主人公の歩(あゆむ)は小学2年生、「のろちび」とからかわれている。隣の席の、まいちゃんから将棋の駒の「歩」を見せられ、将棋に興味を持ちます。歩(ふ)は相手の陣地に入ると「と」になり金と同じ動きができるようになるという事を知り、本の題名の通り「歩」が「と」に大へんしん!と自分の気持ちに少しだが自信をもてるようになるというお話。いじめっ子のいじめ方が精神的なことだったり肉体的なことだったりで若干どうなんだろうとは思ったが、歩自身が思ったより、前向きな子供だったのと、作者のあとがきを読んでなるほどなと。