出川通のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
技術経営の基本的な考え方がとても整理されていて良くわかる。
技術経営のプロセスを4つに分けて解説。
研究→開発→事業化→産業化
それぞれのプロセスの間(→)に、左から
魔の川(デビルリバー)
死の谷(デスバレー)
ダーウィンの海
があることを改めて知って納得した。
製品開発において、
プロセスイノベーションとプロダクトイノベーションとがあり、どちらかと言うと現在はプロセスイノベーションが重視されている。
また、製品サイクルとして、半導体のシリコンサイクル(3〜4年)と液晶パネルのクリスタルサイクル(1.5〜2年)と液晶は半導体よりも激しいことに興味を持った。 -
Posted by ブクログ
読み物としてスラスラ読めちゃう気軽さが良い。
失敗例や成功例は説得力があるように見える。
今の自分の業務や部署運営に関連したことや、事業化の為の知恵が詰まった内容であったように思う。
死の谷を越えきるために頑張ろうと思った。
内容についての覚書を以下に記す。
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・段階
①研究:シーズ発掘と応用の拡大(発散)
→魔の川:シーズからニーズへ、ベクトルの転換。ターゲット明確化。
→②開発:ニーズ収集、仕様とターゲットの収束(収束)
→死の谷:製品を商品に、顧客対応体制の確立
→③事業化:開発品の商品化、水平展開、売上重視(発散)
→ダーウィンの海:生販開体制、大幅な投資
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Posted by ブクログ
企業内起業顛末記が2本、「失敗例に学ぶ」でケーススタディ2本。これが面白いです。
研究が事業に至るまでの間の失敗を段階別に「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」って言うらしいのですが、それぞれの段階での事例が載っています。なかなかこの手の事例を書ける方はいないのではないでしょうか。
要するにせっかくいい技術ベンチャーであっても、大企業の中でやると、変な人が来てうまくいかないということがとても印象に残ります。
この変な人の描き方がとてもわかりやすいです。
まず管理職ですね。
「新たに数名の(工場)管理職を受け入れることになってしまいました」(p.160)という書き方に歓迎して