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「完成させたんですから費用を払ってください!」
「こんなヒドい出来のシステムに金なんか払えない!」
システム開発プロジェクト上で起きたトラブルが、5年以上にわたる裁判や、数千万円もの損失につながることがあります。
ストーリー形式でまとめられた本書では、そうしたトラブルの本質を“ぶっちゃけ女性IT弁護士”がズバッと指摘! トラブル対処法と事前対策を学ぶことができます。
著者は、東京地方裁判所でIT案件専門の調停委員を務める細川義洋氏。ソフトウェア契約書の記載項目例など、今すぐ使えるチェックリストや参考資料も満載です。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
これは名著!
この本に書かれていること、全てが重要で付箋だらけになってしまった。
タイトルに引かれて手に取ったが、
書かれているのは、システム開発の流れの中で何に気をつけて進めていくのか、どういう箇所が後々問題のポイントとなるのかを説明している。
・何度も要件を追加するユーザ
・ベンダ任せにするユーザ
・ユーザの参加意識をどう高めるか
・プロジェクト完了は何を基準に判断すればよいのか
・・・など、耳は痛いが重要なことばかり。
しかも、これは解説書ではなく、小説形式で物語が進行していくので、
ユーザ・ベンダの立場を理解しやすい。
小説形式だが、トピックは見開きというわかりやすさ。
章末、巻末に収められているチェックリストは、実務に大いに役立ちそうだ。
たぶんこれは後日購入するだろう、
プロジェクト管理の基本として自分の会社でも広めたい本。
【ココメモポイント】
<要件定義>
・定期的に要件変更に関する会議を開く
P.20
・その場しのぎで取り繕って、問題先送りにする態度こそ、不誠実この上ない
P.21
・業務フローに載る人の意見をすべて収集する必要がある。
(中略)失敗プロジェクトの9割は、要件定義が関連してる
P.29
・要件はお客さんの責任って風潮が最近は強すぎる
P.40
・トレーサビリティマトリクス
要件定義、設計項目などにIDを振って、1つの表にまとめる
P.48
・ユーザの業界における“常識”は無視できない
P.60
<プロジェクト計画と管理>
・定量的なプロジェクト管理方法をユーザにもしっかり理解してもらって、定例会の場で認識を共有すること
P.83
・“紙芝居”をつくってユーザに触ってもらったり、(中略)
ユーザの興味や参加意識を継続させる
P.90
<設計>
・困ったときには、周りの人と会話したり、考えていることを口に出したり、書いてみるだけでも頭は回転し出すもの
P.121
・システムで大切なのは、それを使った業務がつつがなく行えることであって、中身じゃないって考え方が一般的
P.133
<テスト>
・システムの品質を守る最後の砦は受入テストではなく、それに向けたテストケースやテストデータのレビューだと思ってる
P.178
・IT紛争は、そのすべてが開発中にユーザがベンダに不信を募らせることが土台になってる
P.186
<契約と仕事の完成>
・ベンダは契約書に書いてある事柄を全うするギリギリの作業をして引き揚げる
P.210
・メンバの机がいつもより乱雑になっていることに気づく細かい神経も求められます
P.213
・プロジェクト計画をユーザと検討する際には、実力以上の役割を負わず、双方がある程度妥協もしながら役割分担を決めていくことが紛争に発展しないポイント
P.258
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ビジネス・実用
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