそれらを"道教文化"として再配置し、神道・仏教・陰陽道という馴染みの枠だけでは見えにくい系譜を浮かび上がらせる。扱う範囲は神格(関帝・媽祖)から、庚申待や泰山府君、暦(六曜・九星)、呪物(籤・札)、養生(導引・内丹)まで多角的で、生活史としての宗教文化を俯瞰できるのが強み。
文章自体は読みやすいが、漢文史料や呪符木簡の文字解析、経典分類(三洞など)には専門的な厳密さがあり、ここは"分かった気にならない"ための踏ん張りどころになる。その代わり図版が豊