野間秀樹のレビュー一覧

  • 韓国語をいかに学ぶか

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    韓国語お上手ですねと褒めてくれる韓国語話者は多いだろう。でもまあ、そう言われているうちは、どこまでも母語話者のようには聞こえていないと思って、自らを打ち鍛えるのがよい。
    東京外大に設置されていた日韓対照言語学や韓国語教育を大学院で専攻する大学院生の授業の話が楽しそうだった。
    日本の大学の授業は非常勤講師が担っているのに、授業の内容とは関係なく、何年勤めたら取り替えるといった没教育的な制度を推進している。

    参考文献の量がすごかった。韓国語を言語として非常に深く理解されている先生だった。

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    2025年09月11日
  • 韓国語をいかに学ぶか

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    韓国語を学ぶ上で必要とされる前提知識を提供してくれる。本を読んでいるのではなく、野間先生の講義を聞いているような気になる書き方である。初級者だけでなく、中級者、上級者への情報もあり、また語学教育についても一家言をお持ちである。かなり内容が厚いと思われる。前著の「ハングルの誕生」も読んだ。

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    2019年01月17日
  • 韓国語をいかに学ぶか

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    私には韓国語との甘い恋愛期がなかった。気がつけば韓国語、振り返ればソウル。デラシネの哀しみ。かの地にしっかりと根を張る友人知人の韓国語愛を羨ましく思い、老いらくの恋でもしてみるかと本書を求める。想像以上に熱い著者の語りに圧倒されるが単なる韓国語賛歌ではない。やがて韓国語を導き手に広大なる言語の海へと漕ぎ出すめくるめく展開。韓国語が分れば理解し易いことは確かだが、未知との遭遇なら書中にて一目惚れできるかも知れない。他言語学習者にもお勧め。この著者の書くものなら『エスペラント語をいかに学ぶか』でも読むと思う。

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    2014年06月27日
  • 新版 ハングルの誕生

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    韓国語を学んでいるので興味を持って読んでみたが、難しい!でも全く分からないという事はなかったし、大変面白く感動もした。
    序盤は言語学の専門的な内容でやはり難しかったが、例えや語り口に著者の優しさがあらわれていて、内容にしてはわかりやすかったんじゃないかなと思う。
    ハングルを通じて言語そのものを考えることができた。朝鮮語(本書より)学習者は、実感を持って読むことができると思います。

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    2022年05月22日
  • 日本語とハングル

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    ハングルや韓国語の視点から見た日本語の特徴を述べる。音節文字のかなでは母音・子音の連なりは表せない、アルファベットではこんどは文節の区切りは表せな、ハングルだと文節もその中の母音・子音の構造も透けて見える。それを手掛かりに日本語の面白さや特徴を分析する。以前の著書でも述べられていたような話も含まれているような。

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    2019年10月27日
  • 日本語とハングル

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    「ハングルの誕生」のあの野間さんの本だから、と新刊時から気になっていた。
    ハングルから日本語を見ると、共通点も、それぞれの特質も見えてくる、というのだ。
    文字と音声、語彙、文法、文体、そして最後に談話分析。言語学の主な領域をカバーする内容。

    知らないことがたくさんあった。
    ハングル(韓国、朝鮮語という意味ね)での漢語は、固有語を駆逐して代わりに居座っていく入り方をしているとのこと。
    日本の音読みと訓読みとは違うけど、固有語と共存していると思っていたので、びっくり。
    韓国語の「の」にあたる助詞は、エと発音するあれ(文字が入力できない...)だけど、日本語ほど使わないこととか。

    文法論になって

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    2016年03月12日
  • 日本語とハングル

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    中国語との比較も書かれていたので、日中韓で知識を深めることができた。誰にも理解してもらえないけど、隣の国のことは知らなきゃいけないと思うんだよね。文化と言語は切っても切り離せないし、市民レベルで興味を持つことってすごく大切なんじゃないかと思う。嫌いと言うより、前向きな言葉で物事を語る方がはるかに魅力的じゃないか。アウトロバーブにいこうよ。

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    2014年09月18日
  • 日本語とハングル

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    言語名と文字名を並べてタイトルした本書を書店で見かけた時は正直かなりの違和感を覚えた。作者名を確認すると斯界の泰斗、『ハングルの誕生』の著者だった。これは確信犯だ!と思ったら何故そんな対比をしたのか知りたくなり結局購入。ハングルを通して日本語を語るという切り口が新鮮。最近、日本語関連書籍にご無沙汰だったので非常に楽しい時を過ごせた。最終章でキム・ジナ博士の近著『談話論と文法論』が激賞されている。以前、この方の博士論文を読んで面白かったので機会があれば読んでみたい。その前に『ハングルの誕生』を再読する予定。

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    2014年06月28日
  • 日本語とハングル

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    あらかじめ断っておきますが、当今流行の「嫌韓本」の類ではありません。
    そんな本には1ミリも興味がありませんので。
    ある種の人たちには溜飲が下がるらしいですが、他国を貶めて自国がいかに優れているかを強調するのって、少なくとも「美しい日本」の国の人たちがすることではないと個人的には考えています。
    ヘイトスピーチやレイシズムなんて言語道断です。
    本書はハングルから日本語を照らすことで、日本語の特異性を際立たせようという大胆な試みに挑んだ本。
    いや、文句なしに面白かったです。
    たとえば、音節の区切り。
    「あめが」
    「アメガ」
    は仮名が文字のうえで3つの塊に分かれていて、形の上で音節の区切りが分かります

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    2014年06月21日
  • 新版 ハングルの誕生

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    新書に比べてだいぶ厚いので、ハングルを学んだ学生が1回は読んでみていいという感じの本である。この本を読めば、ハングルの歴史から仕組みだけではなく、言語学としての基礎をハングル語の分析を介して学ぶことができるであろう。

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    2025年11月12日
  • 韓国語をいかに学ぶか

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    ネタバレ

    韓国語、というより言語についての解説本のようだった。
    なので、いちいち説明がくどく、韓国語のことを知りたいのに、かなり遠回りして他の言語や日本語の解説から始まったりするので途中で読むのをやめてしまいたくなった。
    そして、最後の方で学習書をたくさん紹介しているのだが、これがほとんど自分の著書ばかりで、正直ちょっとうんざりした。

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    2025年06月29日
  • 日本語とハングル

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    言語を比較して眺める試み。日本語の特徴がよくわかる。日本語だけなら自明のことでよくわからないがハングルという比較対象があることでなるほどという感じ。日本語が母語でよかったとしみじみ思う一冊。

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    2017年12月18日
  • 日本語とハングル

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    ネタバレ

    ハングルというものがようやくわかってきました。
    そして日本語の面白さ・豊饒さも、ハングルとの比較で浮かび上がってくるような構成の本。ためになりました。

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    2014年05月31日