伊藤博のレビュー一覧
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万葉集 3
新版
現代語訳付き
訳:伊藤 博
角川ソフィア文庫
日本最古の和歌集
天皇、貴族、官吏、防人、芸人、農民、東歌など、さまざまな階層の人々の歌の集大成である
万葉仮名という漢字で記載されてており、のちの仮名につながっていく
原本があり、時代の歌集が追加されて成立した傾向があり
由来 さまざまな説がある
①万の言葉、②万年続いていく、③万人の歌、③万頁の歌集 等々
構造
20巻、漢文1,漢詩4,重出歌3,和歌4541(含む長歌)
収録 仁徳朝~奈良淳仁帝天平宝字3年(759年) 350年 編者 大伴家持が有力
各書では、歌がイベントごとに群としてまとめられている。その前後に解説が付記されている
大きく2部に分かれる
1部は、744年までの歌の集合であるが、2部は746年以降の歌
1部は、部立(雑歌、相聞、挽歌等)があるのに、2部にはない
1部には、様々な資料による校合(突き合わせ)があるのに、2部にはない
1部(巻1~巻16)
<作者記名の部:巻1~6>
巻1・2 白鳳の歌 巻1:雑歌、巻2:相聞 古歌巻という
巻3・4 白鳳からもれた歌、奈良朝の歌 古今歌巻という
巻5・6 奈良朝 雑歌 今歌巻
<作者無記名の部:巻7~12>
巻7・9 三部立(雑歌、相聞、挽歌)
巻8・10 四季区分
巻11・12 古今相聞往来歌集
<無記名部:第13~16>
巻13 大和圏の長歌
巻14 東国の短歌
第15 特殊な歌、長編歌物語
第16 特殊な歌、由縁有る雑歌
2部(巻17~巻20)
巻17~20 時系列的、部立なし、古今意識無し、歌日記的歌巻
部立(ぶだて)等
雑歌 相聞歌・挽歌以外の歌
相聞歌 男女の恋、親子の情
挽歌 死者を悼む歌
反歌 冒頭の長歌に、応じる短歌
譬喩歌 人間の姿態、行為、感情を事物に例えて述べる歌
旋頭歌 初句をめぐらす歌
東歌 東国の歌
防人歌 巻13,14,20に収録
<万葉集3>
巻11,12は相聞、巻13は長歌、巻14は東歌、巻15,16は不思議な船物語と、歌合戦
旅にまつわる、相聞と挽歌、日本人のこころは千年を経ても少しも変わっていない
上の句を詠い続いていく、旋頭歌
巻十一(2351-2840)
2358 何せむに命をもとな長く欲りせむ生けりとも我が思ふ妹にやすく逢はなくに(よみびと知らず)
2368 たらちねの母が手離れかくばかりすべなきことはいまだせなくに(よみびと知らず)
2372 かくばかり恋ひむものぞと知らませば遠くも見べくあらましものを(よみびと知らず)
2383 世の中は常かくのみと思へどもはたた忘れずなほ恋ひにけり(よみびと知らず)
2526 待つらむに至らば妹が嬉しみと笑まむ姿を行きて早見む(よみびと知らず)
2548 かくだにも我れは恋ひなむ玉梓の君が使を待ちやかねてむ(よみびと知らず)
2597 いかにして忘れむものぞ我妹子に恋はまされど忘らえなくに(よみびと知らず)
2629 逢はずとも我れは恨みじこの枕我れと思ひてまきてさ寝ませ(よみびと知らず)
2736 風をいたみいたぶる波の間なく我が思ふ妹は相思ふらむか(よみびと知らず)
2820 かくだにも妹を待ちなむさ夜更けて出で来し月のかたぶくまでに(よみびと知らず)
巻十二(2841-3220)
2850 うつつには直には逢はず夢にだに逢ふと見えこそ我が恋ふらくに(よみびと知らず)
2864 我が背子を今か今かと待ち居るに夜の更けゆけば嘆きつるかも(よみびと知らず)
2921 たわや女は同じ心にしましくもやむ時もなく見てむとぞ思ふ(よみびと知らず)
2932 心には燃えて思へどうつせみの人目を繁み妹に逢はぬかも(よみびと知らず)
巻十三(3221-3347)
3259 かくのみし相思はずあらば天雲の外にぞ君はあるべくありける(よみびと知らず)
3277 寐も寝ずに我が思ふ君はいづくへに今夜誰れとか待てど来まさぬ(よみびと知らず)
巻十四(3348-3577)
3510 み空行く雲にもがもな今日行きて妹に言どひ明日帰り来む(よみびと知らず)
巻十五(3578-3785)
3601 しましくもひとりありうるものにあれや島のむろの木離れてあるらむ(よみびと知らず)
3602 あをによし奈良の都にたなびける天の白雲見れど飽かぬかも(よみびと知らず)
3647 我妹子がいかに思へかぬばたまの一夜もおちず夢にし見ゆる(よみびと知らず)
3687 あしひきの山飛び越ゆる鴈がねは都に行かば妹に逢ひて来ね(よみびと知らず)
3693 黄葉の散りなむ山に宿りぬる君を待つらむ人し悲しも(葛井子老)
3714 秋されば恋しみ妹を夢にだに久しく見むを明けにけるかも(よみびと知らず)
3719 草枕旅に久しくあらめやと妹に言ひしを年の経ぬらく(よみびと知らず)
3739 かくばかり恋ひむとかねて知らませば妹をば見ずぞあるべくありける(よみびと知らず)
巻十六(3786-3889)
3813 我が命は惜しくもあらずさ丹つらふ君によりてぞ長く欲りせし(車持娘子)
目次
万葉集1 巻1~巻5
万葉集2 巻6~巻10
◎万葉集3 巻11~巻16
万葉集4 巻17~巻20
ISBN:9784044087036
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:512ページ
定価:971円(本体)
発行年月日:2009年12月
発売日:2009年12月25日初版発行 -
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万葉集 2
新版
現代語訳付き
訳:伊藤 博
角川ソフィア文庫
日本最古の和歌集
天皇、貴族、官吏、防人、芸人、農民、東歌など、さまざまな階層の人々の歌の集大成である
万葉仮名という漢字で記載されてており、のちの仮名につながっていく
原本があり、時代の歌集が追加されて成立した傾向があり
由来 さまざまな説がある
①万の言葉、②万年続いていく、③万人の歌、③万頁の歌集 等々
構造
20巻、漢文1,漢詩4,重出歌3,和歌4541(含む長歌)
収録 仁徳朝~奈良淳仁帝天平宝字3年(759年) 350年 編者 大伴家持が有力
各書では、歌がイベントごとに群としてまとめられている。その前後に解説が付記されている
大きく2部に分かれる
1部は、744年までの歌の集合であるが、2部は746年以降の歌
1部は、部立(雑歌、相聞、挽歌等)があるのに、2部にはない
1部には、様々な資料による校合(突き合わせ)があるのに、2部にはない
1部(巻1~巻16)
<作者記名の部:巻1~6>
巻1・2 白鳳の歌 巻1:雑歌、巻2:相聞 古歌巻という
巻3・4 白鳳からもれた歌、奈良朝の歌 古今歌巻という
巻5・6 奈良朝 雑歌 今歌巻
<作者無記名の部:巻7~12>
巻7・9 三部立(雑歌、相聞、挽歌)
巻8・10 四季区分
巻11・12 古今相聞往来歌集
<無記名部:第13~16>
巻13 大和圏の長歌
巻14 東国の短歌
第15 特殊な歌、長編歌物語
第16 特殊な歌、由縁有る雑歌
2部(巻17~巻20)
巻17~20 時系列的、部立なし、古今意識無し、歌日記的歌巻
部立(ぶだて)等
雑歌 相聞歌・挽歌以外の歌
相聞歌 男女の恋、親子の情
挽歌 死者を悼む歌
反歌 冒頭の長歌に、応じる短歌
譬喩歌 人間の姿態、行為、感情を事物に例えて述べる歌
旋頭歌 初句をめぐらす歌
東歌 東国の歌
防人歌 巻13,14,20に収録
<万葉集2>
今歌巻の巻6、柿本人麻呂の歌集巻7、四季の巻8,10,人麻呂、高橋虫麻呂の巻9
天の川と、彦星と織女、桜、ほととぎす、紅葉、梅、霜、美しい日本の自然を、四季を詠う
巻第六(0907-1067)
0956 やすみしし我が大君の食す国は大和もここも同じとぞ思ふ(大伴旅人)
0964 我が背子に恋ふれば苦し暇あらば拾ひて行かむ恋忘貝(坂上郎女)
0972 千万の軍なりとも言挙げせず取りて来ぬべき男とぞ思ふ(高橋虫麻呂)
0975 かくしつつあらくをよみぞたまきはる短き命を長く欲りする(阿倍広庭)
0978 士やも空しくあるべき万代に語り継ぐべき名は立てずして(山上憶良)
1009 橘は実さへ花さへその葉さへ枝に霜降れどいや常葉の木(聖武天皇)
1014 一昨日も昨日も今日も見つれども明日さへ見まく欲しき君かも(橘文成)
1018 白玉は人に知らえず知らずともよし知らずとも我れし知れらば知らずともよし(よみびと知らず)
巻第七(1068-1417)
1239 大海の礒もと揺り立つ波の寄せむと思へる浜の清けく(よみびと知らず)
1411 幸はひのいかなる人か黒髪の白くなるまで妹が声を聞く(よみびと知らず)
巻第八(1418-1663)
1420 沫雪かはだれに降ると見るまでに流らへ散るは何の花ぞも(駿河釆女)
1430 去年の春逢へりし君に恋ひにてし桜の花は迎へけらしも(よみびと知らず)
1489 あしひきの山霍公鳥汝が鳴けば家なる妹し常に偲はゆ(よみびと知らず)
1511 夕されば小倉の山に鳴く鹿は今夜は鳴かず寐ねにけらしも(舒明天皇)
1519 久方の天の川瀬に舟浮けて今夜か君が我がり来まさむ(山上憶良)
1601 めづらしき君が家なる花すすき穂に出づる秋の過ぐらく惜しも(石川広成)
1608 秋萩の上に置きたる白露の消かもしなまし恋ひつつあらずは(弓削皇子)
1620 あらたまの月立つまでに来まさねば夢にし見つつ思ひぞ我がせし(坂上郎女)
1646 ぬばたまの今夜の雪にいざ濡れな明けむ朝に消なば惜しけむ(小治田東麻呂)
1649 今日降りし雪に競ひて我が宿の冬木の梅は花咲きにけり(大伴家持)
1658 我が背子とふたり見ませばいくばくかこの降る雪の嬉しくあらまし(光明皇后)
巻第九(1664-1811)
1664 夕されば小倉の山に伏す鹿の今夜は鳴かず寐ねにけらしも(雄略天皇)
1712 天の原雲なき宵にぬばたまの夜渡る月の入らまく惜しも(よみびと知らず)
1784 海神のいづれの神を祈らばか行くさも来さも船の早けむ(よみびと知らず)
1805 別れてもまたも逢ふべく思ほえば心乱れて我れ恋ひめやも(田辺福麻呂)
巻第十(1812-2350)
1885 物皆は新たしきよしただしくも人は古りにしよろしかるべし(よみびと知らず)
1938 旅にして妻恋すらし霍公鳥神なび山にさ夜更けて鳴く(よみびと知らず)
1982 ひぐらしは時と鳴けども片恋にたわや女我れは時わかず泣く(よみびと知らず)
2025 万代に照るべき月も雲隠り苦しきものぞ逢はむと思へど(柿本人麻呂)
2032 一年に七日の夜のみ逢ふ人の恋も過ぎねば夜は更けゆくも(柿本人麻呂)
2195 雁がねの声聞くなへに明日よりは春日の山はもみちそめなむ(よみびと知らず)
目次
万葉集1 巻1~巻5
◎万葉集2 巻6~巻10
万葉集3 巻11~巻16
万葉集4 巻17~巻20
ISBN:9784044087029
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:496ページ
定価:1000円(本体)
発売日:2009年11月25日初版発行
発売日:2019年05月01日4版発行 -
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万葉集 4
新版
現代語訳付き
訳:伊藤 博
角川ソフィア文庫
日本最古の和歌集
天皇、貴族、官吏、防人、芸人、農民、東歌など、さまざまな階層の人々の歌の集大成である
万葉仮名という漢字で記載されてており、のちの仮名につながっていく
原本があり、時代の歌集が追加されて成立した傾向があり
由来 さまざまな説がある
①万の言葉、②万年続いていく、③万人の歌、③万頁の歌集 等々
構造
20巻、漢文1,漢詩4,重出歌3,和歌4541(含む長歌)
収録 仁徳朝~奈良淳仁帝天平宝字3年(759年) 350年 編者 大伴家持が有力
各書では、歌がイベントごとに群としてまとめられている。その前後に解説が付記されている
大きく2部に分かれる
1部は、744年までの歌の集合であるが、2部は746年以降の歌
1部は、部立(雑歌、相聞、挽歌等)があるのに、2部にはない
1部には、様々な資料による校合(突き合わせ)があるのに、2部にはない
1部(巻1~巻16)
<作者記名の部:巻1~6>
巻1・2 白鳳の歌 巻1:雑歌、巻2:相聞 古歌巻という
巻3・4 白鳳からもれた歌、奈良朝の歌 古今歌巻という
巻5・6 奈良朝 雑歌 今歌巻
<作者無記名の部:巻7~12>
巻7・9 三部立(雑歌、相聞、挽歌)
巻8・10 四季区分
巻11・12 古今相聞往来歌集
<無記名部:第13~16>
巻13 大和圏の長歌
巻14 東国の短歌
第15 特殊な歌、長編歌物語
第16 特殊な歌、由縁有る雑歌
2部(巻17~巻20)
巻17~20 時系列的、部立なし、古今意識無し、歌日記的歌巻
部立(ぶだて)等
雑歌 相聞歌・挽歌以外の歌
相聞歌 男女の恋、親子の情
挽歌 死者を悼む歌
反歌 冒頭の長歌に、応じる短歌
譬喩歌 人間の姿態、行為、感情を事物に例えて述べる歌
旋頭歌 初句をめぐらす歌 お題を回していく遊び
東歌 東国の歌
防人歌 巻13,14,20に収録
<万葉集4>
心なしか、相聞歌が多いようなきがします
海山など自然の見たままの臨場感が素朴で、目に浮かんできます
巻20の防人の歌、妻子、父母を置いて、筑紫へ旅立つ兵士と家族の縁が胸を打つ
終句は、大伴家持で、新春の雪が積もるを見て、吉事であるとの祝いで終わります。
気になった歌は以下です
巻第十七(3890-4031)
3901 み冬継ぎ春は来たれど梅の花君にしあらねば招く人もなし(大伴書持)
3925 新しき年の初めに豊の年しるすとならし雪の降れるは(葛井諸会)
3929 旅に去にし君しも継ぎて夢に見ゆ我が片恋の繁ければかも(坂上郎女)
3951 ひぐらしの鳴きぬる時はをみなへし咲きたる野辺を行きつつ見べし(秦八千島)
3970 あしひきの山桜花一目だに君とし見てば我れ恋ひめやも(大伴家持)
3975 我が背子に恋ひすべながり葦垣の外に嘆かふ我れし悲しも(大伴池主)
3990 我が背子は玉にもがもな手に巻きて見つつ行かむを置きて行かば惜し(大伴家持)
4030 鴬は今は鳴かむと片待てば霞たなびき月は経につつ(よみびと知らず)
巻第十八(4032-4238)
4041 梅の花咲き散る園に我れ行かむ君が使を片待ちがてら(田辺福麻呂)
4072 ぬばたまの夜渡る月を幾夜経と数みつつ妹は我れ待つらむぞ(大伴家持)
4078 恋ふといふはえも名付けたり言ふすべのたづきもなきは我が身なりけり(大伴家持)
4114 なでしこが花見るごとに娘子らが笑まひのにほひ思ほゆるかも(大伴家持)
4118 かくしても相見るものを少なくも年月経れば恋ひしけれやも(大伴家持)
巻第十九(4139-4292)
4161 うつせみの常なき見れば世の中に心つけずて思ふ日ぞ多き(大伴家持)
4165 大夫は名をし立つべし後の世に聞き継ぐ人も語り継ぐがね(大伴家持)
4186 山吹を宿に植ゑては見るごとに思ひはやまず恋こそまされ(大伴家持)
4237 うつつにと思ひてしかも夢のみに手本巻き寝と見ればすべなし(よみびと知らず)
4281 白雪の降り敷く山を越え行かむ君をぞもとな息の緒に思ふ息の緒にする(大伴家持)
巻第二十(4293-4516)
4327 我が妻も絵に描き取らむ暇もが旅行く我れは見つつ偲はむ(物部古麻呂)
4335 今替る新防人が船出する海原の上に波なさきそね(大伴家持)
4358 大君の命畏み出で来れば我の取り付きて言ひし子なはも(物部龍)
4369 筑波嶺のさ百合の花の夜床にも愛しけ妹ぞ昼も愛しけ(大舎人部千文)
4381 国々の防人集ひ船乗りて別るを見ればいともすべなし(神麻續部嶋麻呂)
4405 我が妹子が偲ひにせよと付けし紐糸になるとも我は解かじとよ(朝倉益人)
4423 足柄の御坂に立して袖振らば家なる妹はさやに見もかも(藤原部等母麻呂)
4445 鴬の声は過ぎぬと思へどもしみにし心なほ恋ひにけり(大伴家持)
4468 うつせみは数なき身なり山川のさやけき見つつ道を尋ねな(大伴家持)
4483 移り行く時見るごとに心痛く昔の人し思ほゆるかも(大伴家持)
4516 新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事(大伴家持)
目次
万葉集1 巻1~巻5
万葉集2 巻6~巻10
万葉集3 巻11~巻16
◎万葉集4 巻17~巻20
ISBN:9784044087043
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:496ページ
定価:971円(本体)
発行年月日:2009年12月
発売日:2009年12月25日初版発行 -
Posted by ブクログ
万葉集 1
新版
現代語訳付き
訳:伊藤 博
角川ソフィア文庫
日本最古の和歌集
天皇、貴族、官吏、防人、芸人、農民、東歌など、さまざまな階層の人々の歌の集大成である
万葉仮名という漢字で記載されてており、のちの仮名につながっていく
原本があり、時代の歌集が追加されて成立した傾向があり
由来 さまざまな説がある
①万の言葉、②万年続いていく、③万人の歌、③万頁の歌集 等々
構造
20巻、漢文1,漢詩4,重出歌3,和歌4541(含む長歌)
収録 仁徳朝~奈良淳仁帝天平宝字3年(759年) 350年 編者 大伴家持が有力
各書では、歌がイベントごとに群としてまとめられている。その前後に解説が付記されている
大きく2部に分かれる
1部は、744年までの歌の集合であるが、2部は746年以降の歌
1部は、部立(雑歌、相聞、挽歌等)があるのに、2部にはない
1部には、様々な資料による校合(突き合わせ)があるのに、2部にはない
1部(巻1~巻16)
<作者記名の部:巻1~6>
巻1・2 白鳳の歌 巻1:雑歌、巻2:相聞 古歌巻という
巻3・4 白鳳からもれた歌、奈良朝の歌 古今歌巻という
巻5・6 奈良朝 雑歌 今歌巻
<作者無記名の部:巻7~12>
巻7・9 三部立(雑歌、相聞、挽歌)
巻8・10 四季区分
巻11・12 古今相聞往来歌集
<無記名部:第13~16>
巻13 大和圏の長歌
巻14 東国の短歌
第15 特殊な歌、長編歌物語
第16 特殊な歌、由縁有る雑歌
2部(巻17~巻20)
巻17~20 時系列的、部立なし、古今意識無し、歌日記的歌巻
部立(ぶだて)等
雑歌 相聞歌・挽歌以外の歌
相聞歌 男女の恋、親子の情
挽歌 死者を悼む歌
反歌 冒頭の長歌に、応じる短歌
譬喩歌 人間の姿態、行為、感情を事物に例えて述べる歌
旋頭歌 初句をめぐらす歌 お題を回していく遊び
東歌 東国の歌
防人歌 巻13,14,20に収録
<万葉集1>
第21代雄略帝の長歌から、万葉集は始まる
万葉集に先んずる歌集として、古事記の他に、山上憶良の歌集「類聚歌林」からの引用が記されているが、残念ながら当代には伝わっていない
心に残った歌は以下
巻第一(0001-0084)
0008 熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな (額田王(皇極帝、重祚斉明帝))
0016 冬こもり 春さり来れば 鳴かずありし 鳥も来鳴きぬ 咲かずありし 花も咲けれど 山を茂み 入りても取らず 草深み 取りても見ず 秋山の 木の葉を見ては 黄葉をば 取りてぞ偲ふ 青きをば 置きてぞ嘆く そこし恨めし 秋山吾は(天智帝)
0021 紫のにほへる妹を憎くあらば人妻故に我れ恋ひめやも(天武帝)
0028 春過ぎて夏来るらし白栲の衣干したり天の香具山(持統帝)百人一首収録歌
0059 流らふる妻吹く風の寒き夜に我が背の君はひとりか寝らむ(誉謝女王 伝未詳)
0080 あをによし奈良の家には万代に我れも通はむ忘ると思ふな(よみびと知らず)
0082 うらさぶる心さまねしひさかたの天のしぐれの流らふ見れば(長田王)
巻第二(0085-0234)
0087 ありつつも君をば待たむうち靡く我が黒髪に霜の置くまでに (磐姫皇后)
0106 ふたり行けど行き過ぎかたき秋山をいかにか君がひとり越ゆらむ(大伯皇女、大津皇子)
0117 ますらをや片恋せむと嘆けども醜のますらをなほ恋ひにけり(舎人皇子)
0142 家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る(有間皇子)
0145 鳥翔成あり通ひつつ見らめども人こそ知らね松は知るらむ(山上憶良)
巻第三(0235-0483)
0235 大君は神にしませば天雲の 雷の上に廬りせるかも(柿本人麻呂)
0318 田子の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける(山部赤人) 新古今和歌集、万葉集収録歌
0328 あをによし奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり(小野老朝臣)
0426 草枕旅の宿りに誰が嬬か国忘れたる家待たまくに(柿本人麻呂)
0445 いつしかと待つらむ妹に玉梓の言だに告げず去にし君かも(大伴三中)
巻第四(0484-0792)
0484 一日こそ人も待ちよき長き日をかくのみ待たば有りかつましじ(難波天皇妹)
0586 相見ずは恋ひずあらましを妹を見てもとなかくのみ恋ひばいかにせむ(坂上郎女)
0603 思ふにし死にするものにあらませば千たびぞ我れは死にかへらまし(笠女郎)
0622 草枕旅に久しくなりぬれば汝をこそ思へな恋ひそ我妹(佐伯宿禰東人)
0681 なかなかに絶ゆとし言はばかくばかり息の緒にして我れ恋ひめやも(大伴家持)
0717 つれもなくあるらむ人を片思に我れは思へばわびしくもあるか(大伴家持)
巻第五(0793-0906)
0793 世間は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり(大伴旅人)
0803 銀も金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも(山上憶良)
0815 前文 梅花の歌三十二首 ~初春の令月にして、気淑く風和ぐ~ :年号「令和」出典
目次
◎万葉集1 巻1~巻5
万葉集2 巻6~巻10
万葉集3 巻11~巻16
万葉集4 巻17~巻20
ISBN:9784044087012
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:448ページ
定価:960円(本体)
発行年月日:2009年11月
発売日:2009年11月25日 初版発行
発売日:2019年04月15日 9版発行