藤澤房俊のレビュー一覧

  • 「イタリア」誕生の物語

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    イタリア近代史の大家、藤澤房俊先生の一般読者向けの概説書。
    リソルジメントの流れが綺麗に整理されてるが、相変わらず「」ばかりで読みにくい(^^;;笑

    西ローマ帝国が滅びてたから、中央権力が不在になったのが日本と一番違うところかなあ。
    特に南にナポリ王国や両シチリア王国ができたことが南北問題の端緒のような気がする。
    日本でいうところの琉球とかアイヌとかを想像するとわかりやすいけど、それらはあくまで中央権力(幕府や朝廷)への従属の下にあったはず。
    イタリアにはそれがなかったのが分裂状態が続いた原因かなあ。

    2013.7.9(火)

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    2013年07月09日
  • ガリバルディ イタリア建国の英雄

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    ネタバレ

    イタリア統一の英雄、ガルバルディと当時のイタリアについての評伝。最初ウルグアイで名前をあげて南北戦争にも司令官候補として招聘受けてたなんて知らなかったよ。
    イタリア討伐後あんな厄介なお爺ちゃんになってたんだ…と言うのが読んで1番大きな印象。しかも(主に国外に)味方が多いのがタチが悪い(笑)。マッツィーニにしろ、後世のダヌンツィオ→ムッソリーニにしろ、熱を起こす人間を好む国民性なのかもね。
    19世紀後半のヨーロッパを代表する大英雄の筈なのにあまり話題に上がらないのはこう言う部分もありそう。

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    2025年02月12日
  • 地中海の十字路=シチリアの歴史

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    古代ギリシア人の植民から現代までの期間を通覧する内容。シチリアの晩祷以降、特に近現代についてはほぼ知識ゼロで読んだので非常に勉強になった。一般的なイメージを幾分改められたと思う。

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    2020年07月30日
  • 地中海の十字路=シチリアの歴史

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    シチリアと言えばマフィアだろうと思っていたので、歴史が深く面白かったです。 ヨーロッパ的には、シチリアといえば晩涛 でしょう。イルデイポルコ 豚の鼻がムッソリーニのあだ名なら ”紅の豚”は、どうなるのか・・まだ古い建物が残っていて観光するには良さそうです。 やはり飛行機のガソリン代は割高なんでしょうか?

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    2019年09月02日
  • ガリバルディ イタリア建国の英雄

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    何度挫折しても、再び立ち上がり、不屈の闘志で、イタリア統一の立役者の評伝。

    実際は自己演出もあったのだろうが、これほど国民に愛された革命家は、いないだろう。一言で言うならイタリアの西郷隆盛。

    強国に陸続きで囲まれ、植民地となっていたイタリアが統一し、独立を果たす流れがわかりやすく著述されている。

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    2016年12月31日
  • シチリア・マフィアの世界

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    シチリア島におけるマフィアの誕生と発展の歴史を、当時のイタリア国内の政治状況やシチリア独立運動、ファシズム政権といった観点から詳細に描かれた一冊。

    シチリアのマフィアは第二次世界大戦後に市民の経済活動が打撃を受け、市民生活が困窮する中でその影響力を強めていったという背景がある。
    選挙工作や政治家との癒着も日常的であり、マフィアによる政治家の暗殺事件や、キリスト教民主党における政治腐敗は目に余る。
    ゴッドファーザーのように車の中のターゲットを機関銃で蜂の巣にしたり、車ごと爆発させたりといった殺害方法が多いらしい。

    マフィアの内部構造や活動、南北格差、国民性による市民から見たマフィア像といった

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    2025年11月07日
  • 地中海の十字路=シチリアの歴史

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    紀元前から第二次世界大戦まで翻弄され続けたシチリアに関して

    ギリシャ、ローマ、イスラム、ノルマン、ドイツ、フランス、アラゴン、、、

    東西南北至る所から強制的な文化融合された土地であり、地中海中心の世界における地政学的な重要地点でもある。

    2,000年以上を駆け足で説明頂くので、詳しくは拙著の他を参照してね ってところでしょうか。

    シチリアは絶え間なく侵略されたり土地交換の交渉材料にされたりで多難ですが、中世までは侵略した側の王がすぐ亡くなったりして、うわぁ後継どうしょうと、また周辺諸国間で揉め出して、やり直しやり直し揉め直し揉め直しなので、もう文章だけ追ってると笑えます。

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    2021年06月06日
  • ガリバルディ イタリア建国の英雄

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    ガリバルディの名はクオレの中で知った。イタリア史など知らなかったが、祖国の為に外国と戦った英雄として民衆に愛されていたのは理解できた。今回当書籍を経て、イタリア史の一端が垣間見れた事、ガリバルディというキャラクタの存在感が理解できた。同時にクオレのある種政治的側面も。

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    2020年06月30日