峠恵子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
曲がりなりにも自分もバックパッカーとして、未知の世界に憧れ、未知の出会いや景色に想いを馳せ、多くの国を旅し、多くのトラブルを経験したことがある。ただ、峠さんのこの冒険は到底レベルが違う。この覚悟、精神力、どこから来るのだろう。そして、やはり隊長やユースケさんの視点からもこの旅を見てみたいと思った。(特に隊長がそのようなタイプではないことはよく分かった為、それは叶わないことは重々承知)
人に騙され、それに怒りをぶつけるのも大きなエネルギーを使う。途中、峠さんも、怒る気力を出なかったと語っているが、そんな中で怒鳴り続ける隊長。本当にぶっ飛んでいて、カリスマ性のある方なんだろうなと思う。峠さんも相当 -
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Posted by ブクログ
サイコーですよ、ページめくって5ページ目くらいで「こりゃおもしろいぞ」と確信しました。
うっすーい動機でニューギニア探検に向かった歌手の奇想天外な冒険記。
目標の山に登れないことが現地でわかり、別の山に変更。それ終わったら、幻の犬探す目的追加。すごく場当たり的なんだけどそれがまた楽しい。ど素人でこんな事ができたなんて、そりゃー隊長がすごかったんでしょうね。
巻末に追記されてる高野さんの解説やユースケとの対談とか後日談や裏話もネタに事欠かず一気に2日で読みました。しかし、このユースケがあの人だったとはね… そして隊長の今もすごいよ。このメンツだからできた冒険だったなと今は思えます、 -
Posted by ブクログ
女性歌手が冒険に挑戦?なんかつまんなさそう、というのが第一印象だったが、ネットでの書評では面白いというではないか。
読み始めると、もうこれが期待を大きく裏切り、面白いのなんの。
冒険に参加する理由が「苦労を知らないから」って、おまえバカか、と思ってしまいましたが、これがなかなかすごいことの連続。
バカとか思ってスイマセンでした。
その上、巻末特別収録に記された冒険後の人生もジェットコースターのような展開。
こういう人は常に大きな事態を呼び寄せる何かを持っているのだろう、たぶん。
しかも、この冒険に出てくる「ユースケ」なる人物は、次に読もうと思っている本『空白の五マイル』の著者だった知り、驚い -
Posted by ブクログ
早稲田大学探検隊OBの華々しい活躍を見るに、別世界の話だなあと思いながら旅行記を楽しんでいたのですが、その別世界に普通の人がガッツだけで飛び込んだらどうなるかを描いた本です。タイトルと写真だけでは伝わりきれない、この本の独特の魅力を表す言葉が見つからないのですが、圧巻は旅が終わってからの後日談ですね!
本文内では、魅力はあれど、わりと人間らしく描かれていた探検隊3人ですが、少し距離を置いてみれば皆さんネジが2本も3本も外れていた素敵な方々なんだなあとわかります。
元々ネジが外れていたのか、前人未到行き当たりばったりの冒険がネジを外れさせたのか。太平洋も人生も波乱万丈にさせてしまった3人の生き様 -
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タイトル、そして表紙、ここ数年で見た書籍の中ではトップランクに入る怪しさ。
どうやら峠恵子という名の女性歌手が、ヨットでニューギニア島を目指し、さらに到着後オセアニア最高峰の北壁を初登攀するという話だが、登山もヨットも素人同然らしい。なんだか怪しいというより胡散臭い感じが…
行きのヨットで経験する強烈な船酔いや不便なトイレ事情、日本を出国する前に早くも隊員1名がリタイアしてしまうというピンチ。そしてニューギニアに着いてからも、ポーターに騙されたり役人にワイロを要求されたり、目的の山にはなかなか登れず、挙句の果てにはもう1名隊員が離脱してしまうなど、スリリングな展開にいつの間にか引き込まれて -
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ほぼノリと勢いで命がけの冒険に出てしまった峠さんの旅の記録。女性だからこそ気になったのだと思うのですが、虫とウンコに関する記述はやたら多くてリアルな一方、実際の登山や激流登りのくだりは実にアッサリ終わります笑。隊長と峠さんはとにかく冒険したい、何か新しいものを発見して帰りたいという発想なので、途中グダグダになる部分も多く、目的意識や日程がキッチリしている登山家さんなどは耐えられない旅かもしれませんね。自分は絶対に同じ旅はしたくないですが、そのハチャメチャぶりはとても面白いですし、日記形式だからこそ、一緒に旅をしている気分になれます。個人的には峠さんのキャラクターは安倍昭恵さんに似ていると思いま
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Posted by ブクログ
30歳ちょっとの女性歌手が、どういう訳か「日本からニューギニア島までヨットで行ってロッククライミングやら日本兵の遺骨探しやらの冒険をする」というとんでもない話。しかもその理由が「苦労を知らないから」となるともう言葉も出ません。。
冒険パートは2004年に小学館文庫から出た「ニューギニア水平垂直航海記」の加筆修正版で、それに高野秀行さんの解説、角幡唯介さんとの対談、書き下ろしの後日談がセットになった豪華版です。読むならもちろんこちらがお薦め。
この本の出版元は山と渓谷社ですが、著者の峠さんがニューギニア探検隊に参加するキッカケとなった隊員募集広告は「山と渓谷」のもので、なんとも面白い気持ちになり -
Posted by ブクログ
この本に登場するユースケがまだ現役大学生だった角幡唯介さんだとは驚きました。ニュ—ギニア島まで船で行ってポーターをたくさん同行させ岸壁をはうような登山をして…という探検が山岳雑誌内の仲間募集の記事が目に留まった数名で始まってしまうことにまた驚きました。まったく経験なしの女性を含めたメンバーで決行するので。しかし、角幡唯介さんはこの冒険を機会に、単独行動が性に合うと理解するし、未踏のルートを踏破することには興味があるが、うわさに過ぎないような袋を持った犬の探しには興味がないし(そもそも口コミを頼りに人に探してもらうスタイルが気に入らない様子だし)、…と冒険とひとくくりにできない各人のこだわりがあ
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Posted by ブクログ
こんな冒険、1億円貰ってもしたくない……。
一字一句の誇張無く、本書を読み終えたときの私の感想である。
筆者の峠恵子氏はシンガーソングライター。
ある日順風満帆な人生を振り返って「苦労を知らないのはマズイ」と危機感を覚えた彼女は、書店でたまたま日本ニューギニア探検隊の募集記事を見つける。
「ヨットで太平洋を渡り、ニューギニア島を目指し、それからゴムボートでニューギニア島の大河・マンベラモを遡上、オセアニア最高峰カルステンツ・ピラミッド(現地名プンチャク・ジャヤ、4884m、以下カルステンツ)北壁の新ルートを世界で初めてロッククライミングで開拓する――」
筆者はそのときヨット経験も、ロックク -
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Posted by ブクログ
『ニューギニア水平垂直航海記』峠恵子著(小学館文庫)を読む。この人 シンガーソングライターということなんだけれど、アタシは歌は聴いたことないなぁ。
自ら進んで苦労をするために、ニューギニアへの冒険の旅に参加したという不思議な女性。
内容は、まぁビックリしちゃうような冒険の旅。男性ならともかく女性の、しかもすべてがど素人という彼女が、体験した行き当たりばったりの冒険の旅がかなりオモシロイ。
女の人でもココまでやれるのか。。。と感心。とにかくすべてありのまま書いてあるので、びっくりしながら読んでみてね。。。峠さんってどんな人なんだろう。。なんだかとっても興味が湧いてきた・・