河邑厚徳のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
非常に刺激の強い本でした。
この本を理解するには、かなり大変です。
「自立」をとくキーワードになりそうだ。
日本は、金利がゼロでしたから、
預ける方は、ゲゼルの理論を実行していますが、
銀行は、利子を付けていたり、
高利貸しに貸していましたから、
問題が多いです。
ホントに、カネがカネをむしり取る
と言うことが平気でおこなわれています。
モモで話されていた「時間」の問題の根幹に
かかわってくるのが、「お金」の問題であるというのは、
まさに根元的な話です。
「暴走するお金」という命題は、
重要な提起となっています。
エコマネーというのが、
実際に地域の自立にいかに効果があるのか
を真剣 -
Posted by ブクログ
世界中で貧富の差が助長され、裕福な者たちはますます豊かになり、貧しい者達はさらに追い詰められ、日本では政治家や高級官僚たちの汚職(天下り含む)は絶えることなく続き、一流と言われた経済はもう見る影も無い。拝金主義に走った原子力村なる輩が起こした原発事故、ペンを太鼓に持ち替えたマスコミ、何も決められない政治家。自分の会社の利益にしか興味を持たない経団連。全てがおカネを中心にしか物事を考えてられなくなってしまったリーダと言われるエリート達の末期症状を見ると、このミヒャエル・エンデが警告する、おカネの問題について深く考えてみる必要があるのではないのか…
-
Posted by ブクログ
エンデ自身の著書ではなく、NHKの取材班がエンデのインタビューを元に、エンデの言いたいことの解説を試みたもの。地域通貨の成功のところが印象深い。
経済のゆがみの原因を、お金は価値が減らないというところにおき、価値が減っていく通貨というものをエンデは提案している。基軸通貨の穴を埋めるという意味で、エンデの言うような通過は意味があると思う。実際に成功しているし。
本質としては、金の流通を活発にさせることが、経済を活性化し、景気を回復させ、みなにサムマネーをもたらし、幸せをもたらすということだと思う。
その方法論としては、価値が減る通貨というだけでなく、マイルドインフレを達成することでもよいと思った -
Posted by ブクログ
ヘッジファンドとか、虚業とか、お金でお金を増やすようなのはおかしい。
なんでそんなことが成り立つんか。お金が目減りしないから。腐らないから。なんでもお金に換えておけば、未来永劫、減らないから。
そんな自分たちで作ったシステムの自縄自縛で苦しんでいるのが今の地球人。
だから銀行に預けたお金の利子はマイナスであるべき、ということ。ううむ。預けたら減るとか。いやだなあ。でも巡り巡って結局ハッピーになるのならいいのか。目先のことしか考えられないような人間にもそんな思想が受け入れられるのかな。ゴミの分別だってできてるんだからできるのかもしれない。
最近ドイツではマイナス利子を実行する銀行が現れた