極楽院櫻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
セキレイの戦いに勝つには鶺鴒紋を消さねばならない! そして鶺鴒紋を消すには服を剥かねばならないのだ! なんとコンセプチュアルな設定だろう。
前巻の記号というかゾクセイだけを羅列するようなキャラ立てから脱して、ちゃんと記号に沿ったまま(読者にとって)イレギュラーな行動をするようになったのは、なんていうか、読んでて助かった。つつしみながら戦う結とか、戦闘訓練で怖いものみたさを発揮するくーとか。
いまにして思えば前巻があまりに記号的だったのは「導入部を何度も描き連ねる」という特殊な連載形式だったことが原因で、実はこれが本領なのかもしれない。
ところで「幾久しく」って、結独特の表現かと思ったらセキレイの決まり文句なの!? 誰が決めたか知らんが、こいつは相当なアレな感性の持ち主だぜ……。あ、御中か。なら合点がいくな。 -
Posted by ブクログ
こういう言い方をするとけなし文句になりかねないが、それにしても凄まじく頭の悪そうなマンガであると言わずにはおれない(本当にけなしてないんですよ)。
作者は「ギャルゲー風味」と言い切っているが、たしかにその手の基本メソッドに愚直なまでに忠実で逸脱を許さない話作りには色々な意味で驚嘆する。
もともとマンガやアニメやラノベの萌えの文法を濃縮して成り立った(例外は色々あろうが)ギャルゲーという表現形式を、今度はマンガに再回帰・濃縮還元するという一種の文学的冒険であるとは言えるかもしれない。言えたからってなんだ、という気もするけど。
丁寧な描線と作者のこだわりが透けて見える女体描写(主に巨乳)は見事と言う他ないが、キャラクター造形がとかく「類型」を追うことにとどまって魅力的と言いがたいきらいはある。
ギャルゲー的と言うなら会話だけで常々クスクスあるいはニヤニヤさせてしかりで、夢色ロマンチックなイベントが今のところ結の羞恥心の無さに由縁するラッキースケベイベントばかり──つまるところ「2人(以上)の心理的関係性」に基づくイベントが発生していないというのは痛い。このネームの薄さが画力に追いついてからが本当のスタートラインだと思うのだが。
その意味で、皆人の自分はたまたま媒介に選ばれたにすぎないと自覚し煩悶する心の動きや、この先の物語の軸になりそうな「くーちゃん」の存在がどう話に絡んでくるか期待は大きい。