木下直之のレビュー一覧

  • 東京の銅像を歩く/ポケットヴィジュアル判

    Posted by ブクログ

    こういう本が出るとは、「銅像」もブーム化するかもしれません。
    内容的には、筆が滑っている部分(たとえば野口英世の項)や書き足りない部分(たとえば陸奥宗光の項など)もありますが、まあ妥当な線でしょうか?
    できれば、住所やそこの場所に入りやすいのか?(国会議事堂内は写真撮影できない)などを付記してほしかったですね。

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    2011年07月02日
  • 浮遊する「記憶」

    Posted by ブクログ

    絵本、銅像、空間、歴史、物語などから「共同体」の記憶という問題を浮かび上がらせる論考集。
    野上元の「「戦争の記憶」の現在」と阿部安成の「記憶から歴史へ/歴史から記憶へ」は、自分のテーマとからめて考えることもできて、おもしろかった。
    村落共同体の中で、戦争の記憶を語らせたり、口ごもらせたりする「力」の存在や、記憶という言葉で語られ、共有される物語が、「国民」の枠を強化しつつ他者を生み出して排除する問題について考えることができた。

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    2011年01月08日