池田知久のレビュー一覧

  • 『老子』 その思想を読み尽くす

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    ネタバレ

    本書ではその前半で老子の生きた時代背景と、『老子』という書物の成立過程を見ていきます。そしてそこから著者は「倫理思想」「政治思想」「養生思想」「自然思想」と大きく4つのテーマに分けて『老子』の思想を見ていきます。

    とてつもないボリュームです。この本ではかなり詳しく老子について語られます。注も充実しています。

    入門書としては正直厳しいのではないかというのが私の思う所ではありますが、より詳しく老子について学んでみたいという方にはぜひおすすめしたい作品です。

    また、この本とセットで蜂屋邦夫著『老子探究 生き続ける思想』もおすすめです。こちらは老子と政治、国家、時代背景についてより詳しく知れる作

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    2024年08月23日
  • 『老子』 その思想を読み尽くす

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    20世紀末から今世紀にかけて新たに発見された古文献がどのようなものか,積年の気がかりだったのだが,この本はその疑問にぴたりと応えてくれた.ちょっと嬉しい気分.

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    2017年06月15日
  • 老子 全訳注

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    2024/02/10 読破

    一言:仕組み作りの天才、老子

    ミニマリストは老子のこと好きですよ。絶対。

    感想
     『君臨すれど統治せず』という言葉が国家においてだけではなく、組織においても置き換えられると感じました。下記p62を胸に、老子の概念のような組織作りを行っていきたいです。押忍。

    下記は印象に残った点
    p62⭐︎
     国家の統治者の理想は『君臨すれど統治せず』、人々が功績を挙げ事業を成し遂げるだけではなく、それを自らと思いこむに至る、そんな施策を打つことが統治者の仕事。

    p93
    政治を行う立派な君主は、優れた結果をきちんと出すだけ。
    結果をきちんと出して驕らず、威張らず、手柄の顔を

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    2024年02月10日
  • 老子 全訳注

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    馬王堆帛書を底本として翻訳した中では、一番お手頃な価格、かつスッキリとした翻訳だと思います。
    その分?今までの伝統的な翻訳とは違った部分も沢山あり、既に他の本を読まれてる場合は混乱するかもです。
    客観的に見ると、翻訳文の表現が難解だったり、翻訳者の付け加えが多いと思うところがあります。でも、学者でない限りこれでよいかもしれません。
    とはいえ、コンメンタール的解説は無いので、単語レベルで意味を知りたい場合は、別の本に当たる必要があります。
    ここまであれば最高なのですが。

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    2023年06月01日
  • 老子 全訳注

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    老子は根源の道、つまり人が本来持つ本質をなにより重視しているように思われた。根源の道を得るのに学問は必要ないという主張には少し驚いた。学問が教える物事は、人が作り出した虚妄に過ぎないと考えたためだ。孟子は失った人格を取り戻すために学問が必要と主張した。ここに学問に対する姿勢の違いが見られる。

    また自己顕示をよくないものとし謙抑、消極的態度を推奨した。昨今は自己主張すべきという風潮が蔓延しているが、主張せず控えめに生きるのも悪くないと感じた。

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    2020年03月24日
  • 訳注『淮南子』 増補改訂版【電子書籍】

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    旧字体が多く、少し読みにくい感じはある。最近発売されたためか、中国古典の書籍では稀に見る紙質の良さ、印刷文字の綺麗さがある。内容は帯にあるとおり。

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    2019年01月13日