あらすじ
老荘思想の根本経典。『老子』のテクストに基づく「原文」を元に、最新の研究の成果を盛り込んだ「読み下し」「現代語訳」「解説」を付しました。『老子』には、「無為自然」「道」「徳」の根本思想、「小国寡民」「無為の治」の政治哲学、「不争」の倫理思想、養生思想など、古代中国の思想の根幹があります。『荘子』『呂氏春秋』『韓非子』『荀子』『淮南子』などに多大なる影響を与えた偉大なる書物です。
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Posted by ブクログ
老子は根源の道、つまり人が本来持つ本質をなにより重視しているように思われた。根源の道を得るのに学問は必要ないという主張には少し驚いた。学問が教える物事は、人が作り出した虚妄に過ぎないと考えたためだ。孟子は失った人格を取り戻すために学問が必要と主張した。ここに学問に対する姿勢の違いが見られる。
また自己顕示をよくないものとし謙抑、消極的態度を推奨した。昨今は自己主張すべきという風潮が蔓延しているが、主張せず控えめに生きるのも悪くないと感じた。
Posted by ブクログ
2024/02/10 読破
一言:仕組み作りの天才、老子
ミニマリストは老子のこと好きですよ。絶対。
感想
『君臨すれど統治せず』という言葉が国家においてだけではなく、組織においても置き換えられると感じました。下記p62を胸に、老子の概念のような組織作りを行っていきたいです。押忍。
下記は印象に残った点
p62⭐︎
国家の統治者の理想は『君臨すれど統治せず』、人々が功績を挙げ事業を成し遂げるだけではなく、それを自らと思いこむに至る、そんな施策を打つことが統治者の仕事。
p93
政治を行う立派な君主は、優れた結果をきちんと出すだけ。
結果をきちんと出して驕らず、威張らず、手柄の顔をせず、やむを得ない顔をする。
p193
一体、ひとかどの人物ともなれば武勇を誇らず、
優れた軍人ともなれば怒りに任せず、
巧みに敵を打ち負かす者は突っかかっていかず
上に立って人を使う者は相手にへり下るもの
p201
知らざることを知るは、上なり。
知らざることを知らざるは、病なり。
知りて知らざるは、上なり。
知らずして知るは、病なり。
知らないのに知っていると思うのは病であり、
知っていても知らないと思うのは最上である。