山田一巳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ビールについて知りたくて読書。
ビールを飲み始めたのは1996年頃から、美味いなと感じられるようになったのは、2000年を越えたくらいだっと思う。
そもそもキリンが強かった時代の記憶がない。記憶しているのは、すでにスーパードライのアサヒがシェアトップで、そして、氣がつくと発泡酒などの時代となり、ビールの消費低迷期を迎えていた。
そんな日本のビール業界の歴史そのものといえる山田一巳氏を通して、キリンやビールにて知ることができる。
生と非生、瓶や缶といわゆる生ビールの違いは勉強となる。
こんな職人気質あふれる人、ものづくりのプロを大切にし、もっともっと活躍してくれる社会なら、日本経済は再 -
Posted by ブクログ
元キリンビールの技術開発に勤めていた人の本。2002年。キリンビールに入社してからの経歴や、当時の社会背景とビール会社との関係をコメントしつつ、美味しいビールの作り方などを解説している。著者がばりばりと仕事をしていたのは、ビールは作れば売れる、という時代。とりわけ、キリンのラガービールは当時を象徴するビールであり、飲み屋でも酒屋でもビールといえばキリンラガーが当然のように出てきた。曰く、「偉大すぎた」ラガー。90年代にはアサヒビールがスーパードライを世に送り出し、各社がドライ戦争という名の争いを展開していく。90年代は、ビールはドライ、といったフレーズがぴたりとくる。キリンの社内ではラガーでは
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Posted by ブクログ
ビール職人は、一番搾りの醸造に携わった人。
アサヒスーパードライが全盛時、他社でもドライビールを造ると、大本のアサヒの売上げが伸びてしまうという時代。その時にキリンが巻き返しに造ったビールである。販売記録を塗り替えていったようだ。そのもとになったアサヒも市場では、ビールといえばキリンラガーだった時代から。サッポロ、サントリーの生ビールが徐々にシェアを伸ばしていく中、低迷していたアサヒから、画期的なビールが発売されて、売上げを逆転させたビールである。日本のビール職人の技はすごい。改めて感心したし、匠の技にこれからも期待したい。
巻末のビール用語は、ショートな解説で分かりやすい。ラガー、ピルスナー