ニック・ハーカウェイのレビュー一覧

  • エンジェルメイカー

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    ネタバレ

    いやー長かった。1冊の本にこんだけかかったの久しぶりやわ。本の重み(内容じゃなくて重量)で腕つりそうになるし、肩凝るし…。

    話の筋は単純な冒険活劇勧善懲悪もん。地味な時計職人が巻き込まれていく全世界崩壊的悪巧みを防ぐために獅子奮迅の大活躍。

    それだけの話にどれだけ盛るんやと…スチームパンクありゴシックありホラーありスパイ小説あり拷問あり格闘あり銃撃戦ありエッチあり百合ありショタあり…

    バラエティとかてんこ盛りとか既存の言葉では言い表せんくらいに盛りに盛って、あちこち破たんしまくってそれでもとりあえず、力技で全伏線回収してる(と思うが数えきれんので分からん)

    ほんで、これが大事なんだけど

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    2020年04月14日
  • エンジェルメイカー

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    ネタバレ

    長かった。そして大変面白かった。とてもとてもイギリスだと思った。
    ミステリで冒険小説でSFで、そして元気なばあちゃん(失礼)が大勢活躍するあたりが実にイギリスっぽいと思ったの。
    「モンティ・パイソン」みたいで。
    紳士の国だけど労働者の国でもあるイギリス。
    取り澄ましたところもあるけれど、下世話なところもあり、ブラックなユーモア(しかも結構なドタバタ)が大好きなのがイギリス人。

    そんなわけで、最初は非常にとっつきにくいのです。
    そうね、150ページくらいまで。

    主人公はまだ30代だというのに、世界の片隅で時計の修理をなどを行う機械職人としてひっそりと生きている。
    じーちゃんの技、じーちゃんの

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    2017年02月19日
  • エンジェルメイカー

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    長くて読むのに時間がかかってしまいましたが、ミステリーもSFも大好きな自分はとても興奮しました!世界の命運をかけた戦いを軸にした理工学系ファミリーの壮大なサーガだったようにも思えます。登場人物たちが時計の歯車のようにカチッとはまる終盤はまさにクロックワーク!ジョーがギャングとして覚醒し、無敵状態になるのはちょっと面食らいましたが。

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    2016年10月23日
  • エンジェルメイカー

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    楽しかったです。離れがたかった。

    実は300頁辺りまでのれなかった。
    楽しげだけれどなかなか集中できなくて。
    (二段組に慣れていないのが大きい)
    でも400頁辺りから俄然面白くなってきて
    あとはラストまであっという間。
    みんな愛おしい。悪役さえも。


    いま
    過去をかたることも
    悲しみ泣くことも赦されていない
    残されているのは
    読むことだけ
    ただそれだけ
    ただそれだけが
    なにかを証明できるかもしれない
    そうして今夜も
    読んでいる

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    2015年09月12日
  • 世界が終わってしまったあとの世界で(下)

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    え?っとなる展開が待っていて、じゃあ今まで語られていた世界とぼく、何だったのか、驚かされる。竹宮恵子的世界もあるね、と同じく読み終えた者と語り合う。
    あとは、やはりウッドハウス好きなのね、と。親子でね。

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    2014年06月28日
  • 世界が終わってしまったあとの世界で(下)

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    上巻で主人公〈ぼく〉の子供時代からの人生をなぞってきたが、ようやく下巻の冒頭で時間軸が現在に追いつき、ジャーグマンド・パイプの火災を消し止めることに成功…したが、直後にニンジャ軍団の襲撃を受ける。
    そこから話は転調し、主人公〈ぼく〉の正体やジャーグマンド・パイプの正体や陰謀の黒幕の正体が明らかになり、最後は黒幕と格闘戦。
    クドいドタバタお笑いまみれの文章は好き嫌いが分かれそうではあるが、面白く読めた。けれど、再読する気力は無いかもしれない。

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    2025年05月10日
  • エンジェルメイカー

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    大物ギャングを父に持つ機械職人が、からくり仕掛けの本を修理すると、それが世界を破滅させる最終兵器だった…というスチームパンク冒険活劇。
    英国風ユーモア(?)満載の文章だが、読みにくくはない。長いけれどスイスイ読める。
    「こういう効力の最終兵器で世界は破滅するかなあ?」という疑問もあるが、ストーリーは賑やかで楽しめた。

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    2024年05月04日
  • 世界が終わってしまったあとの世界で(下)

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    「豊崎由美の本棚」から購入。
    多数の折り目と赤ペンと共に読める機会をいただきました。


    冒頭のいかにもSFな出だしから、時系列がかわり、
    おや?
    っとなってから脳内がかなり混乱。
    後半にいろいろ繋がって理解しました

    が読み切れたか怪しいので再読します。
    2回読もうと思うくらいには面白い作品だと思います推奨

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    2025年07月05日
  • エンジェルメイカー

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    ネタバレ

    とても厚い本でした。途中、2つの時間軸で構成される。現代と、イーディの若かりし頃と、話が進む。またイーディがかっこいい。痛快な活躍ぶり。現代でもだけど語りっぷりが面白いのです。命は永遠ではないのはわかってるけど無くなったのはショックでした。
    あとジョーの父親と祖父との関係が泣かせる。影で支えるって美徳だ。自分なんていいことをしたら認めてもらわずには言われないような気がする。マシューは息子として、父親として偉大だった!

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    2019年04月23日
  • エンジェルメイカー

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    時計職人が修理した機械は、世界を破壊しかねない物だった!
    国際的陰謀に巻き込まれた青年の、波乱の冒険物語☆

    時計が専門の機械職人ジョーは、祖父の店をついで地道に暮らしていました。
    父親は、じつは名の知れたギャング。
    ある日ジョーは、何だかわからない機械を修理したことから、謎の男達に追われる羽目に。

    機械を持ち込んだ奇妙な老婦人イーディは、じつは往年のスパイ。
    彼女の回想がやたら濃厚で、インドの藩王や、陰謀をたくらむ秘密組織が入り乱れます。
    ジョーの祖母に当たる美女フランキーも深く絡んできます。

    前半は方向性がわからない状態で細かい描写が繰り広げられ、主人公は危機に陥るばかり。
    後半は俄然

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    2016年10月21日
  • エンジェルメイカー

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    時計職人の孫,ギャングの孫のジョーの成長譚.祖父母の時代からの因縁の「エンジェルメイカー」をめぐっての攻防.神になろうとするシェム・シェム・ツィエンの半端でない存在感,「夜の市場」「ラスキン主義者連盟」機関車,潜水艦,象部隊などシッチャカメッチャカなんでもありの面白さ.
    前半は⭐︎3,だけど後半は⭐︎4,後半への説明的展開で,前半が少しモタつくのは仕方ないかな.ちょっと盛り込みすぎで,長かったけど,まあ良しとしよう.

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    2016年03月13日
  • エンジェルメイカー

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    ネタバレ

    最初は読みづらかった。場面転換について行けんとこもあって。あと翻訳に?っていう部分も...
    けど、中盤以降、ぐいぐいと引き込まれてく。おもしろかったね。急激に主人公が強くなりすぎる気もするけど。
    3代にわたる家族の物語はジョジョっぽいとこもあって、主人公を助けてくれるのはお父さんの知合いやったりする。
    そのあたりに、じーんとしたりも。
    中盤以降は長さも苦にならんかったけど、分厚くてポケミスのサイズでは読みにくい。上下にして欲しいかな。

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    2016年02月28日
  • エンジェルメイカー

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     主人公のジョーに対し、最初はなんだこのしみったれたおっさん、と思うけれども、最後にはきゃー格好いい! 抱いて!ってなる。あ、ネタバレしてるじゃないか。でも、しみったれたおっさんのままでも嫌いじゃない。
     しかしこの本の魅力的なキャラクターはジョーだけじゃない。イーディーやポリーの素敵さもたまらない。

     しみったれたおっさんの話から、多分予想しない方向に物語が展開するのだけれども、序盤の冗長さが若干辛い。どういう話なのかよく分からないまま読み進むしか無い。
     1/3読めば勢いがついて後は終わりまで一気に読み進むことが出来るのだが(それでも2段組700P超えの大ボリュームである)、そこまで読め

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    2015年09月17日
  • 世界が終わってしまったあとの世界で(下)

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     上巻で若干冗長じゃない?と思っていたお話が突然極彩色になる感覚。
     タイトルの世界が終わってしまったあとからが、どうしようもない位に面白い。
     だんだんと、ゴンゾーがかわいらしく見えてくるから不思議だ。
     ああ、面白かった。SFが好きならオススメ。

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    2015年07月12日
  • 世界が終わってしまったあとの世界で(下)

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    上巻を読み終えてから少しずつ読み進めていましたが、とうとう越年してしまいました。下巻で最初の状況(パイプの火事が起きて出動するところ)へ戻り、そこからまた色々なことが起こります。読みながら、そうだったんだ、と驚いたり、オメラスの地下牢の話を思い出したり(たった一人の少年の犠牲によって世界の秩序が保たれているという話)、現在の世界がどう成り立っているかを考えたり、この物語はやはりサイエンティフィックファンタジーだなあと思ったりしました。知的刺激に富んだ、主人公とゴンゾーの青春の物語です。

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    2015年01月09日
  • 世界が終わってしまったあとの世界で(上)

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    分類はSF、といってもサイエンスフィクション(science fiction)ではなくサイエンティフィックファンタジー(scientific fantasy)だと思いました。戦争で最終兵器が登場し、そのせいで世界が終わりますが、終わったのは昔の古い秩序であって、世界は間違いなく続いています。戦争は最悪の選択だとみんなが分かっていて、でも戦争になってしまう辺り、いまの世界が行きつく先を示しているようで興味深いです。下巻でどういう展開になるのか楽しみです。

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    2014年11月28日
  • 世界が終わってしまったあとの世界で(上)

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    大量破壊兵器により破滅してしまった後の世界で混沌とした状況を修復する装置〈ジョーグマンド・パイプ〉に火災が発生。危機管理会社に所属する主人公「ぼく」や親友のゴンゾーその他のメンバーで火災の鎮火に向かう…というオープニングから一転、「ぼく」の子供時代からの年代記が始まる。
    大学を卒業して軍隊に所属し、大量破壊兵器である〈逝ってよし爆弾〉が炸裂したところで下巻に続く。
    …賑やかで破天荒な文体で、挿入されるミニエピソードもブッ飛んでいるので、好き嫌いが分かれそう。

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    2025年05月07日
  • エンジェルメイカー

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    ロンドン。時計職人の祖父と、ギャングのボスの父を持つ時計職人のジョーは、奇妙な二人組の訪問を受ける。どうやら二人は、ジョーが祖父や父から大事な秘密を引き継いでいると思い込んでるらしい。しかし、自分には思い当たるものがない…
    大きくは時代の異なる二つの物語が進行して、それが途中から交わって新たな展開を見せる。この作品はハヤカワポケットミステリーで700ページ越えしているので、とても長い。しかも、二つの物語の二つ目について語り始められるまでが、また長く、読むのを挫折しそうになる。でも、100ページあたりまで来れると、グッと早く読めるようになる。

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    2017年10月23日
  • エンジェルメイカー

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    まー詰め込みすぎやわな、面白いけどのめり込めない。この世界観で半分かせめて2/3の長さやと印象も違うと思う。

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    2016年09月26日
  • エンジェルメイカー

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    長い。長すぎて疲れた。なんなんだろう、ミステリではないな多分。感覚的にはSFです。ハマる人には傑作だろう。私はそうではなかったが。

    巻き込まれ型の主人公の周囲は、怪しげな機械や怪しげな人物やらで雪だるま式に膨らんでいく。場面が変わるたび、そこに絡むエピソードに費やすページが多くなかなか本筋に入らない。早々に満腹感に見舞われた。二本立てのもう一方は女性エージェントのお話。こちらの方が相性がよく、読み応えもあり面白かった。

    “なんでもあり”のお話です。ジャンルも、スチーム・パンク、悪漢小説、冒険スパイと多岐にわたってるし、リアリティがないから、謎の団体が、誰が、どこで何をやってもお構いなしに進

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    2016年03月06日