あらすじ
イタリアの英雄、ガリバルディ(1807~82)。亡命先ウルグアイの独立運動で戦功をあげ、名声はヨーロッパにまで轟いた。帰国後、千人隊を組織し、シチリア・南イタリアを解放した、イタリア統一の立役者である。その活躍は神話化され、明治日本でも西郷隆盛になぞらえられ、中国・韓国では、独立運動の理想像とされるなど、世界中を熱狂させた。イタリア建国に生涯をかけた男の実像に迫る。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
イタリア統一の英雄、ガルバルディと当時のイタリアについての評伝。最初ウルグアイで名前をあげて南北戦争にも司令官候補として招聘受けてたなんて知らなかったよ。
イタリア討伐後あんな厄介なお爺ちゃんになってたんだ…と言うのが読んで1番大きな印象。しかも(主に国外に)味方が多いのがタチが悪い(笑)。マッツィーニにしろ、後世のダヌンツィオ→ムッソリーニにしろ、熱を起こす人間を好む国民性なのかもね。
19世紀後半のヨーロッパを代表する大英雄の筈なのにあまり話題に上がらないのはこう言う部分もありそう。
Posted by ブクログ
何度挫折しても、再び立ち上がり、不屈の闘志で、イタリア統一の立役者の評伝。
実際は自己演出もあったのだろうが、これほど国民に愛された革命家は、いないだろう。一言で言うならイタリアの西郷隆盛。
強国に陸続きで囲まれ、植民地となっていたイタリアが統一し、独立を果たす流れがわかりやすく著述されている。