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薬物中毒患者が死亡した翌日、治癒間近の十二指腸潰瘍患者も急変し命を落とした。「おかしい」O大学病院から当直にきていた医師・倉石祥子は疑惑を抱く。点滴使いまわし及び使用期限切れの薬剤使用疑惑、そこに不可解な殺人が──。同じ頃、O大学医学部では欲と金にまみれた教授選が始まっていた。白亜の虚塔に鋭いメスを入れる、現役医師作家による書き下ろし医療ミステリー!
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Posted by ブクログ
点滴ルートの使い回しや期限切れ薬剤の使用…そんなことで生み出したお金は何に使われているのか。 大学病院の教授選、患者の不安。 色んな要素が絡み合って事件はより複雑になっていく。 乱風&祥子のコンビが活躍する、シリーズ第2弾。
2014.4.16ー22 点滴ルートの使い回しから起こる殺人事件と教授戦いに纏わる裏金の流れ。ストーリーとしては医学界にありそうな題材で興味深いものの文章に深みがないのが残念。
薬物中毒患者が急死した翌日、治癒目前の十二指腸潰瘍患者も出血死。O大学病院から当直にきていた医師・倉石祥子は、点滴使いまわし及び使用期限切れの薬剤使用疑惑を抱く。裏にはドロドロしたできごとが、大学病院って怖いと感じた。 たまたま医療サスペンスを並行して読んで、感想時にごちゃまぜになったが、ややもする...続きを読むと医療行為の怖さも感じた。
点滴のタコ管に不自然な赤い点。もしかしてこの安永記念病院は点滴の使いまわしをしているのでは!?十二指腸潰瘍で入院していた村西里子はそんな疑問を抱いた。医師や看護師を直接問いつめる勇気がなかったため、彼女は義兄で国立O大学循環器准教授の赤井に意見を求める。そしてやはりその可能性が高いと知った彼女であ...続きを読むったが、翌日突然謎の大出血を起こして亡くなってしまう。十二指腸潰瘍はすでにほぼ回復していたのに、一体なぜ?遺族は憤りをおぼえ、義兄は調査に乗り出そうとするが、時を同じくして教授選が始まったため、実はO大学と深い繋がりのある安永記念病院を探ることができない状態になってしまう。 祥子&乱風シリーズ第2弾。今回は祥子に惚れ込むヤクザ夫婦がキャラが強いながらもいい味を出していたので、祥子と乱風のバカップルぶりはそこまで気にならず。ストーリーは点滴の使いまわしや薬剤の期限切れ使用等、ちょっと前に世間でも騒がれた問題をメインテーマにうまく描かれていると思った。ただ、その調査がうまくすすまない背景にある教授選のくだりがどうにも長すぎて、ちょっと中ダレ。メインの方をもっと掘り下げてほしかったな。患者に、朝と同じ点滴セットを使用しているのでは?と聞かれた時、平然とそれを認めてなおかつ「でもあなたの血だから問題ありませんよ」などと看護師が言うシーンなんかはゾッとする。罪悪感などかけらも存在しない。大体、患者の点滴セットが行方不明でも(実は他患者が隠していた)全然気にしていないような病院だしなぁ。こんなことは物語の中だけのことだと思いたいが、実際にこういうことをしている病院もたくさんあるのだろう。恐ろしい話である。
医療ミステリー。期限切れ薬剤の使用、点滴ルートの使いまわしなど、ありえない(実際にあったら恐ろしい)事が発端となって起こる殺人事件。大学の教授選挙の話も入って、何がメインだか???
んー 結局どれがメインの題材なのかよくわかんなかったです。 タイトルは殺人事件ぽいけど、中身で大幅に語ってるのは白い巨塔的な話だったりで。もうちょっと個々に詰めたほうがいい。
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霧村悠康
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