高木正弘のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
設計・アーキテクティングについて書かれた良書。他にアーキテクチャの本を余り読んでいないので比較対象が少ないが、何度も読んで身に着けよう、と思わせる本だった。
自分が理解できる事例に当てはめたり、実際にOOPしてみないと消化しきれないのだろうなぁ。
描かれている事例ではスッキリとはわからない感じ。それはまだ自分の経験が乏しいから?
行う責務を一つに絞ったコンポーネント化とか、それらコンポーネント間の依存関係の方向とかがメンテナンス性に大きく影響するのは本当にそうだろうな。
アーキテクチャにフレームワークやデータベースは登場しないとか。
MSAのデメリットについて語られているときの「サービ -
Posted by ブクログ
長い年月をかけて複雑化するプログラムと、その複雑さを制御するために生み出されてきたアーキテクチャに関する、現段階で最新の知見。構造化プログラミングから抽象データ構造、オブジェクト指向、UML分析、ドメイン分析というエンティティを巡る歴史と、三層構造アーキテクチャからMVCなどのフレームワーク、ポートアンドアダプタを経て、マイクロサービス・アーキテクチャに至るまでのコンポーネント化の歴史を俯瞰した上で、太古の昔から最新の流行までを貫いて変わらないものとしてクリーンアーキテクチャの原則(単一責任、オープンクローズド、依存関係逆転、コンポーネントの保守性と再利用性のトレードオフなど)を提唱する。「フ
-
Posted by ブクログ
ネタバレ一年前のアプリケーションを手に取ることがありました。
一年前よりも知識やアプリケーション対象の事象に対して理解が深まって、再度作り直したいという気持ちを抱くことは幾度となくありました。
ただ、闇雲に直すのではなく、観察すること、代替可能にすること、テストができることなどなどを用いて改善活動を行います。
どこに問題を抱えているのか、どうしてそのような道をたどることになるのかを把握すること。どんな価値を与えているのかを読み解くこと。
未来の人が読み解くこと、負担を下げること。
そこからその価値を提供するための枠づくりが始まる思考材料を提供する価値ある書籍だと思います。 -
Posted by ブクログ
Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計
Robert C. Martin氏の著書です。
Cleanシリーズの三冊目になります。
今回は、ソフトウェアアーキテクチャにフォーカスされた内容になっています。
ソフトウェアアーキテクチャとは、結局のところ設計と同じであること。
アーキテクチャは、「振る舞い」「構造」の2つの価値があり、後者により価値が高いこと。
それらを実現するための戦略と考え方が書かれています。
後半にでてくるクリーンアーキテクチャの図は有名ですね。
【本書で学べること・考えること】
- アーキテクチャとは
- プログラムのパラダイム
- -
-
Posted by ブクログ
「アーキテクチャ」って何?という質問に説明できる人はどれだけいるでしょうか?
他に、「単一責任の原則」という、「一つのモジュール(ソース)は一つの責任者にすべき」という原則が書かれているのですが、この原則について、誰か教えてくれた人はいるでしょうか?
(実際、私は、この原則をわかっていたつもりですが、重要さを意識できておらず、業務上痛い経験があったため、この本の価値がわかりました)
要は、アーキテクチャを理解して、教えてくれる人は、なかなか周りにはいないと思います。
そのような貴重な情報を教えてくれるのがこの本だと思いました。(と言いつつ、私は、2回ぐらい読みましたが、まだまだ理解できてい -
Posted by ブクログ
第4部までと第5部以降で大きく感想が変わる本。
第4部まで(全体の半分弱)は以降の議論のための土台を用意するためにプログラミングパラダイムや SOLID 原則などが解説される。ここは概論がよくまとまっていて、読んでいて楽しい。
ただし、親切丁寧な解説というわけではないので紹介されるそれぞれの概念を初めて知る人向けというよりは、多少なりとも知っている人がよりクリアに理解するための文章という気がする。
第5部以降がこの本の主な主張かと思われるが、ここからは結構癖が強い。
有用な記述もあるものの、全体的な印象としては「理屈はわかるが、それは現実的か……?」と感じるものが多かった。
(あと、読んで