節目節目の政策決定の背景に注目しながら、戦後日本経済史を辿る、2014年春に出た本。次のようなことが書いてある。
・なぜバブルが起き、なぜそのソフトランディングに失敗したのか
・ゼロ金利政策、量的緩和策についての日銀の立場
金融政策について多めに割かれており、合間に小泉改革と格差社会、民主党のマニフェスト検証などの内容。概ね時系列だが各章の関連ははっきりせず、筋の流れはあまりない。その辺が新聞の連載特集風(著者はジャーナリスト)。網羅的でもないが、個々の記事は読みやすいので重要イベントをざーっと辿るのにはよいかも。