グループ現代のレビュー一覧

  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    人生で初めて「お金とは何か」について学んだ本。お金については、電化製品と同じように、なんとなく使い方を知っているから「知っている」気になっていた。ところが、お金のメカニズムについては、電化製品と同じく、まるでわかっていなかった。

    冒頭でエンデは、以下のように語る。

    「重要なポイントは例えばパン屋でパンを買う購入代金としてのお金と、株式取引所で扱われる資本としてのお金は、2つの全く異なった種類のお金であるという認識です」

    お金には、交換媒体、価値尺度、価値保蔵の3つの機能がある。パン屋でパンを買うお金は、最初の2機能だが、資本としてのお金とは、価値を保蔵できるがゆえに成り立つ。そして、価値

    0
    2021年12月19日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    Mon, 24 May 2010

    大作です.
    地域通貨や現代の金融の問題を問うならば必ず読まねばならない本であろう.

    NHKが作成した番組「エンデの遺言」をベースにして著作としてまとめた本.
    分担執筆のために,全体での微妙な冗長さは後半にあらわれるが,
    良くできた本だとおもう.

    エンデとは「モモ」の作者ミヒャエル・エンデのこと.
    モモの隠れたテーマは,貨幣,利子,現在の金融システムの問題点だそうだ.

    貨幣とは何か?貨幣の歴史を知る上でもよく説明された読み甲斐のある本である.

    日本における地域通貨のブームも,この番組を発端としてあらわれたという.

    あなたの世界観を変えるかも知れない,

    0
    2015年01月04日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    なぜ世の中に美味しい話が存在するのか。そういったものに興味があったからこそ、根底から考え方を変えさせてくれた本。本や創造性についてと得られるものが多かった。非常におすすめ。

    0
    2014年04月06日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    なかなか気になりつつ手が出なかったのですが、やっと読みました。
    自分達が使うお金というものの本質を垣間見れた気がします。
    また、お金、仕事、コミュニティについて改めて考えてみたいと思います。地域通貨やリングをもっと勉強してみたいと思いました。

    0
    2012年11月24日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    エンデがシュタイナーの学校にいたのはほんの短い間だったようだが、
    父親の生き方と共に
    共生社会を目指して実践したシュタイナーの思想を強く受け継いだ
    文学畑だけに留まらず文化政治経済の社会に入り込み
    あきらめずに直接働きかけ続けた人でもあった
    彼は「もも」というファンタジーで「時間」の暴力性を世に問いかけた
    金貨は薄められた偽物となり、ついに裏付けのない紙幣になったとき
    貨幣が時間に取り込まれてしまう
    凧の糸が切られ船の錨が外される
    乗っ取るのはアブク銭を目論む利息経済システムである
    この多国籍とかグローバライーゼーションという名の幽霊船は
    けして国境を開放するわけではない

    0
    2012年03月07日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エンデの著作、『モモ』の中で、
    時間泥棒の話は有名である。

    モモは時間についての話だと思われることが
    多いかもしれない。
    実際には、お金のもつ利子について考えた本だというのは、
    本書を読んでよくわかったことでもある。

    なぜ時間泥棒が生まれるかといえば、
    そこにはお金の問題が絡んでくるためであるという。

    お金は老化しなければならない、というゲゼルの考え方と共に、
    資本主義とお金を考える際に、ぜひ一読していただきたい本である。

    0
    2012年01月01日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    ミヒャエル・エンデの名作「モモ」を単なるファンタジーとして読むだけでなく、金融資本主義に振り回される人間たちへ疑問を投げかける書と捉え直す視点を与えてくれた。サブテキストとして優秀です。

    0
    2011年07月10日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    「利子のつく貨幣システムこそが現代社会が抱える問題の根源」と、常識を根底からを覆された。この本を読むまでそんなこと考えたことがなかった。

    0
    2010年04月13日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

     金の本質を根本から問う。商品の価値は時間とともに劣化するのに対し、金は価値が永遠に保持される。利子により指数的に増加するといったことが、自然界に存在すものとは異質であり限られた資本化が搾取する仕組み(資本主義?)の元凶であるという。
     この金の持つ性質から戦争を引き起こし、今なお格差が広がっているという。この問題を解決するには、ゲゼル理論などを元にした自然と価値が減っていき循環される地域の自由経済が必要である。具体には地域通貨(ゲゼルは批判的であるらしい)など地域内の労働が正しく評価され、コミュニティが維持されるものがよい。国や官僚の干渉を極力排除するべきであるが、地域通貨にも税金の課題があ

    0
    2009年12月09日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    地域通貨、代替通貨についての記念碑的一冊。
    経済の仕組みの問題点を、さまざまなエピソードで気づかせてくれる。
    同名のNHK番組を元にかかれた一冊。

    今の経済がなんでうまくいかないのか、考えてみたい人は是非一読を。

    0
    2009年10月04日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    「パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?」オーエス出版
    を読んでから、もう一回読み直したら

    前より
    わかって来た。
    そして
    見えて来た。

    どうして地球温暖化があるのか?
    どうして格差はひろがるのか?

    0
    2009年10月04日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    環境問題・貧困・戦争、現在の精神の荒廃には、お金の問題が潜んでいるとエンデはいう。パン屋でパンを買うお金と投資に用いるお金は、本来違うはずなのに、現在の貨幣システムは大きな矛盾を抱えている。現代社会の金融システムの問題点を突き、地域通貨によって出現するよきコミュニティの事例も魅力的だ。NHKで放送された時点で大きな波紋があったそうだが、私は知らなかった。人々の心も社会も膠着状態の現在、ここには多くのヒントがある。学ぼうと思う。

    0
    2009年10月07日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    お金ってなんでしょう?
    たとえば,本を買うと,それを古本屋に売るときには殆ど二束三文ですよね?
    でも,お金ってほっておいても1万円が千円になることはない。反対に銀行に預けておくと1万円は1万円以上になる。
    こんなことはお金以外に起こらない。
    この結果,世界は大変なことになっているんです。

    0
    2009年10月04日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    ★★★2019年3月★★★



    鳥取県の「汽水空港」という古本屋で購入した。
    ドイツ人絵本作家のミヒャエル・エンデの「お金」に関する思想を取り上げたもの。
    「お金」とは何だろう。私たちにとって身近なものは”交換の尺度”としてのお金だろう。しかしお金のもつ力はそれだけではない。「お金」そのものが商品として売買され、ため込む事で自己増殖する。だからこそお金を持つものは自らためこみ、利子や配当でお金を増殖させる。
    持つものはどんどん富んでいき、持たざるものは貧しくなってゆくという格差が生まれる。




    だからこそ「老化する」お金が必要だと、エンデは説く。これはゲゼルの思想から着想を得たものである

    0
    2019年03月29日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    お金の事を学ぶ本だね。これ、金融業の人間が読んだら何て言うんだろうね。一蹴するんだろうか。したいだろうね。でも、しないでもうちょっと考えてみようよ。その頭は計算する為だけにあるんじゃないはず。

    0
    2016年10月26日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    「モモ」で有名なミヒャエル・エンデが、経済、特に貨幣の意味やちからについて、深く洞察していたのは意外であった。人間が発明した貨幣は、便利ではあるが、人間を破滅へ導く危険性も孕んでいる。
    後半の各国の地域通貨の取り組み、特に使わなければ価値が目減りしていく仕掛けの中で、流通を促し、地域経済やコミュニティの活性化を促していることは、とても興味深く読めた。
    ここに、日本経済の活性化のヒントがあるように思う。

    0
    2014年06月22日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    家族構成で給料が決まるって面白い。

    利子のために銀行に預けるのではなく、投資の一環として預ける。運用先は社会貢献になるような企業になる。

    イサカアワー
    今の世の中、何か自分でやってみようとしても、そのハードルが確かに高い。みんなメディアを通じた情報に慣れすぎていて、媒介が少ない生の情報を判断することに自信が持てなくなっている。
    お金はどんな人でも、どんな場所でも使えるよさがあるけれど、逆に人の顔が見えない、距離がある怖さもある。すべてのお金をイサカアワーにするのは難しいと思うけど、身近な街での買い物なんかにはよいツールだと思う。

    お金の幸せを考える時代になってきたのかな。買い物するとき、

    0
    2013年09月15日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    非常に刺激の強い本でした。
    この本を理解するには、かなり大変です。

    「自立」をとくキーワードになりそうだ。

    日本は、金利がゼロでしたから、
    預ける方は、ゲゼルの理論を実行していますが、
    銀行は、利子を付けていたり、
    高利貸しに貸していましたから、
    問題が多いです。

    ホントに、カネがカネをむしり取る
    と言うことが平気でおこなわれています。

    モモで話されていた「時間」の問題の根幹に
    かかわってくるのが、「お金」の問題であるというのは、
    まさに根元的な話です。

    「暴走するお金」という命題は、
    重要な提起となっています。
    エコマネーというのが、
    実際に地域の自立にいかに効果があるのか
    を真剣

    0
    2013年04月03日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    世界中で貧富の差が助長され、裕福な者たちはますます豊かになり、貧しい者達はさらに追い詰められ、日本では政治家や高級官僚たちの汚職(天下り含む)は絶えることなく続き、一流と言われた経済はもう見る影も無い。拝金主義に走った原子力村なる輩が起こした原発事故、ペンを太鼓に持ち替えたマスコミ、何も決められない政治家。自分の会社の利益にしか興味を持たない経団連。全てがおカネを中心にしか物事を考えてられなくなってしまったリーダと言われるエリート達の末期症状を見ると、このミヒャエル・エンデが警告する、おカネの問題について深く考えてみる必要があるのではないのか…

    0
    2012年06月09日
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

    Posted by ブクログ

    youtubeで映像の方見ただけですが…笑

    エンデの想いと地域通貨の色んな形態が紹介されてた。
    そこから別に思い至らんかったなー。
    悔しい。
    ファンタジーから現実へ。
    彼はすでに違和感を感じていたのか?そうだろう。
    世界的なムーブメントにするには…何か足りない。

    0
    2011年03月08日