安東次男のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
吉祥寺にある「みどりのゆび」という、そのままの名前の本屋さんでイチオシの本とし書棚に置かれていた本。購入して一読し、店主の気持ちを思うと胸が熱くなった。確かに訳が古く、子ども諸君に語りかけるような口ぶりはところどころある。しかし、この本のメッセージ、シンプルな「反戦」の思いは、それを超えて読者に語り継がれるかけがえのない思いだ。優れた子どもの本は大人の本より長く読み継がれるというが、いかに人生の真髄を掴んでいるかの証拠だろう。そういう意味で、訳者が最後に例として挙げていたように『星の王子さま』と同じようにこの本も読み継がれていくに違いない。挿絵も素晴らしく、たくさんの花を早速色鉛筆で塗って遊び
-
Posted by ブクログ
AINA画伯、今度は百人一首に挑戦☆
2010年10月07日22:51
といっても、学校の宿題で「気に入った句を選んで、その札と下の句
を書いてきてください」ということでしたが...
AINA画伯、なんか札のお姫様が気に入らなかったみたいで...
(しもぶくれ?)自分でお姫様を今風美人にかえてしまいました!
うーん...(^O^)もこっちの方が好みかも(笑)
AINAくん、札の句もちゃんと覚えてね(爆) (^O^)ニコニコ
(2010年01月24日19:04)
Hirokoママ2010年10月07日 23:07
百人一首ですかわーい(嬉しい顔)
なかなかいい宿題ですね 指でOK
私も -
Posted by ブクログ
ミルポワルという町に、みんなからチトと呼ばれる小さな男の子がいました。金色の髪はカールして、目は大きく青く、頬はつやつやとばら色でした。おとうさんもおかあさんも美しい人で、家は大きくピカピカです。おとうさん氏は大きな工場を持っていました。その工場で作る鉄砲や大砲を世界中に売っていたのです。
チトは、料理担当のアメリー、召使いのカルロス、庭師のムスターシュおじさん、工場監督のかみなりおじさんたちから色々なことを教わります。なかでもムスターシュさんとは特別な秘密を共有しています。
チトは、隠されていた種に触れたら芽を出させる「みどりのゆび」を持っていたのです。
ミルポワルの町を見て回ったチトは -
Posted by ブクログ
好きな本を再読。
この物語は、大人の方にも読んでもらいたい。
訳者のことばにあるように
「『星の王子さま』と共通するフランスの童話の特徴、はなしの筋よりもきめの細やかさ、詩的な雰囲気や言葉のおもしろさが作り出す、宝石のように美しい文章」に浸れます。
そして何より、チトに出会えたことが嬉しい。
愛さずにはいられない。チトのまっすぐな言葉にハッとさせられる。(星の王子さまもそうだった)
「みどりのゆび」の持ち主のチトは、町中に花を咲かせ現状を変えていく、人の心も変えていく。
自戒を込めて、古い考えに凝り固まった大人よ、子どもの言葉に耳を傾けよう。
挿し絵がまたとても良い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ友人が「読む?」と
おー、懐かしい
岩波少年文庫
この文庫は大切にしなければ!
『裕福に暮らすチト少年.お父さんが兵器を作る人だったことを知り,驚きます.じぶんが不思議な〈みどりのゆび〉をもっていることに気づいた少年は,町じゅうに花を咲かせます.チトってだれ?』
第二次世界大戦に出征したフランスの作者
レジスタンスをよびかけた
歴史小説家でもあり、政治家でもある
昔のお話しだけど
昔話ではないよね
かなしいことに……
チトのラストは静かで切なく温かい
平和って?
今も是非読んでほしいお話しです
大人にも!
≪ このゆびで せんそうのない せかいへと ≫ -
Posted by ブクログ
ネタバレみとりのゆび、グリーンサム。
チトは一体何者なのか?
終わり方だけ謎だった。
それで終わってしまうなら、物語というよりは聖書に登場する天使だ。
本当に天使だったのか??
刑務所にも花を、貧乏街にも花を、病院にも花を、戦争を花で止める、鉄砲工場は花の工場に変わる。心に残る良い話だったが、綺麗事ではある。
実際は、刑務所に花が咲いても罪人の罪は変わらないし人によっては性根も変わらない。
貧乏街も花を商売にはするだろうが、家を建てられるほど稼げない。花を食べてしまうかも。
病院はまだ良いかもしれない。ただ衛生面の心配と、花の管理が大変そうだが。すぐ枯れそう。
しかし人として、理想としては、チト -
Posted by ブクログ
優しい、素敵な物語でした。しかし自分は、児童書、というものに胡散臭い、説教くさい、という思いを持っていた子供でした。だからずっと遠ざけてきたのですが、大人になってからはときどき読むことがあります。だいたい本を書くのは大人と決まっているので、この本も、やはり子どもに語りかけるような「みなさん!」みたいな文体で訳されています。それは大人の自分には微笑ましく、読みやすく感じられますが、子供の頃の自分が読んだら、どう感じたのだろうな?という思いが出てきます。だいたい本を読むような子供は、子供扱いされるから反発するんだよな、と思います。自分のようなひねくれた子どもにも届く、素敵な物語が多くありますように
-
Posted by ブクログ
ネタバレ花を咲かせる力を持った少年チト。彼が蒔いた種とは。
花を咲かせる「みどりのゆび」を持った少年チト。兵器工場を営む父と美しく優しい母ももとで何不自由なく育った。囚人が押し込められている刑務所に、貧しい人たちが劣悪な環境に暮らす地域に、生きる希望を持てない人がいる病院に、遠くから連れてこられた動物たちがいる動物園に、次々とチトは花を咲かせていく。ある日戦争について聞いたチトは、戦争を無くす方法を考えた。それは兵器に花を咲かせて使えなくしてしまうこと。その計画はうまくいったが、そのせいで父の工場は注文を失ってしまう。勇気を持って自分がしたことを告げたチトに対して、父は方向転換を決心し、それからは花