中山茂大のレビュー一覧
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購入済み
単なるゾンビものではありません
連載の第一話を丸ごと収録しています。漫画のみならず、ハリウッド映画でもすっかりお馴染みのゾンビパニックホラーです。しかしながら他のゾンビ作品とは異なり、ゾンビの集団に襲われる恐怖を描くだけではなく、寧ろ崩壊した社会に生きる人間の姿を読者に突き付けており、頭一つ抜け出した作品と言えます。
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購入済み
極限下の心理を描いています。
今や巷に溢れかえった感すらあるゾンビものではありますが、本作は極限状況下における人間心理の描写に重点を置いた秀作です。
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Posted by ブクログ
ネタバレ熊こぇ〜
北海道はまだまだ生態系の中にいるのか!?たまに人が熊に食べられてる。
今、友人に誘われて北海道で熊撃ちをしようかと思ってたので読みました。転居、転職の決意は固く、狩猟免許取得中だったのですが、この本のせいで躊躇。
この本(というより、引用元の新聞)、熊に襲われてる描写が生々しい。メディアの悪いところなのか、もしくはただ単に事実なのか、とにかく文面が不安を煽る。
熊に襲われていい事があるとしたら、火葬されず、生態系のなかにすぐに還れる事だな。私的な思想ですが、現代人の死体は「食べられる」事がないのが嫌だった。
痛くて苦しい死に様は嫌だけど、動物の最後は哀れなものだと思うから、熊 -
Posted by ブクログ
日本史上最悪の「三毛別ヒグマ襲撃事件」は、インターネットで有名だ。1915(大正4)年12月に北海道苫前村の山深い地で起きたクマによる人身事故で国内最多の死者数らしい。しかし、戦前は、こんな事が当たり前のように起こっていたというのだ。街中に進出するヒグマの愛護を叫ぶ人々は、この本に書かれた人間と熊の戦いを一度は眺めて欲しい。銃撃の一、二発では仕留められず、人間を餌として食い荒らす様は、惨虐な殺人犯だ。
糞に含まれるコルチゾールの濃度から、生活環境の悪化が生物にストレスを与えていることが示された。ストレスレベルの高まったヒグマが凶暴化したり、あるいは狂犬病にかかっていたり、居場所を追われた熊が -
Posted by ブクログ
今年は例年以上にクマによる被害のニュースが多い。人身被害は、過去最多だった2020年を上回る勢いである。
クマが殺処分されると、管轄市町村に苦情が寄せられることも多いというが、さて手をこまねいたままで共存していけるのか、難しいところではないだろうか。
本書は2022年11月刊。
なかなかインパクトのあるタイトルだが、ヒグマがアイヌの人々に「カムイ=神」とされたところから名付けたのだろう。ただ本文中では特にアイヌとの関わりには触れておらず、明治期以降の北海道や樺太でのクマ(特に人喰い熊)被害に焦点を当てている。
明治11年から昭和20年まで、70年に渡る地元紙(函館新聞、北海タイムス、小樽新