K.Kajunskyのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
長いタイトルです。それだけで物語を感じさせるような。
そしてこの「妻」、単に死んだふりをしているわけじゃなく、毎日違うシチュエーションで死んだふりをするのですね。
昨日軍服で銃を抱いて死んでいたかと思えば今日はワニにかまれて死んでいる。明日はマリー・アントワネットになってギロチンで死ぬかもしれないという具合に。
この死に方のバリエーションを見るだけで楽しい。マンボウの屍骸になって廊下に倒れているなんて、いったいどうやって考えつくのか。すごいです、チエさん(死んだふりをする奥さん)。
始めはきっと「私が死んだらどうするの? 生きている今のうちに私に向き合いなさい」というメッセージだったんじゃない -
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Posted by ブクログ
最初にこの漫画が出た時に読んで、そのまま忘れていた。今年になって映画化されて見に行ったら、「あれ、こんなエピソードあったっけな」となって、ネットで検索したら2・3巻、「月がきれいですね」編が出ていたので、そちらも一通り読んだ。
この奥さん、発想が美大生っぽいですよね。理由も分からず淡々と死んだふりが続いていくのが面白い。一風変わった感性の持ち主で、旦那さんはそこが心配だったり不安だったりするようだが、それを受け入れれば可愛い性格だと思う。
映画版は死んだふりの完成度は高かったけれど、途中からシリアスな夫婦物語になってしまって、原作を読み返してみてもやっぱり違和感あった。映画単体としては”榮倉映 -
Posted by ブクログ
シリーズ第2巻。第1巻は妻が死んだ真似を毎日する話を中心に極めてシュールにして唐突に驚かされる話ばかりだった。この妻と一緒で大丈夫なんだろうか心配なレベルだった。この第2巻では、妻はどこか変わり者ではあるけれど、1巻程の奇妙さは抜けて、夫である著者が暖かく見守っている日常の小話が綴られている。死んだふりの話も無く、妻のエキセントリックさは結構抜けた感じ。1巻は所々コラムの文章があったが、2巻は完全にマンガだけになっていた。1巻がノンフィクションとすると2巻もその続きの筈だが、もしかして良質のフィクションではと思わせる、ほのぼのとした連載になっている。