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幻の名著、待望の復刊!
復刊にあたり、書き下ろし原稿「探検のその後」を追加、加えて、探険家・角幡唯介氏との対談も新たに収録!
「人生がひっくり返るような苦労をしてみるのだ!」
不具合だらけのヨットで太平洋を45日間かけて横断し、地図なき大河・マンベラモをゴムボートで昇りつめ、5030メートルの岩峰を目指す――海・川・山揃った前代未聞のニューギニア島冒険記。
傍若無人・唯我独尊・百戦錬磨の冒険家「隊長」、探検部の現役大学生「ユースケ」、トラブル続出のヨット「チャウ丸」と共に、ド根性歌手がニューギニア島を行き当たりばったりに右往左往する、抱腹絶倒の一年間の記録。
解説/高野秀行
【目次】
第1章 太平洋を渡る
油壺を出航/北マリアナ諸島/グアム、そしてミクロネシア/夢の楽園ウォレアイ/ランドフォール!
第2章 マンベラモ川を溯上する
イリアンジャヤ州ジャヤプラ/マンベラモ川への溯上開始/カソナヴェージャにチャウ丸を置いて……/激流を越え、マンベラモ最上流部の村へ/ドゥフォ村でのポーター探し/さようなら、ドゥフォ
第3章 事件続出の7日間秘境トレッキング!
じゃらんじゃらん、ジャヤプラ/「幻の犬」、そして未踏の山!?/秘境トレッキング
第4章 トリコラの北壁初登攀
オセアニア第2位の山、トリコラ/世界初、トリコラ北壁登攀成功
第5章 幻の犬と旧日本兵の遺骨を探して……
ユースケの帰国/犬捕獲大作戦は続く……/最高のクリスマス・プレゼント/生きては帰れぬニューギニア
第6章 油壺へ……
隊長、ついに帰国宣言!/どしゃぶりの34歳バースデー
エピローグ
解説 高野秀行
巻末特別収録その1「対談:峠恵子×角幡唯介」
巻末特別収録その2「探検のその後――人生の大冒険」(書き下ろし)
【著者プロフィール】
峠恵子(とうげ けいこ)
1968年4月2日、埼玉県川口市生まれ。成城大学法学部卒。大学在学中にスカウトされ、シンガーソングライターとしてソロデビュー。数々のCMソングやドラマの挿入歌を手がけ、カーペンターズの歌い手としても定評がある。現在はジャズプレーヤー仲間とのライブを中心に活動中。鉄道番組「鉄道・絶景の旅」(BS朝日)ではナレーションと挿入歌を担当し、好評を博している。
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Posted by ブクログ
曲がりなりにも自分もバックパッカーとして、未知の世界に憧れ、未知の出会いや景色に想いを馳せ、多くの国を旅し、多くのトラブルを経験したことがある。ただ、峠さんのこの冒険は到底レベルが違う。この覚悟、精神力、どこから来るのだろう。そして、やはり隊長やユースケさんの視点からもこの旅を見てみたいと思った。(特に隊長がそのようなタイプではないことはよく分かった為、それは叶わないことは重々承知)
人に騙され、それに怒りをぶつけるのも大きなエネルギーを使う。途中、峠さんも、怒る気力を出なかったと語っているが、そんな中で怒鳴り続ける隊長。本当にぶっ飛んでいて、カリスマ性のある方なんだろうなと思う。峠さんも相当ぶっ飛んで入ると思うが。
また、自分も冒険してみたい、そんな気持ちを持たせてくれた一冊。
Posted by ブクログ
サイコーですよ、ページめくって5ページ目くらいで「こりゃおもしろいぞ」と確信しました。
うっすーい動機でニューギニア探検に向かった歌手の奇想天外な冒険記。
目標の山に登れないことが現地でわかり、別の山に変更。それ終わったら、幻の犬探す目的追加。すごく場当たり的なんだけどそれがまた楽しい。ど素人でこんな事ができたなんて、そりゃー隊長がすごかったんでしょうね。
巻末に追記されてる高野さんの解説やユースケとの対談とか後日談や裏話もネタに事欠かず一気に2日で読みました。しかし、このユースケがあの人だったとはね… そして隊長の今もすごいよ。このメンツだからできた冒険だったなと今は思えます、
Posted by ブクログ
女性歌手が冒険に挑戦?なんかつまんなさそう、というのが第一印象だったが、ネットでの書評では面白いというではないか。
読み始めると、もうこれが期待を大きく裏切り、面白いのなんの。
冒険に参加する理由が「苦労を知らないから」って、おまえバカか、と思ってしまいましたが、これがなかなかすごいことの連続。
バカとか思ってスイマセンでした。
その上、巻末特別収録に記された冒険後の人生もジェットコースターのような展開。
こういう人は常に大きな事態を呼び寄せる何かを持っているのだろう、たぶん。
しかも、この冒険に出てくる「ユースケ」なる人物は、次に読もうと思っている本『空白の五マイル』の著者だった知り、驚いた。
Posted by ブクログ
早稲田大学探検隊OBの華々しい活躍を見るに、別世界の話だなあと思いながら旅行記を楽しんでいたのですが、その別世界に普通の人がガッツだけで飛び込んだらどうなるかを描いた本です。タイトルと写真だけでは伝わりきれない、この本の独特の魅力を表す言葉が見つからないのですが、圧巻は旅が終わってからの後日談ですね!
本文内では、魅力はあれど、わりと人間らしく描かれていた探検隊3人ですが、少し距離を置いてみれば皆さんネジが2本も3本も外れていた素敵な方々なんだなあとわかります。
元々ネジが外れていたのか、前人未到行き当たりばったりの冒険がネジを外れさせたのか。太平洋も人生も波乱万丈にさせてしまった3人の生き様がたまらなく楽しい1冊でした。
元気になります!
Posted by ブクログ
タイトル、そして表紙、ここ数年で見た書籍の中ではトップランクに入る怪しさ。
どうやら峠恵子という名の女性歌手が、ヨットでニューギニア島を目指し、さらに到着後オセアニア最高峰の北壁を初登攀するという話だが、登山もヨットも素人同然らしい。なんだか怪しいというより胡散臭い感じが…
行きのヨットで経験する強烈な船酔いや不便なトイレ事情、日本を出国する前に早くも隊員1名がリタイアしてしまうというピンチ。そしてニューギニアに着いてからも、ポーターに騙されたり役人にワイロを要求されたり、目的の山にはなかなか登れず、挙句の果てにはもう1名隊員が離脱してしまうなど、スリリングな展開にいつの間にか引き込まれてしまった。
歌手として成功し仕事仲間にも恵まれていた彼女が、苦労を知らずに育ってきた自分に対し危機感を感じた事が、この旅に挑んだきっかけだったらしい。
常に隊長から罵声を浴びて、彼女にとっては大変厳しい旅路だったと思うが、逞しくヨットを操縦して日本に帰ってくるシーンには思わず感動してしまった。
実は離脱した隊員の一人というのが、ノンフィクション作家の角幡唯介氏で巻末の対談にも登場している。冒険から帰国後の後日談も掲載されていて、非常に楽しめる一冊だった。
Posted by ブクログ
ほぼノリと勢いで命がけの冒険に出てしまった峠さんの旅の記録。女性だからこそ気になったのだと思うのですが、虫とウンコに関する記述はやたら多くてリアルな一方、実際の登山や激流登りのくだりは実にアッサリ終わります笑。隊長と峠さんはとにかく冒険したい、何か新しいものを発見して帰りたいという発想なので、途中グダグダになる部分も多く、目的意識や日程がキッチリしている登山家さんなどは耐えられない旅かもしれませんね。自分は絶対に同じ旅はしたくないですが、そのハチャメチャぶりはとても面白いですし、日記形式だからこそ、一緒に旅をしている気分になれます。個人的には峠さんのキャラクターは安倍昭恵さんに似ていると思います。直感でどんどん行動されていくような女性が書かれた本という前提で読まれると違和感がないのでは。
Posted by ブクログ
30歳ちょっとの女性歌手が、どういう訳か「日本からニューギニア島までヨットで行ってロッククライミングやら日本兵の遺骨探しやらの冒険をする」というとんでもない話。しかもその理由が「苦労を知らないから」となるともう言葉も出ません。。
冒険パートは2004年に小学館文庫から出た「ニューギニア水平垂直航海記」の加筆修正版で、それに高野秀行さんの解説、角幡唯介さんとの対談、書き下ろしの後日談がセットになった豪華版です。読むならもちろんこちらがお薦め。
この本の出版元は山と渓谷社ですが、著者の峠さんがニューギニア探検隊に参加するキッカケとなった隊員募集広告は「山と渓谷」のもので、なんとも面白い気持ちになります。
上記の概要だけで、この本が面白くならない理由は無く、日記スタイルの軽い語り口で、写真やイラストを交えて読む冒険譚は入りすぎるくらい頭に入ってきて、だからこそ「どーしてそこまでやるかな!」という気持ちにもなります(笑
全編を通じて感じたのは、まっすぐさや素直さ、そして折れなさ。感嘆するしかないその根性。それゆえ、全編読みきった後の解説での高野さんのツッコミ?が笑えるのです。
対談と後日談でも、もうお腹いっぱい以上のネタの宝庫で、作家さんによってはそのネタだけで10冊くらい本書けるんじゃないかしらというくらい。
読者を惹きつけて共感させる文章を書きつつ、どこかぶっ飛んでいる。目を輝かせてとんでもない方向に進んでいく。だからこそ魅力的で、応援したくなるんでしょうね。良著。
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