飯田健三郎のレビュー一覧

  • 真夏のオリオン(小学館文庫)

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    史実ではなく、ドラマ性に主体をおいた架空の戦記物。おもしろく、美しいのだが、あまりに登場人物が優秀すぎて人間らしい葛藤に欠ける。

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    2009年10月04日
  • 真夏のオリオン(小学館文庫)

    Posted by ブクログ

    もしも福井氏が書いたならもっと装置や兵器の、
    魚雷の爆発に、その影響に
    描写に時間・文字数をかけて
    より多くの人が無惨に死んで、その描写も
    グロテスクに
    登場人物たちの過去の何気ない話とかも加えて、
    上中下巻と思うが
    まあ映画の時間分ぐらい楽しめる。
    超人的若者も出てこず、くたびれたオヤジもいない
    思想に絡むどんでん返しもないから
    爽やかに感じてしまう。
    戦争の悲惨さとか過剰なドラマを削った
    あっさりしているエンターテインメント

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    2014年10月05日
  • 真夏のオリオン(小学館文庫)

    Posted by ブクログ

    戦争従事者の孫同士の往復書簡からこの話は始まるので、
    この物語自体、悲惨な結末を迎えずに済みそうだと安心しながら
    読み進めることができた。

    逆に言えば戦争の悲惨さを伝えるというよりも、
    潜水艦を愛するもの同士の友情と、隣り合わせにある死、
    というものがテーマになっている。
    だからといって戦争バンザイ!とテンションを揚げるオーラが漂うわけでもなく、
    意外と淡々と物語は進行していく。

    読後感としては…
    ディスコミュニケーション下でのコミュニケーションという設定が他に見つかれば、
    別にこのシチュエーションじゃなくても良かったのかな。
    あの時代を生きる「男」ってのを
    描きたかったのかもしれないけれ

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    2009年10月04日