トレハロースやIFN(カバヤも元々はこのグループだったというのは初耳だった)でおなじみの林原がある日突然ご臨終になってしまった経緯を淡々と書きつらねている。
銀行に騙された、という論調の弟による「破綻」よりも客観的な態度が好感を抱かせる。
同族経営についてはその強み(林原のように100%を一族で保
...続きを読む有している場合、株主=取締役であるため、成功が難しそうで長期的な研究活動に予算をさける)、弱み(トップに意見するものがおらず独善におちいりやすい)
不動産屋美術品を集めていたことについても批判が多いが、これは父親の教えによるものなんだとか。特に、著者が社長になってからは10年単位の研究を商品化していくという長いサイクルが同社の強みになっており、そのため、「一発当たる」までの収入を得るために不動産屋骨董品を「太陽殖産」というグループ会社で管理していた
・長男に資産の全てを集中するのは間違っていない。兄弟で分けると、将来骨肉の争いが必発