作品一覧

  • 初学者のための中国古典文献入門

    初学者のための中国古典文献入門

    小説・文芸

    -
    1巻1,287円 (税込)
    中国の古典には古人・古代崇拝のあまりニセモノが多かったり(偽書)、皇帝の諱を避け別の字に代えたり画数を減らすことがある(避諱改字)。漢文訓読法は学校で教えられても、こうした知識を学ぶことはまずない。中国学(文学・哲学・歴史)を学び研究しようとすれば、どうしても古典文献を読まなければならなくなる。本書は、中国古典の原資料いわゆる「白文」を読むにあたって、初心者が誤りを犯さないよう版本や分類などの書誌学的事項を丁寧に案内する。
  • 道教とはなにか

    道教とはなにか

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻1,397円 (税込)
    中国は儒教の国ではない! 道教こそが今でも生き生きと脈打ち、人々から篤い信仰を得ている。「道教がわかれば、中国のことはまるごとわかる」と魯迅は言ったが、中国人の精神構造を知るための鍵は道教なのである。では道教とはなにか? この問いに対する答えは単純ではない。なぜなら、道教は教理、哲学、経典を中心にした宗教体系ではなく、呪術、儀礼、戒律を基礎とした民族宗教であって、文献・資料からだけではその全貌を窺い知ることができないからである。本書では文献による歴史的理解は当然のこととして、東南アジアの華人街の現地調査も踏まえ、中国人のこころの拠りどころとしての「気の宗教」の本質を紹介する。冒頭に初学者のための「道教をめぐるQ&A」を付す。
  • 日本と道教文化
    値引きあり

    日本と道教文化

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻660円 (税込)
    長寿、金運、幸運などの日常的な願望を叶える道教の神々。おみくじや厄除けのお札など、日本で馴染みの神頼みの多くが道教が起源だ。本場中国の遺物もあわせ、日本に残るさまざまな道教文化を紹介する。

ユーザーレビュー

  • 道教とはなにか

    Posted by ブクログ

    中国の民族宗教である道教を、主として方術・呪術的実践の視点から概説した書。房中術や導引、呪言や呪符から煉丹術、本草学といった諸分野から道教の姿を解説すると共に、日本への影響や気功をも含めた今日の道教界の様相についても紹介する。
    本書は、2005年に中央公論新社より中公叢書として出版された同名書の文庫版である。中華文化圏の民族宗教として、中国本国はもちろん世界各地の華人居住地でも信仰されている道教であるが、実際の信仰の場から見えてくる姿は教理哲学よりも福禄寿といった現世利益を志向した呪術的側面が強い。本書の特徴は、道教の解説をそうした呪術的要素の解読から試みている点である。本書で主に扱っているのは道教の前段階としてあった古代の方術(房中術、導引、禹歩)、呪言や呪符、煉丹術や医術(黄帝内経医学)、本草学などであり、道教の様々な実践の姿を資料や文献・今日のフィールドワークの結果を渉猟しつつ概説している。内容があまりに多岐かつ専門的であるので全くの初学者が読むには少々カロリーが高いようにも感じられるが、多方面にわたる道教の姿を一望することができるという点こそが道教の概説書としての本書の強みであると言えるだろう。反面、あらかじめ著者が断っているように道教の教理哲学、儀礼についての解説は必要最低限のものに留まっているので、そちらの分野を知りたいと思っている読者は注意が必要である。

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    2026年03月08日
  • 日本と道教文化

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    道教って何かはよくわからなかった。
    多神教だということはわかりました。
    文献としては、正統道蔵と老子による道徳経。
    多神教であるので、七福神相応の紹介。
    おみくじ、おふだと道教の関係の説明もある。
    なんとなく、道教って生活の中にあるという感じが解った。

    1
    2012年03月02日
  • 日本と道教文化

    Posted by ブクログ

    「仏滅」「おみくじ」「おふだ」「地鎮祭」——日常に溶け込みすぎて、由来を考えたことのない要素が多い。本書はそれらを"道教文化"として再配置し、神道・仏教・陰陽道という馴染みの枠だけでは見えにくい系譜を浮かび上がらせる。扱う範囲は神格(関帝・媽祖)から、庚申待や泰山府君、暦(六曜・九星)、呪物(籤・札)、養生(導引・内丹)まで多角的で、生活史としての宗教文化を俯瞰できるのが強み。

    文章自体は読みやすいが、漢文史料や呪符木簡の文字解析、経典分類(三洞など)には専門的な厳密さがあり、ここは"分かった気にならない"ための踏ん張りどころになる。その代わり図版が豊富で、札や導引図などは視覚的に理解を助けてくれる。

    特に刺激的だったのは、地鎮祭が神道固有ではなく中国の「解土」「謝土」系儀礼が道教に取り込まれて伝来した可能性を示す点や、「急々如律令」が後漢の公文書形式を継承する道教定型句だという指摘。公的言語が呪的効力を帯びる感じは、律令期の政治や儀礼を描く際の解像度を上げてくれる。

    注意点として、著者は日本側の「日本独自」志向が道教影響の見落としを生んだと批判的で、地鎮祭の起源などは一般的概説と異なる主張も含む。だからこそ、他書と照合しつつ読むと論点が立ち、習俗の"来歴"をめぐる議論の入口として有効な一冊になる。縁起・お守り・暦・禁忌の由来が気になる人、日常の宗教文化に興味がある人に確実に届く。

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    2025年12月22日

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