下川香苗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
刊行から長らく経っておりますがようやく読む機会に恵まれました。
小説オリジナルストーリーの短編集ということでどんな物語が読めるのか楽しみにしていたのですが期待以上の面白さでした…!
“明日になれば”は中学時代の爽子と風早のお話。2人にこんな繋がりがあったなんて…!いつかこのときのやりとりをお互いに知るときがくるのかな、なんて想像してみたりして。
“マルちゃんのみる夢は……”はマルちゃん視点のお話。意外な視点でしたが下川先生らしい君届だなあと感じました。
“王子さまを待ちながら”は小学生時代のあやねのお話。表紙のあやねにすごく違和感を覚えたのはきっと私だけではないと思うのですが、まさか小学生時代の彼女があんな印象の子だったとは…!良い意味で裏切られました。加えて担任の先生がとても魅力的で。私もあんな先生がいたら憧れちゃいそうです(笑
“あの日、ここで恋におちた”は風早との一件を経たくるみのお話。色々な思いの下に後輩の恋を応援する彼女はやっぱり嫌いにはなれませんね。実際にいたらあまり仲よくなれるタイプじゃない気もするけれど、やっぱりくるみちゃんは魅力のある女の子なんじゃないかと思います。
“夏の約束”は小学生の千鶴のお話。徹と千鶴のお話は切ないですね…更に龍と千鶴の関係も相まって、切なさが高まります。この3人の関係は本編でも触れられていますし、今後も注目することになりそうです。
“もっと君のこと”は夏休み中の風早のお話。意外とやきもちやきだったり、結構頑固なところもある彼の姿をみてると一見完璧にも見える彼の年相応な部分が伺える気がします。ラストの少し奥手なやりとりはとても甘酸っぱかったです。
“だれかが、君に恋してる”は夢に悩むピンのお話。彼の持ち前の思い込みの激しさと霊感のために起きたギャグ…のようで、さりげなく龍の良さが光る一編でした。
“お父さんのメリークリスマス”はまさかの爽子父視点のお話。若き日の黒沼夫妻の挿絵にときめきました…ご両親の純愛ぶりは着実に子へと遺伝していますね。
意外な視点や各キャラの過去も垣間見ることができる、君届ファンならきっと楽しめる1冊でした!
2012.02.21 -
Posted by ブクログ
原作漫画1巻が出てたころから気になっていた作品です。
中々漫画に食指がのびず、集英社文庫の「ナツイチ」特典目当てに
文庫のほうに手を出してしまいました。
とても、とても良かったです。
主人公・爽子ちゃんのキャラと見た目のギャップが素晴らしい。
むしろ、この見た目だからこそ彼女はこんなにピュアなんでないかと思いますよ。
このとんでもなく素直で優しくて愛らしい彼女が、愛らしい外見だったら
「いい子ぶって」とか勝手なことを考える輩が出そうですが、
なまじ「貞子」なルックスが逆にたまに見せる素直な笑顔を
とびきり愛らしく見せてしまうし、意外性としても愛らしい。
ただ、優しすぎて周りの言いたい放題にまで気を遣って、おのずと「貞子」
になっていたというのは切ないですね…道が開けて良かった。
きっかけは風早君はじめ周りの子達でも、あとは皆彼女自身の努力。
泣けます…(T▽T)
はは、ガンダム00よりよほど「わかりあうための対話」を丁寧に描いてます(^_^.)
実際評判も凄くいいですね。
おそらく元々漫画なのだから漫画はもっといいのでは、と思います。
ただ、素直な笑い方を自分で知らない彼女、家庭がどんななのか
気になる部分もあるんですが…このあたりは原作も続いてるし
徐々に見えてくるのかな。
「ステキ男子」な風早君にしても、元々こんな素敵なのでなく、
彼や彼女を「素敵」たらしめる背景がある気がします。
ふむ、また漫画かノベライズか未定ですが読んでみたいです