若林計志のレビュー一覧
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■マネジメント
A.大きな方向性を決めて「何をやって、何をやらないか」を決断すること、そして目的達成のために限られた経営資源を振り分けることに、トップは全責任を負う。
B.ピラミット型組織では「トップ」「マネージャー」「現場」はエラさを表すことが多いが、本来ポジションとは、エラさを表しているのではなく、役割分担を表しているうにすぎない。
C.良い組織では、トップのメッセージがそれぞれのレベルでタスクに分解され、具体化していく。
一方でダメな組織では、「社長がこう言っている」「部長がこう言っている」とメッセージが下に丸投げされてしまう。
D.3つコントロールする要素:行動、結果、環境
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ネタバレチェック項目23箇所。本書では「人」の問題に悩むミドルマネージャーにとって、「これは現場で使える」と思う理論を紹介していきたいと思います。本書では「どう指示を出せば人は動くか」という手法だけでなく、組織とは一体どういうもので、マネージャーとは何を求められている存在なのか、という経営的な視点から「人と組織のマネジメント」について押さえていきたいと思います。「人」の問題にフォーカスし、みんなが気持ちよく効率的に、そしてクリエイティブに働けるようにするための方法について、読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。組織が違えば、発揮すべきリーダーシップも違う、会社のようなピラミッド型組織と、任意で
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仕事術系と思い、あまり期待しないで読み始めたのだが…内容が非常にしっかりしていて、とても勉強になった。
二部構成になっており、
一部、ストーリーが人を動かす
二部、プロフェッショナルと自分をシンクロさせる
一部の型をしっかり学び基礎を固める大切さや、フレームワークのレベル分けはとてもしっくりきた。
二部での、学習のステップ、
レベル1、無意識的無能状態
レベル2、意識的無能状態
レベル3、意識的有能状態
レベル4、無意識的有能状態
の段はぐっときた。
全体を通して、例を上手く使いわかりやすくまとまっていて非常に読みやすかった。何度か読み返しそうだな。 -
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『MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み』が面白かったので、前作にあたる本書を手に取る。
「型を学ぶ」はまさに茶道や武道における「守破離」のこと。新人や部下に「ああせい、こうせい」と細かく指示する理由は、結局のところこの「型を学ばせる」に収斂される。しかしなかなかそのことは理解されず人材育成に四苦八苦する。でも憧れや尊敬する人の行動や思考はついつい真似してしまう。結果的に、当の本人は尊敬する人を真似て自分のものとして修練され成長していく。結局は自分自身が真似されるような一流の人材になれってことですね(笑)
また「負ける技術」も面白い。丁度司馬遼太郎氏の『項羽と劉邦』を読んだ直後だったが、 -
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マネジメントコントロールの実践書。
マネジメントコントロールとして、マニュアル作業向けの「行動コントロール」、主体性を重視した「結果コントロール(主体性重視)」、組織文化を作り出す「環境コントロール」の3つが解説されている。どれがベストではなく、各々の適したシチュエーション、メリットデメリット、豊富な事例が解説されており参考になる。自分は「結果コントロール」重視だが、うまく結果が出ないケースもままあり、その背景や理由が分かりとてもスッキリした(とともに反省・・・)。
本題に入るまで50ページと長く、「MBA流」のタイトルが不要だが、内容はとても面白いし、参考になる。200ページとすぐ読める -
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本書では、マネジメントを「行動」「結果」「環境」の要素でコントロールするものとしている。
「行動コントロール」とは、やって欲しい行動を極めて具体的に指示し、それに沿って動いてもらうこと。
「結果コントロール」とは、ゴールそのものか、ゴールに極めて強い因果関係を持つ“結果”をベースにコントロールする手法。
「環境コントロール」とは、組織の文化(風土)を作り出すインフラをコントロールすること。
どれも、現場でマネジメントを経験した人なら漠然と思ったことがあるであろう要素ではあるが、明確に文章化されると、分かりやすい。
しかし、問題はそれぞれの要素をどのくらいのバランスで取り入れ -
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ネタバレチェック項目11箇所。プロフェッショナルからエッセンスを学ぶために「演じる」というやり方を紹介。自分が求める役と演じられる能力がズレる。先駆者は常にそれに続く人にストーリーと「役」を提供し、心強い道しるべになっている。ストレスレベルのフレームワーク・・・1いらいら2怒り3絶望感4うつ。フレームワークの欠点・・・視野が狭まる、極端な意見・・・テレビゲームは有害だ。どんな商売でもうまい人がいる、その人の独特のやり方をビデオで撮ってマネさせる(藤田田)。一流になるには一流の役を演じる。ビジネスの大原則・・・どんな価値を提供しているか?(役場の対応、たらいまわしではいけない。)知っている→できるに変え
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ネタバレ■ まとめ
ロジカルな短文からなる文章構成、具体的な例示が続いてわかりやすかった。「ストーリー」「フレームワーク」をビジネススクールで学ぶ人にとっては、既習のテキストを読むような既視感があるかもしれないが、通ったことがなく「結局フレームワークって何?」という自分には新鮮な内容だった。少なくとも「演じる」という単語から受ける「まねごと・本心でない」などのイメージは取り払って読んでよいと思う。
各章についていくつか。
■ 第1章 取調室でカツ丼を食べる謎(ページ数31)
・さっそく「ストーリー」がキーワードとして出てくる。「ストーリー何ですかそれ」という場合、この章をじっくり読んでおくと後で -
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僕らはどんな目的でビジネス書(自己啓発を含む)を読むのでしょう?
多くの場合、そこから何かを得たい、という目的やら意思やらを持っているのではないでしょうか。
それは、今目の前にある問題を解決するための何かかもしれないし、生活をもっと便利にするためのノウハウかもしれないし、長期的な成長を目指した何かかもしれません。
最近少しおとなしいようにも感じますが、数年前、勝間和代さんが一つのブームを作り出しました。
勝間和代さんをグルとして崇める人々を「カツマー」と呼んでいましたよね(今も呼ぶのかな?)。
しかし、カツマーから第二の勝間和代さんは生まれてはいません。
なぜでしょう?
「努力をすれば誰 -
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ネタバレ前田日明の七色スープレックスではないが、筆者の引き出しの多さに感動した。また、落語の引用、特に談志師匠のエピソードが多く、落語に興味を持ちました。
心に残った言葉は、
「思考の放棄」「思考の依存」
「知識を使える力に変えるには、最低1万時間は必要」
「芸術とは、人が己に起こった最高のまた最善の感情を他人に伝えることを目的とする人間の活動である by トルストイ」
「この世にはお前以外にだれも巡る事のできない唯一無二の道がある。それはどこに通じているのだろう。問う事をやめ、ただその道を歩いて行きたまえ。誰であったか、こんなことを言っていた。『人間というものは、自分の歩いている道がどこに通じている