本当に、女性は、40歳をすぎると、こんなにも不安定で、自分勝手で、はたから見るとイタイタしくなってしまうのかと、暗澹たる気持ちにさせられます。カラダの変化は、まあ仕方ないとして、精神構造が、ただ若いだけでチヤホヤされた時の二十代前半くらいで停止しているような登場人物たちに、失笑を禁じ得ない場面が何回
...続きを読むも出てくるので… かなり、世代に関係なく、女性たちからの支持を集めている作品のようですが、要は、とことん男性を「敵認定」して、こきおろす、こきおろす、ただそれだけです。都合よく?登場人物のパートナーとなる男性たちに、かなり問題がある設定なので、それにかこつけて、もう、文句と批判と見下しのオンパレードです。こういう「ガス抜き」というか、マスターベーション的な作品は、いま、ストレスの多い社会では、受け入れられているんだろうなとも、思ってしまう。漫画だから、娯楽だから、世間の男、現実の旦那や彼氏になぞらえて、笑い飛ばして、刹那に楽しめれば、それでいいじゃないという意見が多数かもしれない。ただ、こういう「都合のいい欲望」、具体的には、43歳の作家である、息子3人を抱える主人公が、28歳のイケメン編集からなにかと優しくされたことから、女として求められている、ありっちゃありか、しかしまあ、どうしようかな、なんてトキメキしちゃう場面や、元彼がめちゃくちゃ渋くていいオトコに「熟成」されたことから、家族に内緒で密会する場面、そういうものを素敵、素敵、わかる、あるあると支持を集めているのは、なんか、ちょっと怖いです。作中、違法行為も堂々と描かれ(別居中の旦那の洋服を、全体の購入額は数十万円と思われるものが、10万円でリサイクルショップに売れたと喜び、着服したり、元カレの家の敷地内に侵入したり)、それすらも、支持者からは「あり、あり、わかるわかる、そのくらいオンナノコなら、したっていいんだもん!」と賛美されるのって、やっぱり、おかしい。あとは、ネットで見る限りでは、作者氏とは、なんの縁もゆかりもない、特定の県を、ダメな元彼の出身地だからと、無知なうろ覚えの、おおげさな「知識」で、ことごとくディスる場面があり、これは、当該の県の観光協会などから抗議されるのではと思うほどに、行き過ぎている。ガス抜き作品だからって、なんでも描けばいいというものではないですよ。