細川義洋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
発注者から眺めた、IT関連のプロジェクトの怖さ、難しさを言語化した問題提起の書。
情報システムの構築にあたっての最上流 要件定義の以降の工程をとらえて、しかも発注者の立場からシステム開発を論ずる書です
プロジェクト中に発生するさまざまな問題に対して、ベンダと一緒に対応したり、ベンダの作成したシステムをテストするなど、発注者にもたくさんの役割を果たす義務があります。
これを、「ユーザの協力義務」といい、その義務を果たさない発注者は、使えないシステムに膨大なお金を払った上に、損害賠償まで請求される危険すらあります。
プロジェクトの失敗とは、「納期オーバ」、「コストオーバ」、「完成したシステムに -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語形式で話が進んでいく&1章ごとにテーマが分かれているため
非常に読みやすい。
ただ、読みやすいが故に読み終わった後にしっかり振り返らないと
ビジネス小説を読んだだけ、になってしまう。
というわけで振り返り。
1章:主人公(白瀬)が社内システムを作ることになり、
システム要件定義作成に四苦八苦する。
→業務フロー図には目的・理想・懸念を書く
自社の強みを活かすことを忘れない
2章:ベンダが途中で撤退。その途中まで開発した分の費用を請求してくることに
→要件の必要性・十分性をチェック
フィーリングマップを作る(どの部署のどの役職が笑顔or不機嫌?)
3章:規模の小さいベンダに大きなPJ -
Posted by ブクログ
これは名著!
この本に書かれていること、全てが重要で付箋だらけになってしまった。
タイトルに引かれて手に取ったが、
書かれているのは、システム開発の流れの中で何に気をつけて進めていくのか、どういう箇所が後々問題のポイントとなるのかを説明している。
・何度も要件を追加するユーザ
・ベンダ任せにするユーザ
・ユーザの参加意識をどう高めるか
・プロジェクト完了は何を基準に判断すればよいのか
・・・など、耳は痛いが重要なことばかり。
しかも、これは解説書ではなく、小説形式で物語が進行していくので、
ユーザ・ベンダの立場を理解しやすい。
小説形式だが、トピックは見開きというわかりやすさ。
章末、 -
Posted by ブクログ
ネタバレシステム開発のもめるポイントを主に法律的観点から見て注意点や意識することがわかる本。
システム開発の経験がない人が読んでもハテナとなるかもしれないけど、経験ある人が読んだら納得できることが多い。
そして、訴訟の時に問題になるポイントはそのまま円滑なシステム開発成功の鍵にも当然つながっていくので、法律的観点とはいったら、システム開発に携わる人ならぜひ読んだほうが良い本。
敏腕女性弁護士、中小ベンダ女性SE,ユーザー企業の御曹司、大手ベンダの男性PMを中心としたストーリー仕立て。
「要件定義」「プロジェクト管理」「設計」「プログラミング」「テスト」「契約終了」の章立て。
「要件定義」「プロジェク