霧村悠康のレビュー一覧
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祥子は教授命令により、秋から病原体研究所に研究員として配属されていたが、ある日突然、その研究所の阿山教授が高熱と痙攣を起こして倒れて亡くなる。何らかの感染症が疑われたが、同じ研究所で働く藤島冴悧(さえり)には思い当たる節があった。教授は2日前に自らに新型インフルエンザのワクチンを注射していた。この発作はそのせいなのでは?
祥子&乱風シリーズ第4弾。一言でいえば、副作用が出た患者の存在を無視してのワクチン接種を推し進めた行政・その時の関係者に対する復讐の話。”新型”ということで必要以上に煽られたり、接種の優先順位を決められたりで、ワクチンは打った方がいいと私達は当然のように思わされているが -
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点滴のタコ管に不自然な赤い点。もしかしてこの安永記念病院は点滴の使いまわしをしているのでは!?十二指腸潰瘍で入院していた村西里子はそんな疑問を抱いた。医師や看護師を直接問いつめる勇気がなかったため、彼女は義兄で国立O大学循環器准教授の赤井に意見を求める。そしてやはりその可能性が高いと知った彼女であったが、翌日突然謎の大出血を起こして亡くなってしまう。十二指腸潰瘍はすでにほぼ回復していたのに、一体なぜ?遺族は憤りをおぼえ、義兄は調査に乗り出そうとするが、時を同じくして教授選が始まったため、実はO大学と深い繋がりのある安永記念病院を探ることができない状態になってしまう。
祥子&乱風シリーズ第 -
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初めての経口抗癌剤・レスクランが肺癌によく効くということで業界では評判であったが、レスクランには間質性肺炎という副作用がつきものであった。多少の副作用は仕方がないと思われていたが、レスクランの構造を少し変えただけで副作用が全くなく、そしてレスクランよりもよく効くという「MP98」が天下製薬で開発中とされ、注目される。人体への投与実験においても副作用が出ることはなく、開発は問題なく最終段階まで進み、あとはほぼ申請をするのみ、これで一気に巻き返しができると意気込んだ天下製薬であったが、研究員の柳川は長期投与の観察中に不測の事態に直面し、愕然とする。マウスがある朝大量出血を起こし、全匹同時に死んで
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