大野茂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
1950年代終わり、高度成長の入り口に立った時代の空気を察知した小学館、講談社は週刊少年誌創刊に向けて始動。
早くも激しい先陣争いを展開した結果、サンデー、マガジン2誌同時創刊に至る。
線の太く丸いメジャー漫画家の獲得、“さわやか”イメージ戦略、正統派ギャグ漫画路線を掲げるサンデー。
他方、マガジンは、原作と作画の分業体制、情熱的な“劇画”路線と巻頭グラビア大図解を展開―それぞれ独自の方針を掲げ、熾烈な読者獲得競争を繰り広げた。
本書は、両誌の黄金時代を現場で支えた男たちの人間ドラマに迫る。
元編集者の証言は、私たちにスリルと多くの知恵を与えてくれる。
懐かしい名作やブームの裏話 -
Posted by ブクログ
佐賀を舞台にしたゾンビ×アイドルアニメ『ゾンビランドサガ』の制作舞台裏を取材した本。
2018年にアイドルアニメが飽和しきった環境の中で放映され、異例の設定・展開と異様な熱量とで話題をさらい、その後も何やかんやで生き延びて遂に2025年には劇場版公開までこぎつけた、ご当地アニメ・しかもオリジナルアニメとしては珍しいロングランコンテンツ。
この風変わりな作品はどのように作られたのか。
制作会社のMAPPA、企画のサイゲームス、音楽のエイベックス、原画家の深川氏、佐賀県庁職員、唐津市職員、そして地元の人々・・・・と制作に関わった多彩な面々のインタビューを積み重ねることで、その制作の歴史を追った一 -
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Posted by ブクログ
少年サンデーと少年マガジンの創刊からの15年間を、漫画文化の隆盛と共に振り返る。高度成長期の熱気を週刊漫画誌を舞台に追いかけており、当時の不安定ながらも希望と熱気に満ちていた社会の様子が伺える。
「結果的に成功した」話を題材にしているとは言え、関係者達がいずれも「必ず読者の心を掴む」と信念を持って仕事に取り組み、それが時に激しい賛否を生みながらも漫画雑誌を世に広めていっている。
人気漫画家の囲い込み、その逆に新人(現在では大御所)達を発掘したり粘り強く談判して作品を仕上げてもらったり。そして、今より遥かに規制が緩やかだったはずの当時でも、旧世代や保守派との軋轢を乗り越えて作品を世に出し続け