山口昌子のレビュー一覧

  • 原子力はいる? いらない? 原発大国フランスと脱原発ドイツ

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    はじめに

    序章 百八十度“違う”フランスとドイツ
    第一章 戦争とトランプ大統領再選で激変するエネルギー地政学
    第二章 「リスクゼロ」が日本のエネルギー政策の“最大のリスク”
    第三章 検証、「原発はいらない」は本当か
    第四章 もし原発がテロや戦争で攻撃されたら
    第五章 「再エネ」推進で突き進む“中国依存”
    第六章 日本が「核燃料サイクル」を目指した理由
    終章 戦争を防ぐ「エネルギー安全保障」の遺志を継げ

    おわりに

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    2026年02月18日
  • フランス人の不思議な頭の中

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     フランスと言うと、美食、芸術、ファッションが浮かんでくるがそれだけではない。国なので、政治、経済もある。なんといってもフランスは農業大国で、原子力発電、宇宙、TGVのような技術の面でも目立っている。


     そんなフランス人の頭の中はどうなっているのか。次の章から構成されている。


     1.フランス人は好戦的
     2.悪口を行ってはいけない三偉人
     3. エリートが牛耳る国
     4. 男も女もリべルタン(好色)!?
    5. 永遠の克服課題
     6.移民大国の悩み
     7.治安悪化と人権問題
     8.バカンスの功罪
     9.美食大国は一日にして成らず


     フランス人は、勝利に対する執念があると聞いて、そうなのかと思った。それは、オリンピックでフランス人選手がメダルを取ると喜ぶ、特にアメリカ人選手やイギリス人選手に勝つと喜びが倍増するようだ。


     著者も指摘しているが、あの「マルセイエーズ」という国歌は、フランス革命の時期に生まれた歌だけに好戦一色。こういうところからアドレナリンが分泌されて勝利への欲求が高まるのだろうかふと思った。


     好色と言えば、支持率が低く目立たない現職のフランソワ・オランド大統領。それでも世界で話題になったことがある。それは護衛官のスクーターに乗って、愛人の女優の所に密会した写真を週刊誌に取られてしまった。でもそこはフランス。アメリカや日本のように「清く正しくない」ので、有権者やマスコミから辞めろコールが沸き上がらない。きっとうらやましいと思った政治家の先生方がいるのは想像に難くない。


     アメリカに関するどちらかと言うとゴシップの情報を町山智浩が「言霊USA」という連載を週刊誌で連載していて、それをまとめた本が売られている。誰か、「言霊FR」と言う本を書いてくれると面白いなあと思った。もしどこかの出版社から出版されたら、フランスでも「アバンギャルドな人」がいて面白いことをしている人がいそうなので期待が持てる。

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    2016年05月23日
  • 大統領府から読むフランス300年史――エリゼ宮の権力亡者たち

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    筆者は1990年から2011年の21年間もの長きにわたり、産経新聞のパリ支局長を務めているだけあり、筆者しか知らない細かなエピソードなどもふんだんに語られ、基本的には面白く読める。
    ただ、やはりその立ち位置はジャーナリストであるので、やや断定的だったり、一面的だったりする箇所も見受けられる。もう少し多角的な視点でのお話もあったらよかったのにと思いました。

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    2026年08月18日
  • ココ・シャネルの真実

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    CHANEL と言えば世界中で知らない人がいない高級ブランドだが、その生みの親 Coco Chanel の人生については実はまったく知らなかった。コルセットと装飾過多なドレスから女性を解放し、自由で自立した女性に相応しい動き易くかつエレガントなファッションを提案して、かつ自らもそのような新しい女性像の具現であったシャネルは、しかし、虚偽の出生を語り、第二次対戦時の対独協力疑惑から逃れるために 15年に亘って隠遁するなど、波瀾万丈の人生と恋愛遍歴を持つ。そんな彼女の人生を、日経新聞に調査報道として連載した記事をもとに編集したのがこの本…なのだが、この著者、調べたこと、知っていることは全て書かないと気が済まないらしく、話が本質的でない枝葉に迷い込むこと頻々。もう少し整理された彼女の伝記を読みたいな。

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    2025年07月02日
  • ココ・シャネルの真実

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     1883年から1971年。二十世紀、第一次、第二次世界大戦と怒涛のような歴史のうねりの中を力強く生きてきた、抜群のセンスを持つ女性の物語だ。シャネルに関しては何度も本や映画でその生き様を確認してきたが、この本ではシャネル本人よりも、彼女が生きた時代や周辺の人たちにスポットを当て、深く掘り下げている。
     生まれた町ソーミュールのこと。生まれた時代の女性の地位。オーバジーヌの孤児院から寄宿舎のあるムーランへ。カフェ通いから最初の恋人エティエンヌ・バルサンとの出会い。ロワイヤリュでの生活、そこにある「コンピエーヌの森」では独仏の休戦協定の調印式が二度行われている。一回目はフランス側の勝利として(1918年)、二回目はドイツ側の勝利として(1940年)。「慈善バザー」という火災事件(1897年)を題材にした小説からその時代のファッションのあり方。そして開放的なシャネルの服が取り入れられていく経緯など歴史のお勉強も兼て二十世紀と彼女の一生を読ませてくれる。
     解説を読み、著者山口昌子氏が産経新聞の優秀な特派員だと知り、その調査力に納得した。

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    2016年08月11日