南野忠晴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルや絵から、「家庭科」を今の世の中にあった形で解説する、面白おかしい本かと思ったら、全く違った。
この本を読んで、改めて「家庭」を運営するってことは、人間の根幹にかかわる重大なことだと思った。
実際に授業で行われている縫物や料理は、家庭運営の重要な要素ではあるけれど、柱ではない。(いや、今どきは、ボタンつけと、すそまつりさえできれば他の裁縫技術は必要でない気がする。)
この本は柱の部分、「そもそも家族とは何か」「パートナーといい関係を築くには」「経営(お金をどう扱うか)」といったことに重点を置いて語っている。
だから、中学生にはちょっと早いかな。
高校生なら、早い子は就職や結婚を考えたり -
Posted by ブクログ
師匠のおすすめ本の一つ、ということで読んでみた本。
筆者は、大阪府立高校英語科教員として13年間勤めながら、家庭科で教員採用試験再受験。大阪府立高校での初の男性家庭科教員の一人となる。
タイトル通り「正しいパンツのたたみ方」は14~15ページにイラスト付きで紹介されている。
筆者のいう「生活力」が赤坂先生の「自立」と似ている。
さて、面白かったのは第2章。「家族とは何か」を考えさせられた。
家族とはなんだろうか。
広辞苑では「血縁関係があること」、小学生用の辞典では「同じ家に住んでいること」、社会学の辞典では「基礎的社会集団」であるそうだ。
小学生用の辞典を作った小○館には文句を言っ -
Posted by ブクログ
英語から家庭科に転向した高校教諭が書いた家庭科についての本。
家庭科という切り口で自立を伝える。
自分や他人をケアするスキルは生きていく自信になる。
「高校生のときにこんな授業を受けていたらその後の生きやすさがずいぶん違っただろうな」と「実際あの頃にこの授業があったら夏休みの宿題を提出しない理由を説明せずフェードアウトするために不登校に逆戻りして高校は義務じゃないからそのまま辞めて今より人生が悪化しただろうな」の両方を同時に感じてる。
11年前の本。
配慮はある。「普通のご家庭」の「普通のお子さん」以外も生きていけるようにという視点もある。
いろんなケースがあることを知って視野を広げる狙い