永島憲江のレビュー一覧

  • 死者を動かすもの

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    ネタバレ

    ※「メキシカン・ゴシック」のネタバレもあります

    「パン焼き魔法のモーナ、」が可愛い表紙と語り口でかつ死体だらけのシビアな話で、重厚で好きだったのが、今回はホラーということで楽しみ→予想よりさらに面白く怖くて大好きな話だった。ものすごく好み。
    登場人物に友情と理性と勇気があり、それでも崩壊していくアッシャー家の物語なので、すごく読みやすく快適で、
    なにより、これからもっと怖いことが起きますよ、ほら、ほら...という不気味な雰囲気を楽しみたくてホラーを読んでいるところがあるので、その点がものすごく良かった。いつまでも読んでいたかった。

    登場人物が戦争のトラウマを抱えた退役軍人・医師や、時代によ

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    2025年01月18日
  • アーデン城の宝物

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    貴族の子孫エルフリダとエドレッド姉弟のタイムトラベル物語。子どもらしく純真なやり取りが可愛らしく物語には心が踊る。特に魔法の白モグラ・モルディワープは心に染み入る可愛らしさだ。ここのところ、人生に疲れた中年向け「ファンタジー」ばかり立て続けに読んでいたので、本物のファンタジーとはこういうものだよと目が覚めた。

    しかも、百年以上前の児童小説でありながら、近ごろのディズニー映画のように少女が主体的に冒険していて非常に頼もしい。魔女の描き方も公平であり、社会的弱者への深い共感も見てとれた。あとがきを読むと、著者のE・ネズビット氏は当時の先進的な女性だったらしく色々と納得した。そこ含めてJ.K.ロー

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    2023年10月14日
  • ディッキーの幸運

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    素直で、賢くて、機転がきくディッキー少年が健気でねえ…。なのでモグラたちから認められた時には、にまにまでした。どうしても2人よりも贔屓目にみてしまうのは仕方ないでしょう。
    前作の時のような、超えてる感覚は少なくて残念です。
    あとはビールおじさんとのやりとりに、いつ崩れてしまうかとはらはらでした。家具を買いそろえる際の描写が好きです。
    ダウントンアビー見ていたので、相続問題、複雑やな、と。

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    2015年01月19日
  • アーデン城の宝物

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    児童文学初のタイムトラベルものとのこと。
    年代を感じるのに、ちゃんとしたタイムトラベルで、点在する魔女や少年に驚きです。(SFには疎いので)
    挿絵で見ると、真面目でいいこぶった感じの主人公二人かな、と思いますが、読んでみるとそうでもなく。
    とゆーか青年と少女もえ!何故もっと出てこないのか。あとリチャード少年の、一族の長に借りがある、とは!?
    続編もあるらしいので、そちらでもっと出てこないか、と期待します。

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    2015年01月20日
  • ディッキーの幸運

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    『アーデン城の宝物』に登場していた
    もう一人のタイムトラベラーの
    男の子ディッキーが主人公。
    アーデン城を読んでおいた方が楽しめる。
    あちらより、つまづくところなく
    先へ先へと読まずにいられず…寝不足に。。。
    100年前のイギリスのお話。
    その頃のイギリス社会も垣間見れる。
    おもしろい。

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    2014年11月10日
  • アーデン城の宝物

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    ずいぶん昔に書かれた、タイムトラベルものの児童文学。タイムトラベルの仕方が面白い。姉弟のやりとり、宝探し、友人の謎などなど、古い城をめぐっての姉弟の奮闘ぶりから目が離せない。もう一つのアーデン本も楽しみ。

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    2014年09月19日
  • ディッキーの幸運

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    ディッキーが、素直で可愛い。
    男の子のチャームと健気さが。
    古き良き児童文学。
    イギリスの歴史が学べるおまけ付き。
    前作も読んでみたい。

    チリチリくんという訳語が微妙…。

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    2019年12月17日
  • アーデン城の宝物

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    ネタバレ

    読んで良かった。続編があるそうだけど、読まない。それはそうだよね。長女はかわいかったのだけど、主人公がちょっと。語り部も、あまり好まない。古色というと、あんまりなのだけど、古典にはなりきれない理由も何となく分かる。ほんのり楽しかったのだけど。

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    2015年04月26日
  • ディッキーの幸運

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    両親を失い足が不自由で松葉杖をついている少年・ディッキーは、意地悪なおばさんのもとを逃げ出し、物乞いの旅人・ビールおじさんと流浪の旅に出ます。物乞いではあっても、心うちとけあったおじさんと旅を続けるが、利発なディッキーはみんなに可愛がられる。そして、唯一親から受け継いだちっぽけなおもちゃが、彼を17世紀の世界にタイムスリップさせる。

    貧しい少年だったディッキーが、親切にしてくれた貴族と深い関わりがあったことが分かり、でぃっきーもビールおじさんも幸せな暮らしが出来るよになる。と、そう終わるのかと思いきや、意外な結末にちょっとビックリ!!
    面白く読ませるネズビットですが、現代の日本の子がこの世界

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    2014年11月11日
  • アーデン城の宝物

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    “アーデン卿いまだ十にならざるが
    九つはすでにすぎしとき
    宵の口にアーデン卿を
    アーデン塚に立たしめよ
    呪文をとなえるわざあらば
    宝みつかり幸あらん”

    1907年、アーデン家のエルフリダとエドレッドの姉弟は、先祖が隠した一族の宝物についての言い伝えを知る。

    偏屈でチャーミングなモルディワープが可愛い。

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    2014年08月01日