河邑厚徳のレビュー一覧

  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    人生で初めて「お金とは何か」について学んだ本。お金については、電化製品と同じように、なんとなく使い方を知っているから「知っている」気になっていた。ところが、お金のメカニズムについては、電化製品と同じく、まるでわかっていなかった。

    冒頭でエンデは、以下のように語る。

    「重要なポイントは例えばパン屋...続きを読む
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    Mon, 24 May 2010

    大作です.
    地域通貨や現代の金融の問題を問うならば必ず読まねばならない本であろう.

    NHKが作成した番組「エンデの遺言」をベースにして著作としてまとめた本.
    分担執筆のために,全体での微妙な冗長さは後半にあらわれるが,
    良くできた本だとおもう.

    エンデとは「モ...続きを読む
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    なぜ世の中に美味しい話が存在するのか。そういったものに興味があったからこそ、根底から考え方を変えさせてくれた本。本や創造性についてと得られるものが多かった。非常におすすめ。
  • 手から心へ 辰巳芳子のおくりもの
    ドキュメンタリー映画「天のしずく」の補足的な感じで作られた本でした。
    映画も見て良かった~!って思ったけど,この本も読んで良かった!

    映画をなぞるだけの本なのかと思っていたら,映画には入りきらなかった辰巳さんのお話や出来事がたくさん書かれてありました。

    中でも気になったのは,シェーンハイマーの動...続きを読む
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    なかなか気になりつつ手が出なかったのですが、やっと読みました。
    自分達が使うお金というものの本質を垣間見れた気がします。
    また、お金、仕事、コミュニティについて改めて考えてみたいと思います。地域通貨やリングをもっと勉強してみたいと思いました。
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    エンデがシュタイナーの学校にいたのはほんの短い間だったようだが、
    父親の生き方と共に
    共生社会を目指して実践したシュタイナーの思想を強く受け継いだ
    文学畑だけに留まらず文化政治経済の社会に入り込み
    あきらめずに直接働きかけ続けた人でもあった
    彼は「もも」というファンタジーで「時間」の暴力性...続きを読む
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    エンデの著作、『モモ』の中で、
    時間泥棒の話は有名である。

    モモは時間についての話だと思われることが
    多いかもしれない。
    実際には、お金のもつ利子について考えた本だというのは、
    本書を読んでよくわかったことでもある。

    なぜ時間泥棒が生まれるかといえば、
    そこにはお金の問題が絡んでくるためであると...続きを読む
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    ミヒャエル・エンデの名作「モモ」を単なるファンタジーとして読むだけでなく、金融資本主義に振り回される人間たちへ疑問を投げかける書と捉え直す視点を与えてくれた。サブテキストとして優秀です。
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    「利子のつく貨幣システムこそが現代社会が抱える問題の根源」と、常識を根底からを覆された。この本を読むまでそんなこと考えたことがなかった。
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
     金の本質を根本から問う。商品の価値は時間とともに劣化するのに対し、金は価値が永遠に保持される。利子により指数的に増加するといったことが、自然界に存在すものとは異質であり限られた資本化が搾取する仕組み(資本主義?)の元凶であるという。
     この金の持つ性質から戦争を引き起こし、今なお格差が広がっている...続きを読む
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    地域通貨、代替通貨についての記念碑的一冊。
    経済の仕組みの問題点を、さまざまなエピソードで気づかせてくれる。
    同名のNHK番組を元にかかれた一冊。

    今の経済がなんでうまくいかないのか、考えてみたい人は是非一読を。
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    環境問題・貧困・戦争、現在の精神の荒廃には、お金の問題が潜んでいるとエンデはいう。パン屋でパンを買うお金と投資に用いるお金は、本来違うはずなのに、現在の貨幣システムは大きな矛盾を抱えている。現代社会の金融システムの問題点を突き、地域通貨によって出現するよきコミュニティの事例も魅力的だ。NHKで放送さ...続きを読む
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    お金ってなんでしょう?
    たとえば,本を買うと,それを古本屋に売るときには殆ど二束三文ですよね?
    でも,お金ってほっておいても1万円が千円になることはない。反対に銀行に預けておくと1万円は1万円以上になる。
    こんなことはお金以外に起こらない。
    この結果,世界は大変なことになっているんです。
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    ★★★2019年3月★★★



    鳥取県の「汽水空港」という古本屋で購入した。
    ドイツ人絵本作家のミヒャエル・エンデの「お金」に関する思想を取り上げたもの。
    「お金」とは何だろう。私たちにとって身近なものは”交換の尺度”としてのお金だろう。しかしお金のもつ力はそれだけではない。「お金」そのものが商品...続きを読む
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    お金の事を学ぶ本だね。これ、金融業の人間が読んだら何て言うんだろうね。一蹴するんだろうか。したいだろうね。でも、しないでもうちょっと考えてみようよ。その頭は計算する為だけにあるんじゃないはず。
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    「モモ」で有名なミヒャエル・エンデが、経済、特に貨幣の意味やちからについて、深く洞察していたのは意外であった。人間が発明した貨幣は、便利ではあるが、人間を破滅へ導く危険性も孕んでいる。
    後半の各国の地域通貨の取り組み、特に使わなければ価値が目減りしていく仕掛けの中で、流通を促し、地域経済やコミュニテ...続きを読む
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    家族構成で給料が決まるって面白い。

    利子のために銀行に預けるのではなく、投資の一環として預ける。運用先は社会貢献になるような企業になる。

    イサカアワー
    今の世の中、何か自分でやってみようとしても、そのハードルが確かに高い。みんなメディアを通じた情報に慣れすぎていて、媒介が少ない生の情報を判断する...続きを読む
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    非常に刺激の強い本でした。
    この本を理解するには、かなり大変です。

    「自立」をとくキーワードになりそうだ。

    日本は、金利がゼロでしたから、
    預ける方は、ゲゼルの理論を実行していますが、
    銀行は、利子を付けていたり、
    高利貸しに貸していましたから、
    問題が多いです。

    ホントに、カネがカネをむしり...続きを読む
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    世界中で貧富の差が助長され、裕福な者たちはますます豊かになり、貧しい者達はさらに追い詰められ、日本では政治家や高級官僚たちの汚職(天下り含む)は絶えることなく続き、一流と言われた経済はもう見る影も無い。拝金主義に走った原子力村なる輩が起こした原発事故、ペンを太鼓に持ち替えたマスコミ、何も決められない...続きを読む
  • エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
    「モモ」や「終わりのない物語」のエンデさんのイメージで買ったら、意表を突かれる。
    ”お金”という、じぶんが生まれた時から当たり前に存在し利用してきたものの見方を変えた、見直すことができた本。モノ・サービスは劣化・減価するにもかかわらず、その表裏一体・等価代償である貨幣は減りもせず、利息で増殖さえする...続きを読む